補助金制度が知りたい!
日々の業務で使用しているレジや受発注システム、請求書管理(発行)システムなどを複数税率に対応させるには、導入や改修が必要です。それには費用がかかるため、中小企業・小規模事業者にとっては、大きな経済的負担となります。こうした負担を軽減するために用意されている、国の補助金制度を確認していきましょう。
「中小企業・小規模事業者等消費税軽減税率対象補助金」について
日頃から軽減税率対象商品を扱っている中小企業・小規模事業者等に対し、複数税率対応のレジの導入や受発注システムの改修、「区分記載請求書等保存方式」への対応について、経費の一部を補助する制度です。
対象は、中小企業支援法上の中小企業者に該当する事業者です。また、個人事業主の場合は、業種に応じて規定された資本金額・出資総額以下、従業員数以下であれば支援対象となり、免税事業者も支援対象です。
軽減税率対応の支援には、3つの申請類型(A型・B型・C型)があります。
A型:複数税率対応レジの導入支援
複数税率に対応するレジの新規導入や、既存のレジの改修を行うときに利用できます。まずは、自分たちが使用しているレジの種類と、複数税率への対応方法(導入/改修)を確認しましょう。
A-1型 レジ・導入型
A-2型 レジ・回収型
A-3型 モバイルPOSレジシステム
A-4型 POSレジシステム
導入や改修に伴う支援内容は以下の通りです。
補助対象
補助率
補助上限額
申請期限
B型:発注システムの改修等支援
B-1型 受発注システム・指定事業者 改修型
B-2型 受発注システム・自己導入型
補助対象
補助上限額
申請期限
C型:区分記載請求書等への対応支援
補助対象
補助率
補助上限額
申請期限
A型 | B型 | C型 | |
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補助対象 |
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補助率 |
3/4以内
※3万円未満の場合は、4/5以内
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3/4以内
※ほかの機能と一体的なパッケージ製品の場合は、初期費用の1/2が補助対象
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3/4以内
※ほかの機能と⼀体的なパッケージ製品・
対応機器の場合は、初期費⽤の1/2が補助対象
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補助上限額 |
・レジ1台あたり20万円
・新たな商品マスタの設定や機器設置の経費は、1台あたり20万円を加算
・複数台を導入する場合は、1事業者あたり200万円
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・発注システム……1000万円
・受注システム……150万円
※受注システム、発注システム両方の場合は、1000万円
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1事業者あたり150万円
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これらの補助金の申請に必要な交付申請書のダウンロードは「軽減税率対策補助金」のサイトから行えます。補助金に関する最新情報は随時更新されているので、こまめに確認しましょう。