freeeはスモールビジネスの発展に貢献するプログラムとして「認定アドバイザー」制度を設けています。認定アドバイザーはfreeeとパートナー提携し、共にお客様の会計・経営管理を成功に導いている税理士事務所です。
Webシステムやアプリ開発・運営を行う株式会社Visiolion(以下、Visiolion)は、創業当初から認定アドバイザーで最高評価の「5つ星」を誇る税理士法人ブラザシップ(以下、ブラザシップ)と顧問契約を結んでいます。
従業員数が10名以下のスモール法人の場合、経営者自身が税務・会計業務を行う場合も多くあります。Visiolionが創業期から税理士と契約をした理由と税理士法人をパートナーにすることのメリットをVisiolion代表の吉川勇介さんと、Visiolionの担当コンサルタント・税理士法人ブラザシップ島田真吾さんに伺いました。
スモール法人も税理士は絶対に付けたほうが良い
――Visiolionの事業内容を教えてください。
吉川勇介さん(以下、吉川): Visiolionは博物館や美術館をデジタル化し、アプリやWeb上で楽しめるサービスを開発・運営している会社です。その他にも、自動車メーカーの試運転の監視システムや、テニスの予約サイトの開発・運営なども行っています。2018年に創業し今年で7期目で、社員は5名います。
――Visiolionは創業時からブラザシップと契約したとのことですが、なぜ創業と同時に税理士に依頼したのでしょうか。
吉川: そもそも個人ではなく、法人として事業を行うなら、税理士を頼まないという選択肢はないと思っていました。これまでに2社立ち上げた経験があり、Visiolionは私にとって3社目の会社です。1社目は、2003年に 高校を卒業してすぐに立ち上げました。その頃の私は「一人法人なら自分でなんとかできるだろう」と思い、会計処理もExcelで計算や管理をしていたのですが、とにかく大変でした。特に決算期は、分からないことやできていないことが多すぎて、申請の際には税務署に質問に行ったり、必要な書類を取りに戻ったりで、何度も事務所と税務署の往復をしていました。そのような経験もあり、創業当初から税理士との契約を検討したという背景もあります。
――freee会計を利用し始めたきっかけを教えていただけますか。
吉川: 2社目を立ち上げるときに「freee会社設立」を利用したのがきっかけでした。1社目を立ち上げたときは、書類の作成や申請も自力で行いましたが、書類に何を書けばいいのかわからず、調べる方法やどこに聞けばいいかもわからないから、書類ひとつ作るのにとんでもない労力がかかったのを覚えています。だからこそ、freee会社設立を活用した手続きはものすごくスムーズで感動しました。
このサービスを作っている会社なら、きっと他のサービスも使いやすいんだろうと思い「freee会計」や「freee人事労務」も使い始めました。
――開発者視点で見たfreeeはどのように見えていますか?
吉川: 開発者視点でみてもfreeeは信頼できるサー ビスだと思っています。
会計のみでなく、会社設立や人事労務までシームレスに利用できることもメリットですが、様々なサービスとAPI連携し利用できることが良いです。銀行やクレジットカードだけでなく、SlackやChatwork、ICカードやタイムカードなど様々なサービスと連携できます。初期設定する必要はありますが、freeeを使うことで税務や会計だけでなく、総務や労務といったバックオフィス業務をほとんど自動化できる。だから、開発や営業などの、会社の本業に集中できています。
freee会計で削減できた時間で経営相談や事業を検討が可能に
――ブラザシップと契約した経緯を教えていただけますか
吉川: ブラザシップとの出会いは「freee税理士検索」です。創業当初、目黒にオフィスがあったため、付近の税理士事務所を検索したところ、いくつかヒットした中にブラザシップがありました。
――ブラザシップをパートナーに選んだ決め手はなんでしたか?
吉川: freee会計を使うことは決めていたので、freeeの認定アドバイザーとして5つ星評価を受けていることは大きかったです。それから、税務・会計業務以外の経営に必要なアドバイスをしてくれたり、専門家を紹介してくれたりすると伺った点も大きな 決め手となりましたね。
――税務・会計以外にどんなサポートをお願いしていますか。
吉川: 色々とありますが、銀行融資やコロナ禍では助成金・補助金の申請関連はかなりサポートしていただきました。銀行融資に関しては、最近は法人口座の開設も厳しくなっているので、ブラザシップのサポートなしでは難しかったと思います。
島田真吾さん(以下、島田): 吉川さんにお話いただいたような税務や会計以外のプラスαのサポートができるのは、実はfreeeを活用しているからです。Visiolionさんとは、月に1度面談を行っています。一般的な税理士法人との面談は一緒に勘定科目を考えたり、税務や会計についての質問や相談をするのが一般的です。
しかし、freeeを使うと記帳や集計といった業務がほぼ自動化されます。そのため、浮いた時間で先月の財務状況を振り返りや幅広い情報提供やご提案ができています。
吉川: 振り返ってみると、私がfreeeを触る時間は月に30分くらいです。記帳は自動化しているので、資産残高や売上の推移を確認するために利用しています。freee会計を見ながら、今後の事業計画を考えることも多いです。
――freeeを使うことで「過去」ではなく「未来」の事業を考える時間が増えるのですね。
島田: そうですね。freeeは自動的に会計を行ってくれるため、それを元に近い将来会社にどんなことが起きそうか推測できます。税務や会計に利用するだけでなく、経営目線での判断の材料にもしやす いんです。そのため、面談の際には前月までのデータを参考に、翌月以降準備しておいた方が良いことや、さらに事業成長するために必要なことをアドバイスさせていただいています。
過去を振り返ることは大事ですが、過去の情報を未来の経営に活かすために何が出来るかを考えることはより大切です。freeeはそれを実現してくれる便利なサービスだと思います。
スモール法人こそ税理士と契約freeeがおすすめ
――税理士をパートナーにしたことで、感じているメリットを教えてください。
吉川: 「安心感」が全然違います。税理士に依頼しなくても税務・会計業務は自力でもできます。一社目は自分でできることにお金を使うのはもったいないと考え、バックオフィス業務を全て自力で行っていました。ところが、実際に実施してみると先ほどもお話したようにとにかく大変でした。特に決算期は税務・会計業務に時間をとられてしまい、開発や営業といった本来の業務の時間が取れないという、本末転倒な状況に陥ったこともあります。
その点、税務や会計のプロである税理士法人がパートナーになると、安心して自分の業務に専念する時間が増えます。さらに目の前の仕事だけでなく、未来の事業のことまで考えられるようになります。
大手企業は、経理や財務に詳しい専任者を採用できます。一方で、私たちのようなスモール法人はそうはいきません。経営者自身が新規事業開発や営業をしながら、経理や財務などのバックオフィスも兼任している場合がほとんどです。そのため、頼れるところはプロに頼っていかないと、事業の成長にコミットできません。そういった意味では、スモール法人こそ税理士に依頼した方がいいと思います。
――最後にfreee会計だけでも税理士だけでもなく、freee会計と税理士の両方を活用するメリットを税理士事務所視点からお伺いしたいです。
島田: 法人の税務申告は複雑であり、知らないと損することも多々あります。そのため税理士という専門家に依頼することで、事業に集中しながら無駄な支出を抑えることが可能になります。更にfreeeを使うことで、月次損益の状況を早く把握することが出来、財務分析により的確なアドバイスを税理士からもらえる可能性も高まります。
ブラザシップはfreeeを活用して、社長が財務に強くなるようご支援していきたいです。そして顧問先の経営理念やビジョンの実現を通して、社会をより良いものにしていきたいです。