freeeには、一人ひとりの希望に沿った税理士を紹介する「税理士コーディネーター」がいます。
税理士コーディネーターが紹介するのは、freeeが自信を持ってお勧めする認定アドバイザー(提携税理士)のみ。今回は、税理士コーディネーターへの相談をきっかけに信頼のおけるパートナーと出会えた株式会社ルントの代表・炭竈茂徳さんと、炭竈さんをサポートする税理士法人・BlueWorksTax代表の俣野和仁さん、泉夏海さんにお話を伺いました。
今年の1月に一人会社を立ち上げたばかりの炭竈さん。一人会社の場合、自身で税務・会計処理をしている経営者も少なくありません。そんな中、なぜ炭竈さんは税理士の活用を検討したのか。また、多くの税理士法人がある中、なぜBlueWorksTaxに依頼を決めたのか。お話を伺いました。
知識は検索すれば出てくるけれど、肌感は専門家に聞かないとわからない
――まずは、ルントの事業内容を教えてください。
炭竈茂徳さん(以下、炭竈): ルントは、主に新規事業開発と創業支援を手掛ける会社です。もともとは企業内で事業立上げをメインに個人でも相談に応じて行っていたのですが、2024年1月に法人化しました。
――なぜ法人化したのでしょうか。
炭竈: 「経営者にしか見えない景色があるんだろうな」と思ったんです。私は長年新規事業開発や起業支援を行ってきました。会社設立や事業立ち上げ、それに関わる税や会計の知識は一通りあります。でも、実際に自分で実務をしたことはありませんでした。今後も起業支援を生業としていくなら、自分でゼロから会社を立ち上げる経験をした方が良い。そうでないと、本当の意味でクライアン トと同じ目線には立てないと思いました。
――では実際に法人化してみて、「頭ではわかっていても、実際にやってみると違う…」と思ったことはありますか。
炭竈: 会社設立時に、早速躓きました。設立には、「freee会社設立」を利用しました。まず前提として、freee会社設立はとても素晴らしいサービスです。指示通りに進めば、設立に必要な書類が出来上がりますから。初めての会社設立にもかかわらず、とてもスムーズだったと思います。
ただ、どうしても一つひとつの項目に入力する際に立ち止まってしまうというか。資本金はいくらにするとか、登記する住所をどこにするかなどなかなか決めきれない。どれも検索すれば一般的な回答が出てきます。でもその答えが、自分の立ち上げる会社に適しているかどうかは分からない。いわゆる「肌感」が分からなくて困っていました。
税や会計については、なんとなく決めてしまうと後で後悔する可能性があります。知らないうちに法を犯してしまうリスクも。そんな事態を避けるためにも、一人法人でも税理士は必ずつけよう、と思っていました。
頻繁にコミュニケーションを取る税理士だから、「相性の良さ」は大切な決め手
――炭竈さんとBlueWorksTaxとの出会 いについても教えてください。
炭竈: freeeが提供している「税理士コーディネーター」がきっかけです。freee会社設立を利用して、その流れでfreee会計に登録して。そこから、自分にあった税理士探しをサポートしてくれる税理士コーディネーターのサービスを見つけて、依頼をしてみました。その結果、3社の税理士法人を紹介していただきました。
――3社から、なぜBlueWorksTaxをパートナーに選んだか教えていただけますか。
炭竈: まず前提として、税理士コーディネーターは企業の規模や事業内容の他、仕事をするうえで大事にしたいことや私のバックボーンまで伝えたうえで税理士を選定してくれました。だから、3社ともすごく良い会社だったんですよ。でも、フィットするかどうかは実際に話してみないと分からないというか。
BlueWorksTaxは、3社の中でも断トツで「価値観が合うな」と思ったんです。まず、初回の面談でただサービスについて説明するだけでなく、会社としてのビジョンがしっかり伝わってきました。どんな人をサポートしたいか、どこに向かっていきたいかがはっきりされていましたね。
私は特別税務に詳しいわけでも、税理士業界に通じているわけでもないから、判断材料は正直「第一印象」しかないんですよ。価値観はもちろん、話し方とか会話のテンポとか、自分が「話していて心地良いと思えるかどうか」を重視しました。
また、担当の泉さんの説明や質問に対する回答が「的確」だということも心強く感じ、契約の後押しとなりました。
俣野和仁さん(以下、俣野): ありがとうございます。私たちBlueWorksTaxは、「専門家のあり方を変える」というミッションを持つ税理士法人です。炭竈さんもおっしゃっていたように、税務・会計の知識はネットでいくらでも調べられる。つまり、知識そのものの価値はどんどん下がっています。そんな中でクライアントに喜んでもらうには、これまでの税理士がやってこなかったことにもチャレンジしていかないといけません。
例えば、炭竈さんにご利用いただいているのは、「1人会社専用顧問税理士サービス」という我が社独自のパッケージ。月額15,000円というリーズナブルな価格で、税務顧問だけでなく記帳代行まで行います。これは、今まで一人法人向けに最適化された税務サービスがなかったから作ったものです。そもそも、税理士を含めた士業サービスは、個別にオーダーメイドされることがほとんどで、標準化して商品設計されたものがものすごく少ないんです。でもそれは一般の事業会社だったらありえないなと。価格が分からないサービスは、できるだけ買いたくないと思います。
――紹介された3社とそれ ぞれ話して、一番「価値観が合う」ところを選んだのですね。
炭竈: はい。ただ、結局契約するのは1社なので、3社から面談の時間と相見積もりを取ってしまって、ご面倒をおかけしてしまったな…と思っています。
俣野: 税理士は少なくとも月に1回、多いと毎週のようにクライアントとコミュニケーションを取る仕事です。しかも、会社が続く限り会計業務も続きますから、炭竈さんのように「相性」を重視して選ぶのはすごく良いことだと思います。
また、他社と比較しないと、その会社の強みや特徴も見えてきません。たくさんの会社と比較して、相性や特徴を見極めたうえで選んでいただけるのが、私たち税理士としても嬉しいんですよ。
専門家に頼んで浮いた時間を、事業の成長のために使ってほしい
――BlueWorksTaxに会計業務を依頼してまだ1ヶ月と少しですが、税理士に依頼するメリットは何か感じていますか?
炭竈: 会社を設立してすぐに税理士に依頼をしたので、税理士の有無の違いはよくわかっていないんです。でも、バックオフィス面はかなり楽をさせてもらっているんだろうなと思います。freee会計に触れる時間は、現状週に1時間もないです。会計を全部自分でやっていたら、これではすまな いだろうなと感じています。
バックオフィスにほとんど時間を使わず、その分営業や企画などにコミットできるのはありがたいですね。
俣野: まさにそれこそが、税理士に頼むメリットですよね。今や税務・会計業務は、誰でも調べながらできる時代です。でも、個人でやるにはかなりの時間がかかります。それでも自分でやりたいか、専門家に任せてその時間を事業成長に当てるかは、その人の考え方次第です。私たちは、後者の人を支援していきたい。そういう方が増えれば、日本はもっと面白くなると思っています。
――これまでの経験上、税理士にバックオフィスを頼む企業の方が成長速度が早い実感はありますか?
俣野: 数値として出すのは難しいですが、体感としてはありますね。バックオフィスを専門家に任せて、空いた時間で成果を出すことにフルコミットする。そういう方は時間の価値を知っているから、結果的に会社の成長も早くなるのだと思います。
――最後に、freee会計のみでも税理士のみでもなく、freee会計と税理士両方を活用するメリットを炭竈さんにお伺いしたいです。
炭竈: どちらも使うことで税理士に依頼するコストが抑えられますし、何より会計業務がより効率化されますよね。特に、会社を設立したばかりの頃は分からないことだらけです。その中でも、税務や会計の悩みは、freee会計や専門家に頼ることでほぼ解決します。何かに頼れば解決することは、思い切って頼ってみる。そうすることで、事業そのものに集中できます。
俣野さんもおっしゃっているように、そう考える人が増えるほど、元気な起業家がどんどん増えるはず。それを、freee会計×税理士は後押ししてくれている。そういった意味で、この時代に起業ができた私は幸せだと思います。