障害の有無にかかわらず同じように対応できているのは、freeeをはじめとしたデジタルツールを活用できているからです

WHITE CROSS株式会社 執行役員/人事部部長 永畑 雄太 さん

課題
ユニバーサルな働き方

『だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォーム』をビジョンに掲げるfreeeでは、障害のある方や高齢の方を含むあらゆる人が使えるサービスを目指しています。

多様な人材が活躍できる職場づくりの工夫について、WHITE CROSS株式会社の人事部長で労務をご担当の永畑さんにお話を伺いました。

アクセシビリティとは

年齢、性別、利用環境、障害の有無、その他様々な社会的属性などの違いに関係なく、所要時間、身体的負荷、精神的ストレスなどが無い状態で利用できることを「アクセシビリティが高い状態」と表現します。 例えば、画面を見ることができない視覚障害者がWebサービスを利用する際に、音声読み上げのみで表示内容を理解しサービスを利用できるようにするといった操作性の充実などが挙げられます。

なぜfreeeはアクセシビリティに取り組むのか

freeeがアクセシビリティ向上に取り組む背景には、障害の「社会モデル」という考え方があります。

たとえば、生まれつき耳が聴こえない人について、「何がその人にとって障害となっているか」を考えてみましょう。

まず、“耳が聴こえないこと” “喋るコミュニケーションが難しいこと” など、心身機能の制約が「障害」であると捉えることができるでしょう。このように、医学的な事実に基づいて、その人が障害者であると判断する考え方が「医療モデル」です。
一方、“手話通訳や字幕付きのコンテンツが少ないこと” “会議や授業が口頭のコミュニケーションに依存していること” を「障害」と捉えることもできます。このように、社会環境の不備がその人の不便を生み、社会環境がその人を障害者にしているとする考え方を「社会モデル」と呼びます。
つまり、社会環境のアクセシビリティが高ければ、医療モデルで「障害者」となる人でも、社会モデルでは「障害がない人」として生きていくことができるのです。

freeeではこの考え方に基づき、“freeeの製品を使う”という文脈における「障害者」を0にすることを理想としています。

WHITE CROSS株式会社の事例

WHITE CROSS株式会社は、歯科専門情報サイト「WHITE CROSS」を通じて、歯科業界で役立つコンテンツを提供しています。
同サイトは、2015年に設立され、コロナ禍で利用者が急拡大。
いまや3人に1人の歯科医師が利用するほどに成長しました。

『コロナ禍で事業が急成長し業務量が倍に 複数のfreee製品導入でバックオフィスメンバーを増員せずに安定的な業務を実現』

WHITE CROSS株式会社には、脊髄の怪我により車椅子で生活されているNさんがいらっしゃいます。
Nさんは、事故で手足に障害を抱えたことをきっかけに映像編集を始めました。
現在はそのスキルを活かし、WHITE CROSS株式会社の映像配信事業で活躍しています。

――Nさんのご入社の経緯を教えてください。

モニターに向かって業務を行う様子

永畑さん(以下、永畑): 2年ほど前、映像配信事業の拡大に伴い、映像編集のみを専門的に担うメンバーが求められていたタイミングでNさんに出会いました。入社当時から脊髄の怪我により手足に障害を抱えた状態でしたが、現場社員が作業中のNさんの様子を見たところ高い映像編集スキルが確認でき、採用が決定しました。

――Nさんのご入社に際して、何か特別な対応はされたのでしょうか。

永畑: 弊社は普段はフリーアドレスで業務を行っていますが、車椅子を利用しているNさんには入り口から近い座席を優先的に使ってもらうようにしてます。出社時のバリアをなるべくなくそうと考えたためです。
また、映像編集という担当業務の性質から、場所を問わず作業が可能です。体調や天候が良く環境的に出社しやすい日や、まれに対面の方が効率の良い業務が発生する日は出社する場合もありますが、基本的にはリモートワークで勤務しています。これは障害の有無に関係なく、多くの社員が活用している制度です。
それ以外の点に関しては、困った際に相談できる環境を整えながらも、他の社員と変わりなく接しています。

――Nさんは「freee人事労務」や「freeeサイン」を活用してくださっているとうかがいました。freeeを使って良かった点はありますか。

永畑: まず「freee人事労務」では、スマートフォンから打刻・申請できるのが助かると言っていました。手の障害からキーボード操作には時間がかかりますが、スマートフォンであればタイプミスが少なく、早く入力できるそうです。

また、ペンを持って紙の契約書を記入する作業にも難しさを感じるようですが、「freeeサイン」では契約書のやりとりがオンラインで完結するので、その点もメリットを感じているとのことでした。紙からデジタルに移行するメリットはアクセシビリティの観点だけでなく、日々の業務効率にも繋がっていると感じます。例えば、従来在籍証明書の作成には15分程度時間がかかっていましたが、freeeの機能を使えば2分程度で作成できました。

また、障害の有無にかかわらず全社的にリモートワークを活用するために、労務手続きがオンラインで完結することはとても重要です。紙を提出するために出社する必要がでてくる点はもちろん、紙の文書管理には手間がかかります。売上から遠い部分なので、なるべく効率化・省力化したいです。

――逆に、freee製品を利用される中でハードルを感じる点はありますか。

お話を伺った永畑さん

永畑: 障害があるから使えていないと感じる部分は特にないと思います。障害の有無にかかわらず同じように対応できているのは、freeeをはじめとしたデジタルツールを活用できているからだと感じます。

おわりに

本記事では、freeeがアクセシビリティに取り組む理由と、多様な人材が活躍できる職場づくりを体現するお客様の事例をご紹介しました。

『だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォーム』というビジョンを実現するため、freeeはアクセシビリティ向上を目的とした様々な取り組みを行っています。

  • 製品のアクセシビリティ改善
  • 社員研修の実施
  • ガイドラインおよびチェックリストの運用
  • デザインシステムの策定と活用
  • アクセシビリティ関連リソースの公開
  • 情報アクセシビリティ自己評価様式の開示
  • 合理的配慮への対応方針の策定

より詳しい内容は、下記のページをご覧ください。

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