元ゲーマーの大堀様が、ゲームで体験した感動を次の世代に伝えるため1994年に設立したマトリックス。ゲーム開発をまるっとお願いできる老舗のゲーム開発会社です。企画、グラフィック、プログラミングなどゲーム作成の工程を一気通貫で制作可能です。開発ラインは100名を超え、制作に携わったタイトルは150を超えます。
課題
・加えて、経理も1名体制で行うなど限られたリソースを有効活用する必要があったため、請求書発行業務と経理業務の効率化を実現する必要があった。
導入の決め手
・また、インポート機能など含め、効率的に業務を行うことができること。
導入後の効果
・経理業務も自動で経理やインポートを駆使することで、従来業務の半分ほどに作業時間を短縮。
・請求書発行に携わる従業員からは、「発行までの時間がはるかに短くなった」と好評価。
少数精鋭のバックオフィス。グループ会社の経理も行っていた
――freee導入前の貴社のバック オフィスはどのような状況でしたか?
深見さん(以下、深見): 私は、法務経理課に所属していまして法務担当1名、上長1名の合計3名で業務を行っています。経理業務については、法務の方に一部サポートいただきながら、ほとんど私1人で行い、グループ会社の経理も同時並行で行っています。
freee導入前は、オンプレミス型の会計ソフトを利用していました。請求書の発行はExcelで作成を行い、郵送もしくはPDFで送付を実施。経費精算や受領請求書を含め、紙ベースの情報から最終的に会計ソフトへ仕訳を手入力する業務フローでした。
――そのような中で、freee導入のきっかけはどのようなものでしょうか?
深見: 元々のきっかけは、インボイス制度や電子帳簿保存法の施工でした。法改正をきっかけに請求書の電子化に踏み切る動きになり、合わせてワークフローの見直しも行うことになりました。
当時、請求書の発行には最大3営業日ほどの時間を要している状況で、社内からも「もう少し早くならないか?」と声が上がっている状況でした。当時は、請求書の発行管理を管理部の権限で行っていたのですが、役員の方の承認が必要で日々多忙なことや紙ベースでのワークフローであったこともあり時間を要している状況でした。
システムを切り替える方針が固まった後、まずは比較軸を整理しました。いわゆる比較表を作成して、インターネット上の情報を集めて星取表の形式で各社のシステムを比較しました。ネットに情報として載っていな いものは、資料請求を行い各社の営業担当者の方に質問などを行って情報整理を進めました。
最終的には、費用対効果などの面で請求書発行と会計が一体になっているfreeeが良いという判断になりました。知り合いの会社でも利用されていて、評判が良かったのも決め手の1つですね。
――freee導入時に利用された導入支援のサポートはいかがでしたか?
深見: 導入に関しては、freeeが提供している導入支援を利用いたしました。導入支援では専任の担当者の方から、運用方法の提案やfreeeの概念の説明・習熟に加え、前期のデータ移行まで行っていただけましたので非常に手厚いサポートだと感じました。
勘定科目の見直しや、freeeで分析を行うために「タグ」の設定を行うことなど従来の会計データから項目の変更が多くありました。新しい考え方の変更に対して相談にのっていただき、無事にデータ移行を実施いただけたので非常に助かったと感じています。
弊社のように少数精鋭で、バックオフィスを構築している会社にとってはありがたいです。
請求書発行は3分の1、経理業務は2分の1の工数に!従業員のストレスも軽減。
――freeeを導入された効果はどのように感じられていますか?
深見: 導入した結果、請求書の発行に関しては即日で行えるようになりました。電子ワークフローで申請・承認を行えるだけでなく、作成の段階から元データを直接freeeにインポートして請求書 を作成するため効率化を実現できています。
実際、請求書発行に携わる従業員からは「請求書の発行がかなり早くなった」や「承認を待つストレスが激減した」との声をいただいています。経理担当だけではなく、業務を行う従業員から喜ばれるのも、freeeの良さの1つですね。
経理業務に関しては、仕訳をインポート処理したりネットバンキングと口座連携を行なって仕訳処理を行うことで効率化できたと感じています。経理業務は、従来の半分くらいの工数になったと体感するレベルです。
弊社の場合、毎月15日が月次締めを行うタイミングなのですが、月次締めの前に社内で毎月実施する管理会計ベースの報告会議資料作成が必要になります。その報告データも、freeeのカスタムレポートをもとにして作成しています。カスタムレポートがあるおかげで、柔軟かつ簡易に分析できると感じています。
――これからfreeeを導入される企業様へのアドバイスをお願いいたします。
深見: どんなシステムを選ぶ際もそうなのですが、そのシステムの特徴やメリット・デメリットがあります。自社の課題、目的に対して合致しているかどうかも重要ですが、どこをシステムに合わせて、何を譲れないのかの整理が非常に大切だと感じています。
例えば、弊社の場合これまでの全て複式簿記形式で 仕訳を打つスタイルから、freeeの自動で経理や取引をインポートするなど入力方法が大きく変更になりました。変更した当初は慣れない部分も正直ありましたが、結果として業務効率が上がり時間短縮を実現しています。
――効率化を実現した次のステップはどのように考えていますか?
深見: あくまでも個人的な考えなのですが、今後はグループ会社での活用や経費精算・受取請求書部分についてもfreeeの活用を検討していければと考えております。特に、グループ会社の管理はfreeeだと行いやすいと感じているので積極的に取り組んでいければと思います。
弊社は、設立当初より企画から仕様作成、グラフィック・プログラミングまで社内で一貫して行うことにこだわりを持ってきました。また、昨今のコンテンツの規模拡大に対応するため、ゲーム開発会社の業務提携グループ「白群(BYAKU GUN)」を結成しました。これからもより良いサービスの提供のために、更なる開発ラインの拡大が予想されます。
今後は、バックオフィスを起点として、会社の規模拡大に貢献できるような体制を構築できればと考えております 。
掲載日:2024年12月20日
Company Profile
株式会社マトリックス様
従業員数:93名
URL:https://www.matrixsoft.co.jp
事業内容
ゲーム・モバイルアプリ開発事業/遊技機コンテンツ開発事業など