従業員のマッサージ代を会社が支払った際、目的によっては経費計上が可能です。本記事では、マッサージ代の勘定科目や具体的な仕訳例を解説します。

マッサージ代を会計処理する際の勘定科目は、目的により異なります。「福利厚生費」のように、一人会社や個人事業主は使用できない科目もあるため、注意が必要です。

なお、経費として計上できる事例・できない事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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• マッサージ代は経費にできる場合がある
• マッサージ代を経費にできないケース
• マッサージ代に用いる勘定科目
• 【福利厚生費】
• 【研修費】
• 【調査費】
• 【交際費】
• 【取材費】
• 【健康管理費】
• 【事例で解説】マッサージ代の仕訳例
• 福利厚生が目的の場合の仕訳例
• 研修目的の場合の仕訳例
• 調査目的の場合の仕訳例
• 接待目的の場合の仕訳例を紹介
• 取材目的の場合の仕訳例
• スポーツ選手がマッサージを受けた場合の仕訳例
• まとめ
• 確定申告を簡単に終わらせる方法
• よくある質問

マッサージ代は、福利厚生の目的や業務との関連がある場合、経費にできます。

上記以外のマッサージ代は、経費にできない可能性があるため注意しましょう。

経費にできない具体的なケースは次項で解説します。

マッサージと関連性のない事業者が、個人の慰安を目的にマッサージを受けた場合は経費にできません。

また次の2点の条件を満たしていない場合、福利厚生費として計上できません。

一部の従業員が対象であるなど、福利厚生費にできないマッサージ代は給与扱いとなり、課税の対象です。

一人会社や個人事業主も福利厚生のための経費を計上できません。例外として、個人事業主が家族以外の従業員を雇っている場合は福利厚生費を使用できます。

マッサージ代に用いる勘定科目を解説します。

それぞれ詳しく解説します。

全従業員が対象の福利厚生目的のマッサージ代は「福利厚生費」を用います。

会社がマッサージ店と契約し従業員が利用する場合や、社内にマッサージの施術者を呼ぶ場合などが考えられます。

「福利厚生費」は、従業員の福利厚生のための費用の勘定科目です。

マッサージ関連の事業者が、技術向上などの目的で研修としてマッサージを受ける場合、「研修費」を用います。

「研修費」は、業務に関する知識や技術を得るためセミナーなどを受講する際の勘定科目です。

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マッサージ関連の事業者が、競合や市場の調査目的でマッサージを受ける場合、「調査費」を用います。

「調査費」は、商品やサービスの動向や消費状況を調査するためにかかった費用に用いる勘定科目です。

取引先を接待する目的でマッサージ代を支払った場合は「交際費」を用います。

「交際費」は、取引先などに対して贈答や接待を行った際の勘定科目です。

雑誌やウェブサイトなどに掲載するため、取材の一環としてマッサージを受けた場合は「取材費」を用います。

「取材費」は、取材を行う際にかかった費用の勘定科目です。

スポーツ選手が体のメンテナンスのためにマッサージを受けた場合は「健康管理費」を用います。

「健康管理費」は、スポーツ選手が健康を維持・管理するためマッサージや鍼灸を受けた際の勘定科目です。

マッサージ代の具体的な仕訳例を紹介します。

福利厚生が目的の場合の仕訳例を紹介します。

例：社員旅行でマッサージを受け、10人分の代金5万円を現金で支払った。

例：福利厚生目的でマッサージ店と契約し、代金は月末締めの翌月末支払としている。このたび、1ケ月分のマッサージ代10万円の請求書が届いた。

費用計上時

支払時（振込）

マッサージの技術向上などの目的があり研修としてマッサージを受けた際の仕訳例を紹介します。

例：研修目的でマッサージを受け、代金5,000円を現金で支払った

業界の動向や市場調査などの目的で、マッサージを受けた際の仕訳例を紹介します。

例：競合店を調査する目的でマッサージを受け代金1万円を現金で支払った

例：競合店を調査する目的でマッサージを受け代金1万円をクレジットカードで支払った

クレジットカードでの支払時

利用代金の引き落とし時

接待が目的のマッサージ代の仕訳例を紹介します。

例：取引先を接待する目的でマッサージ代2万円を現金で支払った

取材でマッサージを受けた際の仕訳例を紹介します。

例：ウェブメディアに掲載するためマッサージ店を取材し、マッサージ代金4,000円を現金で支払った

スポーツ選手がマッサージを受けた際の仕訳例を紹介します。

例：スポーツ選手として活動しており、体のメンテナンスのためのマッサージ代金1万円を現金で支払った

マッサージ代は、経費にできる場合とできない場合があり、経費にするには福利厚生目的や業務との関連性が必要です。

勘定科目は目的にあわせ「福利厚生費」「研修費」「調査費」「交際費」「取材費」「健康管理費」を用います。

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福利厚生の目的や、業務との関連があれば経費にできます。

マッサージ代の経費計上を詳しく知りたい方は「マッサージ代は経費にできる場合がある」をご覧ください。

目的に応じて「福利厚生費」「研修費」「調査費」「交際費」「取材費」「健康管理費」を用います。

マッサージ代の勘定科目を詳しく知りたい方は「マッサージ代に用いる勘定科目」をご覧ください。