株式会社プロイストは、2010年に設立されて以来、様々な製品をつくる型となる「金型」を製造している専門メーカー。2023年からは3Dソフトウェアの販売代理・コンサルティングも手がけています。
現在、会社に常駐しているのは代表取締役の大島さん一人。人手不足が深刻化して、バックオフィス業務を兼務せざるを得ない状況になったとのこと。
慣れない業務、無駄の多い環境をなんとかしたいと考えていたときに出会ったのが、freee販売でした。詳しい背景や活用して感じるメリット、仕事の変化について、大島さんに伺いました。
金型の世界から、ソフトウェアの世界へ
――プロイストさんの具体的な事業を教えてください。
大島さん(以下、大島) : 弊社では様々な製品をつくるための「型」となる金型をつくっています。
例えばシンクや風呂場の床、それから車の屋根は、金型に素材を流し込んだり、金型で素材を挟み込んだりして形をつくっています。こうした金型や金型に関連する専門的な工作機械を、お客様の注文に合わせて一から設計・制作しています。
――社内で設計から納品まですべて行われているのですか?
大島: 以前は本当に社内だけで回していました。ただ近年は人手不足もあって、ほとんどを社外の協力会社さんにお願いしています。
代わりにこの春からもう一つ事業を始めました。工場を設計するための3Dソフトウェアの営業、コンサルティングです。
デジタルツインやDXが注目されている今、中小企業を含めた多くのメーカーが、工場の設計やレイアウトを一から見直すようになっていて、設計ソフトの需要が高まっているのです。ただソフトは高額ですし、導入してすぐに使えるほど易しいものでもありません。ですので、ただ販売するだけでなく、操作のレクチャーを始めとしたアフタフォローも含めて事業としています。
思い描いたままの仕組みを、freee販売が用意してくれていた
――freee販売を導入されたきっかけは何でしたか?
大島: 金型製造の事業を外注中心に切り替えるのにあたって、人員を整理し、事務スタッフがいなくなりました。また残りの従業員も今は出向先に常駐していますので、ほとんどのバックオフィス業務は私が一人で行わざるを得なくなりました。
最初はかつての事務スタッフのやり方を踏襲していたのですが、様々なアプリケーションをバラバラに使っていたり、資料の行方がわからなくなかったりと、業務があまりに煩雑で苦労ばかりしていました。慣れない作業でもありましたし。それでバックオフィス業務全体を見直して、無駄をなくしたいと思ったのが直接のきっかけです。
――freee販売は何で知ったのでしょうか?
大島: 協力会社の方から来た請求書が、freeeで発行されたものだったからです。ちょうど何かいいソフトがないものかと探しては試していた時期で、freee販売は料金も安かったので、有料版を試してみようと思いました。
実際に触ってみて、「これは使いやすい」とすぐに気に入りました。というのも、freee販売に情報を入力する流れが私の仕事の流れとそのまま同じだったからです。案件を登録して、見積もりを 登録して、受注を登録して、請求書を発行してと…。複雑なことはなく、ごく自然に扱えました。
もしfreee販売がなく、自分でシステムを構築するとしても、同じようなシステムになったと思います。それくらいfreee販売はイメージ通りで、私にとっては使いやすいアプリケーションでした。
日々アップデートされているから、どんどん使い勝手がよくなっていく!
――サービスを使い始めてから、お仕事に変化はありましたか?
大島: 第一に、ほしい情報へ簡単にアクセスできるようになりました。以前は様々なアプリケーションを使っていて、かつ紙で管理している情報もありましたので、「あのときの見積もりは何をもとにしたんだろう」なんて迷うことがよくありました。そもそも紙で保管しているものなのか、デスクトップのどこかのフォルダにあるものなのか、そこから考えないといけなかったのです。
それが、今はfreee販売にすべて一元的に記載されている。freee販売さえ見ればいいので、シンプルでわかりやすいですね。
それから、請求書の送付についても紙ではなく、freee販売内で作成したものをそのままfreee販売内からメールで送れるようになりました。最初は「郵便でないと受け付けられないのでは」と思っていたのですが、意外にもどの会社さんもすんなりと受け入れてくれました。事務の手間から考えると大きな変化です。以前は事務スタッフが「切手を買ってきます」と外出していたものですが、今となってはなんて無駄な時 間だったんだろうと感じますね。
――freee販売のサポートについては、どのように感じていますか?
大島: 「こういうことはできないですか?」とたまに問い合わせを送っています。すると、しばらく経ってからアップデートで機能が増えているんですよ。
アップデートが早いし、ユーザーの意見が通りやすい。もちろん問い合わせに対するメールの返事も非常に丁寧。freee販売を安心して使い続けられる、大きな理由の一つです。
自分のためにも、freeeの輪を広げていきたい
――今後のfreee販売のご活用について、展望があればお聞かせください。
大島: 今は縮小傾向にありますが、どこかのタイミングでまた金型製造の事業に力を入れていくつもりです。そうなると、協力会社も案件も、また増えていくでしょう。それでもfreee販売を使っていれば安心でしょうね。これまでと違って、効率的にバックオフィスを進められますから。
今のところ、協力会社からの請求書への対応は税理士さんにお願いしていますが、今後自分で行うことになったらfreee会計も導入するかもしれません。請求書はまだまだ郵便で来ていますので、協力会社にもfreeeの導入を勧めていくつもりです。
実際、すでに同業者には勧 めているんですよ。同業者なら同じようなフローで販売管理をしているでしょうし、コストもかからないですから。安く始められるよって、雑談ついでによく話しています。合わなかったとしても大きな痛手はありません。準備も必要ありませんし、私のように気軽に導入してみてほしいですね。
(取材:2023年8月)
Company Profile
株式会社プロイスト
(2010年8月設立)
446-0026 愛知県安城市安城町小圦41-1
http://www.proist.co.jp/index.html
事業概要
金型、金型周辺部品、組付治具、検査治具、加工治具の設計から製造・納入までを一気通貫して行う製造メーカー。2023年より、物流業・製造業向けの3Dシミュレーションソフト「Emulate3D」の販売代理・コンサルティング業も手がけている。