三重県で学習管理型の個別指導塾を展開する合同会社ネクストアクセスでは、大学合格を目指す高校生・既卒生を対象に、大学受験対策に取り組んでいます。
創業時からfreee会計を導入されていたと語る、同社の代表の矢野大樹さん。freee会計の自動同期機能を活用することで、経理に関する業務の負担を大きく削減できたそうです。また、freee会計を通して自社の現状把握が行えるため、経営の不安解 消につながったといいます。
freee製品導入の経緯と、会社運営のなかで具体的にどのように活用されているのかを伺いました。
三重県内で学習管理型の塾を展開、「一人でも多くの方を良い大学へ」入学させたい
――御社の事業の概要を教えていただけますか?
矢野 大樹 さん(以下、矢野): 弊社は大学受験のための個別指導の予備校を運営しています。指導は学習管理型で行っており、生徒ごとに個別の学習計画や目標を一緒に立てて勉強してもらい、わからない部分をフォローしていくといった流れで向き合っています。決めた目標と現在の学力との差を埋めるためにどのように学習を進めていけば目標にたどり着けるのか、そうしたプランニングを行っています。
大学受験は全国に選択肢があります。生徒はなんとなく夢があっても、まだまだ漠然としています。生徒自身が本当に何をしたいのか、それに向かうためにどういう大学を出ていないといけないのか。将来の就職のことなどを含めて生徒とコミュニケーションをとりながら、今どういう学習を頑張らなければならないのか、落とし込んでいます。
元々は小中学生を対象にした学習塾で働いていたのですが、選択肢の多い大学受験に取り組むのは楽しいですね。「一人でも多くの方を良い大学へ」という想いをもって経営に取り組んでいます。
――御社の経営体制を教えてください。
矢野: 私と教室長の2名、あとはアルバイトが13名という体制です。
会社は2019年9月に設立し、コロナ直前の設立だったので苦労をしました。学習拠点は、三重県四日市と桑名の2箇所あり、現在私が経理業務を担当しながら四日市の教室長も兼ねています。事業が成長してきたら、いずれ四日市にも専任の教室長を置きたいと考えています。
クラウド型の会計ソフトの導入を検討していた、口座の自動同期機能などに魅力を感じて創業時からfreee会計を導入
――freee導入のきっかけ・経緯などを教えてください。
矢野: freee会社設立を使っていたことと、クラウド型の会計ソフトで選ぼうと考えていたので、起業したときにfreee会計を導入しました。創業時に領収書やレシートがたくさん溜まっていたので、早めに処理を行うために導入を決めた部分もあります。
以前に他社製品を使っていましたが、freee会計とどちらが使いやすいのかを比較してみたいと感じたこともあり、お試し感覚で導入すること にしたのがきっかけです。
――クラウド型の会計ソフトを選んだ理由について教えてください。
矢野: クラウドにしたかった理由は、口座の自動同期機能があることが大きかったです。業務量を大幅に減らすことにつながる点が、大きな魅力だと感じました。また、freee会計を使っていて困ったことがない、というのが最終的に使い続けている理由だと思います。
月次推移をほぼ毎日チェック、日々の経理業務をとてもスムーズに行えている
――freee導入後の効果/変化などありましたか?
矢野: freee会計で使っている機能としては、レポート機能や試算表、月次推移、振替伝票などが挙げられます。月次推移については、ほぼ毎日チェックしています。
月次推移のデータから、どのあたりのコストが下げられそうかを検討することに活用しています。
また、塾の経理処理は前受金(ご家庭から支払われる月謝等)になるため、振替伝票を使うことが多いですね。売上に計上するときは、その前受金から減らしていく作業が必要になります。
ただ、毎月定期的に入ってくる金額は大体決まっているので、処理を行う量はそれほど多くないと感じています。出費に関しては、人件費や家賃、消耗品の支出が多いですね。
――領収書の処理のタイミングについて教えてください。
矢野: 教室別に売上と費用の管理を行っています。タイミングとしては領収書がきたら、すぐに処理を行うといった流れです。決まった日にまとめて処理をするというより、ほぼ毎日行っています。
インボイス制度・電子帳簿保存法についてもfreee会計で対応、ファイルボックス機能を活用している
――インボイスに対する課題感や対応方法を教えてください。
矢野: インボイスについては、初めはニュースで聞いて早めに取り組まなければならないという意識はありました。2022年9月には消費税の課税事業者になることが決まっていたので、freeeインボイス登録申請ナビを使って申請書類(適格請求書発行事業者の登録申請書)を作成し、税務署に提出しました。
決算申告に関しては、税理士の方にお願いした 時期もありましたが、今後はfreee申告を使って自社で申告していくことを考えています。 インボイス制度が導入されたことで、事務処理に関する業務量は増えたように感じています。
取引先のインボイス登録番号を調べて入力したり、例えばフリマサイトなどで古い参考書を購入するときに、仕入税額控除の対象にならないので、どのように対応すればよいか悩むことがあります。
レシート類の電子保存はfreee会計のファイルボックス機能を活用しており、コピー機からスキャンして、自動でファイルボックスにデータがいく仕組みを整えました。以前は複数行仕訳の場合、振替伝票で入力をしてから画像を添付していましたが、最近はファイルボックスでも複数行に対応しているので作業がラクになったと思います。
また、OCR(画像読み取り)機能でインボイスに該当するかを自動で判定してくれるので、助かっています。
――電子帳簿保存法に対する課題感や対応方法を教えてください。
矢野: 電子帳簿保存法への対応は、freee会計を使用しているため、今のところは大丈夫だと認識しています。ただ、細かい部分は確認しなければならないので、必要に応じて税理士の方や商工会議所に相談してみようと思います。
弊社の場合は、請求書の9割近くを紙で受け取っており、電子データで送られてくるものについてはfreee会計にアップしています。
またAmazonビジネス上にある備品などの購入情報は、Amazonビジネスとfreeeを連携するだけで自動的にfreeeに保存され、電帳法対応されているようです。
初めてでも安心して使えるfreee会計、自社の現状把握にとても役立つ
――freee導入前の御社と同じような課題を抱えて悩んでいる企業に対して、メッセージをお願いします。
矢野: 口座の自動同期など、経理業務の初心者にとってとても優しいと感じています。仕訳をある程度推測してくれるので、同期によって作業量が4分の1、5分の1ほどになりました。
特に創業時は忙しいので、経理業務にまでなかなか手が回らないところもあり、早めにfreee会計を導入したほうが仕事はスムーズになります。また、創業時はお金がきちんと回っているのか心配なので、freee会計を入れることで自社がどのような状況にあるのか、正しく把握できると思います。
また、創業時はお金がきちんと回っているのか心配なので、freee会計を入れることで自社がどのような状況にあるのか、正しく把握できると思います。
弊社の場合も、12月に教室を開校しましたが、経理処理は翌年の1月までかかりました。freee会計を導入していなければ、おそらく多くの手間がかかっていたと感じます。
創業初期はどうしても赤字が続く時があると思いますが、その赤字にどこまで耐えられるのか、会社の資金にいくら余裕があるのか、ものすごく不安を感じると思います。そういう時にfreee会計であればリアルな数字を日々追えることで不安の解消につながると思います。
――御社の今後の事業についての展望もお聞かせください。
矢野: 今は、一人でも多くの高校生を希望する大学に入学させたいという気持ちで事業に取り組んでいます。三重県内に今後も教室を増やしていきたいと思っています。
Company Profile
合同会社ネクストアクセス
設立:2019年9月
住所:三重県桑名市末広町13 2F3F
URL:https://axivacademy.com/kuwana
事業概要
学習管理型個別指導の予備校