健康経営優良法人取得で採用強化。freee健康管理を活用し、健康経営を加速。

社会福祉法人わかば保育園 理事長 荻田 雅彦さん

課題
バックオフィスの体制構築・効率化

freee人事労務 | 健康管理の導入経緯について、大阪市大阪市生野区にある従業員36名の社会福祉法人わかば保育園 理事長 荻田 雅彦さんにお話を伺いました。


本事例のポイント

  • 経営課題の一つは採用難。健康経営優良法人取得で採用力を強化したい
  • 決め手はfreeeのバージョンアップのスピード感
  • freee人事労務に蓄積した人事データを活用し、健康経営を加速したい

事業内容と皆さんの役割を教えてください

私は新卒で自動車関連部品メーカーに入社し、3年間製品開発に携わりました。


退社後、母親が昭和52年に設立した社会福祉法人わかば保育園に入職、平成25年に理事長に就任し現在に至ります。


理事長として経営全般はもちろん、勤怠管理、給与計算、年末調整をはじめとする労務業務に加え、保育士との1on1なども行っています。遊具の修繕や保育園のイベントの手伝いもあれば、開園以来47年間使ってきた保育園の建て替え工事の工程管理もしており、業務は多岐にわたります。園長は別におり、現場を取りまとめています。


freee人事労務 | 健康管理の導入以前に課題となっていたのはどのような点ですか

保育園の業界全体に関わることですが、弊園でも人材不足が経営課題の一つです。


昔は3歳児から子供を預けるのが一般的でした。最近では、共働き世帯が増え、1歳児から預けたいというニーズが増えてきました。3歳児の場合、園児20人に保育士1人の一方で、1歳児は6人に1人でケアする必要があります。


また、18時以降も児童を預かることができるよう11時間の営業時間を確保することが国から求められています。そのため、午前と午後のシフトを分けるなどして全ての時間帯で必要な保育士を確保します。当園では、32名の保育士と2名の補助業務を行うフルタイムパートで業務を行っています。


他方、人口減少の影響で学生の総数は減っているため、採用は非常に難しくなっています。


そうした経営環境の中で、採用力強化と現在いる保育士にできるだけ長く働いてもらえるようにさまざまな取り組みを行ってきました。


まず採用に関して、ホームページやSNS、動画などの媒体を通じて、職場の雰囲気が伝わるように発信を強化しています。また、健康経営優良法人の取得に向けて健康宣言を行うなど取り組みを進めています。保育園では認証を取得しているところは少なく、顕彰制度を利用することで就職フェアでのアピールにつながると考えています。


また現在いる保育士の働きやすさ向上の施策としては、福利厚生強化による差別化に取り組んでいます。


例えばサントリーの「社長のおごり自販機」*を設置することで、職場のコミュニケーションを活性化したり、さまざまな福利厚生サービスを提供しているベンダーと相談し、自分たちに合ったものがないか検討を進めています。
*社員2名が揃って自販機の対象部分に2枚の社員証を同時にタッチすることで、それぞれ1本ずつ飲み物が無料でもらえる自動販売機。


さらに若いメンバーが普段の業務とは別で成長について考えたり、人間関係で言いにくいことなどを話しやすい環境を提供するために、少し現場と離れた立場にある私が1on1を実施するようにしています。


今回のテーマである健康管理に関する部分では、健康診断、ストレスチェックそれぞれで課題がありました。


まず健康診断について、保育園は年に1回大阪市の監査を受ける必要があります。その監査項目の一つに健康診断の実施があり、健診結果を確認されます。4月に入社するメンバーについては3ヶ月以内に健康診断を受診するようにも求められています。


そのため、園長が病院と調整し枠を抑え、シフトを調整し必ず健康診断を受診してもらうようにしています。


私は誰が受診したかどうか最新の進捗を確認していますが、現状は園長がエクセルで管理してるため、都度問い合わせる必要があり手間となっています。40歳以上は生活習慣病健診がありますが、病院からは結果を紙でしか発行してもらえません。セルフケア意識を高める観点では、すぐにスマホで結果を確認できるようになると良いなと思っています。


ストレスチェックについては、義務の対象ではなかったため実施してきませんでした。一方、園児の命を預かる職場としてプレッシャーが多く、ストレスが溜まりやすいのは業界全体に言えることです。保育専門システムに付随のアンケートを活用してきましたが、実施後の集計結果が現場の改善に応用できるものでなかったことに加え、費用が高価であったため、解約した経緯があります。


freee人事労務 | 健康管理を導入した経緯や決め手を教えてください

わかば保育園


健康経営優良法人の取得要件に「50人未満の事業場におけるストレスチェックの実施」というものがあり、ストレスチェックツールを検討し始めていたタイミングで、freeeから健康管理が出ることを知って問い合わせました。


各種ツールが世の中にあるとは思いますが、freeeにした理由は「freeeを信頼している」ということが大きいと思います。


私たちは2021年にfreee人事労務を導入しました。一度作ったら、あとは不具合対応などの保守だけというソフトが一般には多い中で、freeeでは次々にバージョンが行われ、利便性向上を体感してきました。お知らせ欄で新機能の案内があると、自分たちで活用できるかいつもチェックしています。


実際freeeの健康管理はストレスチェックはじめ健康経営優良法人の取得要件の一部を満たし当園の方向性に合致していたので、導入を決定しました。


freee人事労務 | 健康管理の具体的な想定利用シーンを教えてください

リリースされてすぐにストレスチェックを利用してみましたが、freee人事労務と健康管理のデータ連携は非常にスピーディに行うことができました。


わかば保育園


案内メールを活用してすでにストレスチェックの案内を実施しました。


わかば保育園


私自身ストレス状況を把握するため回答しましたが、スマホで簡単に行うことができました。これなら保育士のメンバーも問題なく回答できると手応えを感じています。


わかば保育園


freee人事労務 | 健康管理を導入後、どのような変化を期待しますか?

freeeの健康管理やfreee人事労務にあるデータも活用しながら、健康経営優良法人の取得を目指したいと思います。


わかば保育園


さらに従業員のセルフケアの意識が高まることを期待しています。


具体的には、ストレスチェックや健康診断の結果をスマホで確認できる環境を用意することによって自分自身の心身の健康状態を各自で把握し適切に管理していけるように支援していきたいです。


今後、freeeに期待することは何ですか?

弊園では社内のコミュニケーションツールとしてslackを導入しています。そのため、freee健康管理の案内がメールに加えてslackにも届くと利便性がさらに向上すると思います。freee人事労務の給与確定時にはslackに通知があるため、いつも便利に使っています。


わかば保育園