「よいものが、循環する社会へ」をミッションに掲げ、家具・家電の個人向けサブスクサービス「サブスクライフ」と、法人のオフィス課題に対しオフィス移転から空間デザイン・家具選定までワンストップでサポートする「ソーシャルインテリア オフィス構築支援」、設計会社・販売店・メーカー向けの家具什器受発注プラットフォーム「ソーシャルインテリア 業務管理クラウド」を展開している株式会社ソーシャルインテリア。
強みとしている法人向けの「ソーシャルインテリア オフィス構築支援」では、これまでに1,000社以上の企業さまにご利用いただき、理想のオフィスづくりに日々伴走しております。
課題
・各業務間で異なっていた利用ツールをある程度連携されたシステムに一元化することで、業務効率化を実現できると考えた。
導入の決め手
・MacとWindowsどちらのOSでも利用できること
・クラウド型でリモートワークに対応しておりコラボレーションが容易にできること
・初心者でも直感的に使うことができるUIと操作性の高さ
導入後の効果
・10営業日ほど時間を要していた給与計算が、5営業日で完結でき、月次決算は7営業日で完了するなど、業務全体が大幅に効率化された。
システムがバラバラだったバックオフィス。なかなか業務改善にリソースを割けず...
――freee導入前の貴社のバックオフィスはどのような状況でしたか?
佐々木さん(以下、佐々木): 以前は、会計はインストール型の会計ソフト、労務は勤怠管理と労務管理で別システム、給与計算は外注先に依頼するなど、バックオフィス全体の業務がそれぞれ独立しているような状況でした。
それぞれのシステムにデータを連携する際、インポートする側のシステムに合わせデータを加工しなければなりませんでした。そのため、自動連携が可能となるようにシステムを見直すことで、業務を効率化することができるのではないかと考えました。中でも、給与計算は完了までに10営業日ほど要していたので月次締めにも影響し、監査法人からも業務の効率化を求められていました。
倉林さん(以下、倉林): 私は総務担当として、備品管理を担っています。主にIT資産管理とアカウント管理で以前使用していたツールには、freee人事労務との連携機能がなかったため、入退社にあわせたワークフローの実現に苦労していました。また、2024年9月にオフィス兼ショールームである「THE MUSEUM」をオープンしたことが注力するきっかけにもなりました。「THE MUSEUM」では、多くのITデバイスも展示しており、展示品には資産管理が必要な購入品と借用品が混在し、さらにそれらが短期間で入れ替わる運用が想定されていたため、煩雑な管理をしていかなければならない状況でした。
――freeeを導入されたきっかけを教えてください
佐々木: 私の前任者が前職でfreee会計を利用しており、freee会計の操作感やプロダクト間の連携などを理解していたことがきっかけでした。会計ソフトについてfreee会計導入前はスタンドアローン型を使用しており、特定の端末から特定の場所でしか使えず、作業が属人化していたことも課題でした。
また、当社は在宅勤務制度を導入していますので、クラウドにて利用可能なfreee会計を導入することで、端末や場所を問わずに業務を行うことができる点や、社内で利用者が多いMacにも対応している点が決め手のひとつでした。
倉林: IT資産管理ツールは連携性などを考慮し、もともと使用していたツールからBundle by freeeにリプレイスするのが良いのではないかと考えました。freeeの営業担当者との初回商談時は備品管理機能がなかったのですが、リリース予定のスケジュールとあわせて移行の検討を開始しました。
統合型だからこそ実現できた変化。断片的な業務が一貫した流れに
――freee導入後の何か 大きな変化はありましたでしょうか?
佐々木: まずは、2020年にfreee会計のトライアルからスタートしました。freee会計のUI・UXは、初心者でも直感的に操作できるわかりやすさだと思います。別部署から異動してきた社員や新入社員など、経理業務の知識が十分といえない状況でもスムーズに利用できる点が非常に助かりました。
また、IPOに向けて各種社内数値の分析深度を深め、決算開示能力及び内部統制の強化を図る必要があったことから、2022年にfreee会計のプランをアップグレードしました。アップグレードによりセグメントタグが使えるようになり、事業ごとの採算管理が可能となりました。
同年に、連携のスピード感を持たせる理由でfreee人事労務の導入にも踏み切りました。freee人事労務を入れたことで、これまで別々のシステムで行っていた勤怠管理・給与計算・労務管理が一つのシステムに統合され、freee会計とのシームレスな連携もできるようになり、それぞれの業務が点ではなく「業務の流れ」になったと感じました。このような体験は、freeeならではだと感じます。これにより、入力ミスの削減やダブルチェックの簡略化につながりました。
さらに、freee会計とfreee人事労務の2つを使うことで、月次決算締めがスピードアップしました。今では給与計算は5〜6営業日で、月次決算締めは7営業日で終わります。締めるのが早くなったことで数字を早く確認できるようになったため、役員会議や経営会議の早期化につながり、意思決定のスピードアップを達成しました。
また、従業員から年末調整が圧倒的に楽になったという声がありました。以前は従業員に対し年末調整の紙を配り記入してもらい、その紙資料を外注先に提出しチェックを依頼していたため時間がかかり、ミスも多くありました。一方で、freee人事労務は、給与など必要なデータがシステムに揃っているため従業員が入力すべき箇所は限定的かつ明瞭なので、従業員にとってもわかりやすいようです。freee人事労務の利用対象は全社員ですが、分かりやすいUIと操作性のおかげで、社員への浸透にも困ることなく自然に使ってもらえるようになりました。
倉林: Bundle by freeeにおいても導入前の商談で聞いていた備品管理機能が遅れることなくリリースされたことに加え、導入時にはオンボーディング管理表を元に何度もミーティングを行っていただくなど、手厚いサポート体制が用意されていました。”安心して使い続けられるプロダクト”の印象が強くあります。
実際にfreee人事労務を使って業務をしている様子
IPOを目指し、更なるステージへとステップアップ!
――2023年にはIPO準備のため、さらにfreee会計のプランをアップグレードされましたがアップグレードによる効果はいかがですか?
佐々木 : IPOに向けて、ガバナンスの強化として、社内管理証跡を残すことや社内フロー整備は必須要件です。freeeのプランをアップグレードすることで、IPO準備の環境を整えることができるのは企業にとってもありがたいことではないかと思います。
またこのアップグレードにより利用できるセグメント数も増え、より詳細に経営分析ができるようになりました。特に、数字的な課題をドリルダウンして遡れるようになったので、意思決定の正確性を保つことができています。
別の切り口では、freee会計だけでなく、freee人事労務やBundle by freeeの導入ですべてのデータがfreeeでつながり、工数が削減され、社員が余裕をもって働くことができるようになりました。
倉林: Bundle by freeeは、機能がリッチである分、要件の読み込みや最初の設定は大変でしたが、無事に備品管理の移行も完了しております。アカウント管理のワークフロー実現に向けても、引き続きサポートいただきながら取り組みも開始していますので、さらに活用していきたいです。追加要望へも丁寧に検討いただき、リリース対応もスピード感があるため、早いサイクルでアップデートができている実感があります。
社長のアイデアを積極的に実現し、世界最速で成長する企業へ
―― 今度はどんなことに取り組んでいきたいですか?
佐々木: 弊社もオフィスの環境をよくしていくという点でfreeeさんと近いバリューを提供しています。だからこそ、freeeの導入により少人数でも効率化と工数削減を達成し、意思決定の迅速化を実現できたことは発信していきたいですね。
また、当社の目的は「良いものを使って、生活を豊かにしてほしい」ということ。これからも会社が世界最速で成長していくために、freeeの各種プロダクトを効果的に活用しながら、ミッションに掲げている「よいものが、循環する社会へ」のために、さらなる邁進をしていきたいと考えています。
倉林: freeeはセミナーなどのイベントも頻繁に開催されており、情報提供もとても多いです。同じバックオフィスの課題解決や企業成長の支援をしていく企業として、とても刺激を受けています。弊社でも頻繁にイベントを行っておりますが、オフィスに関することだけではなく、バックオフィスの業務効率化について発信していきたいと思います。
――今後のfreeeに期待されることがあれば、教えていただけますか?
佐々木: 繰り返しになりますが、初心者でも知識がなくても簡単に処理できる操作性とUIは本当に秀逸です。だからこそ、今後は玄人的な観点、例えば年度内に購入した資産は減損処理ができずいったん除却損を計上しなければならないなど、より専門的な部分での機能強化を期待しています。
掲載日 2025年1月11日
Company Profile
株式会社ソーシャルインテリア様
従業員数:50名
URL:https://corp.socialinterior.com/
事業内容
家具・家電のサブスク「サブスクライフ」の企画・開発・運営
法人のオフィスづくりをまるごと支援する 「ソーシャルインテリア オフィス構築支援」の提供
家具什器受発注プラットフォーム 「ソーシャルインテリア 業務管理クラウド」の企画・開発・運営