――農薬メーカーの営業を辞め、いちご農家を始める中根さん。起業のきっかけは?
中根さん(以下、中根) : 私はもともと組織が苦手で、いつか独立しようと決めていました。農薬メーカーで専門的なノウハウを学ぶうちに、自分も農家になろうと志したのが約10年前。計画的に資金を貯め、ようやく起業に至りました。
いちご農家を選んだのは、栽培をマニュアル化しやすいので、将来人を雇うときにスムーズだと思ったからです。
――起業の際に困ったことはありましたか?
中根: どこに何を申請すればいいのか、まったく見当がつかなかったことです。「定款」も「登記」も、言葉しか知らなくて。
調べてみても「本当にこれが必要なのか?」と確信が持てないことばかりでした。
困り果てながらfreeeのホームページを見ていたとき、「起業ダンドリコーディネーター」というサービスがあると気づきました。
私は農業関係の知識はありますが、起業に関しては素人。私が知らないことを知っている存在が近くに欲しくて、連絡を入れました。
―― 担当の起業ダンドリコーディネーター(岩木)の印象はいかがでしたか?
中根: とても頼もしい方だな、と。「この書類を揃えて、ここの税務署に行ってください」など、具体的なアクションプランを提示してくれました。
事前情報のおかげで、失敗の轍を踏むことなくスムーズに前進できて、感謝です。
起業ダンドリコーディネーター:岩木 中根さんは農業補助金の話など、私にない専門知識をたくさん持っています。お互いの知見をすり合わせながら一緒に進んできました。先日、登記という最初のゴールを達成したときは本当に嬉しかったです。
中根: 起業までの長い道のりを寄り添ってくれる存在がいると、心強いものですね。
「いつまでに何をすべきか」を具体的に提示してくれるから、進捗があったらすぐ岩木さんに連絡する習慣ができました。
―― 最初の収穫はいつ頃の予定ですか?
中根: 今からハウスを建てて初収穫は2026年の予定です。その間はYouTubeで事業を広く周知しようと思います。そして3〜4年後に、いちご狩りを楽しめる大きな観光農園を作りたいです。
自分が成功していく姿を世に発信することで、「農業は稼げない」というイメージを払拭し、若者の参入を促せたらと思っています。
起業ダンドリコーディネーター:岩木 素敵な願いですよね。前職の経験から中根さんの思いに、すごく共感する部分があるんです。中根さんの事業の成功に向けて引き続きともに頑張っていきます。
※「freee会社設立」で農業法人を設立される場合は、定款の事業目的の記載に注意が必要です。詳しくは担当の起業ダンドリコーディネーター、または専門家にご相談ください。