みどりを通じて子育て世代が住みやすいまちづくりをーー。「身の丈で半歩先へ」というメッセージを掲げ、川崎市で子育て支援活動を行うNPO法人「みどりなくらし」。新型コロナウイルスの影響で交流イベント等が相次いで中止になっても、支援を必要としている子育て世代のためオンラインに場所を移し、サポートを進めています。
理事長を務める堀 由夏さん、副理事長の本江 弘子さん、事務局長の上村 加奈子さんにfreee会計導入のきっかけや普段の使い方、新型コロナウイルスによるオンライン化の裏側などについてうかがいました。
勤怠管理から会計までクラウドで一気通貫、3人の担当がどこからでも作業可能に
--現在の事業について教えてください。
神奈川県川崎市で、食と農と環境をテーマに子育て支援活動をしています。従業員5名で、現在は約5つの事業を同時並行で進めています。地域の親子が集まるイベントや役立つ講座を開催しているほか、市からの委託で「地域子育て支援センター」や、中原区の市民提案型事業として自然観察会なども運営。地域に住む主婦の有志が集まり、子育て世代のみなさんがいきいきと生活できる場所作りを行っています。
--freee会計を導入したきっかけを教えてください。
5年前に任意団体として活動をはじめた当初、収入・支出をエクセルで家計簿のように入力していました。3年前にNPOを立ち上げ、活動が多岐に渡り運営メンバーも増えたことで、2018年の末頃に会計ソフトの導入を検討。2019年の3月頃にfreee会計を使い始めました。
会計ソフト導入にあたり市民活動センターに相談したところ、まず紹介されたのがインストール型ソフト。ひとつのPCでしか使えないし、ある程度簿記の知識も必要でした。団体内に会計担当者として専門知識を持っているメンバーはいません。簿記の知識がなくても、複数名でそれぞれのPCから利用できる会計ソフトを探し、クラウド型のfreee会計の導入を決めました。
--クラウド会計ソフトの中で、freee会計導入を決めた理由を教えてください。
kintoneと連携していたことがfreee会計にした決め手のひとつです。導入の少し前から、勤怠管理機能として業務改善ツールのkintoneを使い始めていました。
今ではkintoneで勤怠管理し、freee人事労務で給与計算したデータをfreee会計に連携。それぞれ特化したソフトを使うことで、一気通貫で管理できています。
freee会計の初期設定は自分たちで行いましたがスムーズに導入できました。家計簿感覚で、専門知識がなくても抵 抗感なく使えています。
--普段どのように利用していますか?
経理の専任担当者はおらず、従業員5名のうち3名で利用しています。一番使う機能は取引入力ですね。経費や入金などの取引を登録する際、タグ機能を活用しています。取引ごとのタグ欄に事業名や担当者をメモのように登録しておき、あとでソートして使っています。各事業の進捗管理や担当者ごとの給与算出に役立っています。試算表もすぐ出るのでとっても楽ですね。
--どのような取引が多いのですか?
収入としては、イベントや講座の参加費や受託事業での自治体からの入金など。支出としては、講師にお支払いする講演料、従業員にお支払いする給与や、消耗品などです。
予算などの問題がありネットバンキングを開設していないため、通帳明細を見ながら入力をしていますが、インターネットバンキングが利用できるようになればすぐに連携させたいと思っています。
2019年度の今回、初めて決算をfreee会計で行いました。freee会計の「NPO会計キット」に丁寧な説明があったので助かりました。慣れない会計処理で勘定科目や部門の設定がうまくできない部分もありましたが、サポートに問い合わせて丁寧に指摘してもらい、自分たちで決算を完了することができました。おかげで総会に向けた資料も無事作成できました。