東京の自由が丘駅から徒歩2分、路地にたたずむ「自由が丘 うる虎」は、知る人ぞ知る隠れ家的飲食店です。2009年に開業し、旬のお刺身やもつ鍋などこだわりの逸品でたくさんのお客さんを笑顔にしてきました。
「本業に注力できるのは、freeeのおかげ」と話すのは、8年以上もfreeeを活用している店主の須藤義春さん。飲食店におけるfreeeの活用方法や導入効果について教えてもらいました。
自分の環境や目的に合ったランニングコストの配分を実現
――まずは「自由が丘 うる虎」について教えてください。
須藤 義春 さん(以下、須藤): 2009年に自由が丘で開業した居酒屋です。地下に構えているので、隠れ家的なお店として幅広い層のお客様に親しんでもらっています。
私は、この店を始める前から飲食業界で働いており、当初業務の多くがアナログ的に行われてきたところから、デジタル化が進んでどんどん効率化されていくのを体験してきた世代です。
――14年以上も自由が丘で飲食店を経営されているのですね。freee製品を使い始めたのはいつからでしょうか?
須藤: 2016年からfreee会計を導入しました。その後、freee人事労務も使っています。導入当時は「クラウド会計ソフト」という言葉が浸透していませんでしたが、オンプレミス型とは違って、パソコンでもスマホでもさまざまな端末からバックオフィスの作業ができることが画期的だと感動しましたね。
freee代表の佐々木さんが「バックオフィス業務をfreeeで効率化することで、本業にフォーカスしてもらいたい」と話しているのを聞いて、素敵な考えだと共感したことも覚えています。
freee会計の導入前は、税理士さんに毎月5万円ほどお支払いして決算までサポートしてもらっていました。私は簿記2級を持っており、経理の知識は多少あるのでエクセルで資料を作るなど決算に向けた準備は自分で対応していましたが、毎年の決算や従業員の給与計算 については「税理士さんにお願いしないとダメ」という認識だったんです。ただ、コストは減らしたい。飲食店をやっている以上、来ていただけるお客様に可能な限り還元したいですからね。
――freee導入前は、どのような課題があったのでしょうか?
須藤: いかに日々の金銭面のコストを削減するかが、課題のひとつでした。そのほか、毎日の日計処理に時間がかかっており、なんとかこの時間を減らせないかというのも課題でしたね。
また、アルバイトの人件費について、タイムカードで管理していたのですが、どうしても集計時にヒューマンエラーが起こりやすくて……確認や調整に手間がかかっていたんです。
他にも、これまで国民年金だったので「いつか厚生年金に切り替えたい」という思いもありました。税理士さんに相談したところ、さらに追加の手数料がかかると言われてしまい……。コストを見直すことがfreee導入の決め手になりましたね。売上管理はfreee会計に、従業員の給与や労務に関連するものはfreee人事労務でまとめることにしたんです。
――freeeを導入したことで、課題は解決できましたか?
須藤: 驚くほど手間が減りました。バックオフィスにかける業務時間は10分の1くらいになり、金銭面としても、税理士さんへお支払いしていた1カ月あたり5万円のコストが削減ができました。とても優秀な税理士さんだったのですが、飲食店に来るお客様にどれだけ還元できるかを考えると、切り替えざるを得ませんでしたね。
バックオフィス業務の効率化で、家族との時間がつくれるように
――税理士の方にお願いしていた業務を、freeeを活用しながら自分で行うように切り替えたことで、苦労はありませんでしたか?
須藤: これまでの決算書のデータをfreeeに移行する必要がありましたが、簡単にできたので苦労はありませんでした。freeeのサポートも充実していたので、「これなら自分でもできそう」と直感的に思えたんです。
苦労よりも、バックオフィス業務が効率化したことで、料理や店に関わることに自分の労力を割けられるようになったのが大きかったです。また、家族といる時間も増えて、私のワークライフバランスも整いました。
――freee会計とfreee人事労務はどのように活用されていますか?
須藤: freee会計は、主に売り上げに関わる部分で活用しています。今までの日計処理がゼロになったのが、何よりも楽になった点ですね。数字の打ち間違いもなくなりました。仕入れについても、食材をスーパーで買い出しする際、スマホでレシートを撮影するだけで、手軽に登録できるのが助かっています。
freee人事労務は、学生アルバイトたちの労務管理のために、タイムカード機能を活用しています。毎月末にマイページから申請してもらっており、確認の手間も減り、ヒューマンエラーもなくなりました。