「金融業界に変革を」のスローガンを掲げ、2014年に設立された個人向け投資信託を取り扱う、株式会社アンバー・アセット・マネジメント。お客様が最も必要としている商品や情報を惜しみなく紹介する社風が好まれ、10年間で全国12支社に成長しました。
2022年から2023年にかけて入社人数が急激に増えたため、従業員全員の健康を管理できる仕組みが必要と考え、ストレスチェックもできる「freee人事労務 健康管理」を導入したそうです。
今回インタビューを受けてくださった高信さんは、管理部所属で社内の経理を1人で担当しています。また労務や人事も兼任されている、バックオフィスの要となる存在です。
そんな高信さんに、実際に「freee人事労務 健康管理」を利用した感想や、今後サービスに期待することを伺いました。
従業員数50人を前にストレスチェックを試験導入
――なぜストレスチェックの導入を検討していたのですか。
高信氏(以下、高信): 当社の従業員数が20人くらいだったころ「freee人事労務 健康管理」をテスト導入しました。その年から従業員が増え始めていて、近いうちに50人を超えそうだ、という状況だったんです。そこでストレスチェックの基準である50人を超える前に、当社でもストレスチェックを実施しよう、と声が上がりました。
――50人未満の段階で、積極的にストレスチェックを実施されたのですね。
高信: おっしゃる通りです。試験導入ということで、当時の従業員20人全員で行いました。それまでは年1回の健康診断だけだったので、ストレスチェックは皆初めてでした。
――ストレスチェックの実施は、どのように周知しましたか?
高信: メールでストレスチェック実施のお知らせを行いました。やはり初めての試みだったので、スムーズな回答は得られませんでしたね。業務を優先して後回しにしてしまう方も……。こうな るだろうな、と想定していたので、未回答の従業員にはメールでもう一度催促して、回答するようにお願いしました。
数値で実感できた従業員の心の健康
――実際にストレスチェックを実施した感想を教えてください。
高信: 実はストレスチェックを実施したとき、私は経理の業務を引き継いでまだ2週間でした。前任が辞めてしまったため事前に説明を受けていなくて不安でしたが、「freee人事労務 健康管理」の画面は、直感的で使いやすかったです。スムーズにストレスチェックが実施できてほっとしました。
――他の従業員の方々に対して、操作説明は行いましたか?
高信: いいえ、特に行っていません。当社は自分でできることは自分でどんどん進めていく社風なんです。そのため、ストレスチェックを行うことと「freee人事労務 健康管理」から回答するようにという内容のみ連絡しました。
――従業員全体の結果はいかがだったでしょうか。
高信: 全国にある事務所ごとのストレス値が分かるので、会社全体のストレス値と比較して、高いか低いかを明確に把握できました。また、上司や同僚との関係なども把握できて良かったですね。管理側としても、数値化されたストレスを見ると、従業員の抱えるストレスを把握しやすかったです。今回の実施で、従業員の心の健康に揺らぎがあると気づかされました。
――どのような点に良さを感じられたのでしょうか。
高信: 「freee人事労務 健康管理」でストレスチェックを受けると、高ストレスの結果が出た際に、画面上で産業医との面談を希望するか・しないかを選択できて良いと感じました。産業医との面談を希望するか、従業員個人に直接連絡すると「面談を受けなければいけない」というプレッシャーを与えてしまうと思います。しかし全体で希望者を募るだけでは、本当に面談が必要な従業員も「任意なら面談は受けなくていいや」とスルーしてしまう可能性がありますよね。その点、従業員の画面に面談を希望するか・しないかの選択肢が表示されれば、面談を受けやすいのではないかと考えています。
freeeにまとめたからこそ、スピーディーに方策を講じられた
――ストレスチェックの結果を踏まえて行ったことを教えてください。
高信: 産業医には高ストレス者を中心に、会社全体のストレス値や、ストレスの要因もみていただきました。その結果、ストレスの要因の1つとなる残業時間に注意して経過観察することに決めました。
――どのような方法で残業時間をモニタリングする予定ですか?
高信: freee人事労務の勤怠管理の中に、アラート機能があることを発見したんです。これを利用して、残業時間が一定の時間を超えそうな場合は、メールでアラートをかけることに しました。
――他にfreeeに統合したことで、実現できたことがあれば教えてください。
高信: 産業医を「freee人事労務 健康管理」に招待すると、各従業員の就業状況やストレスチェックの結果をオンラインで共有できると知りました。もしfreeeを使っていなかったら、産業医に結果を提出する際に、個別に提出してもらった結果を私1人で紙にまとめていたと思います……。freeeに統合したことで、各々が回答した後で結果を自動集計でき、提出もオンラインで完結するので、業務時間を捻出できました。
コンサルタントを支え、金融業界の変革に貢献できるバックオフィスになりたい
――今後、どのくらいの頻度でストレスチェックを行っていきたいと考えていますか?
高信: 半年に1回のペースで継続していく予定です。2回目、3回目と結果が出たときに、どれだけ変化が出るのか期待しています。例えば残業を減らしてストレス値が下がった、というような「目で見てわかる結果」が出ると管理者として嬉しいですね。
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
高信: 今の金融業界は、法人の融資や個人の資産運用など、売り手側が有利な商品を売ることが多くなっています。しかし当社はお客様のための商品を提供することで、金融業 界の常識を変えていこうと日々業務に励んでいます。
そんなお客様ファーストの提案の習得には時間がかかります。現在、従業員数は50人を超えましたが、そのほとんどが実際にお客様と関わるコンサルタントたちです。彼らのために時間を捻出し、知識習得を整えるサポートをバックオフィスで取り組んでいきたいです。こうした取り組みで、バックオフィスの立場からも金融業界の変革に貢献できると考えています。