香川県高松市に事務所を構えるあかり税理士法人は、藤本博之さんが2010年に開設した会計事務所です。
2021年12月にfreeeを導入した同事務所に、顧問先へサービスを届けるうえでの方針や、freeeの利便性などについて話を伺いました。
インタビューにご協力いただいたのは、代表を務める藤本博之さんと、freeeの導入を指揮した森上昌司さんです。
freee認定アドバイザー制度について
freeeでは税理士・公認会計士や社会保険労務士など、スモールビジネスのパートナーである士業の方々に向けて認定アドバイザー制度を展開しています。
制度に加入された方には、習熟やマーケティング等の特別支援をご提供しています。
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税理士は経営コンサルタントにあらず
――貴事務所が提供する中で、最も強みを発揮できるのはどんなサービスでしょうか?
藤本博之さん(以下、藤本): 顧問先の経営を支援するところに力を入れています。私はもともと、ある経営塾で組織の在り方について学んできたのですが、そこで得た知見を教えてほしいというお客様がいらっしゃいました。
私なりに理解した部門別採算などの施策をお伝えしたところ、「うちでも教えてほしい」という形で評判が評判を呼び、地元の香川県では今、第一人者的な存在になったと自負しています。
――具体的には顧問先にどんなアドバイスをしてきたのでしょうか?
藤本: 強い企業を作るためにいかにして組織を作るか、という点に主眼を置き、例えば小さく分けた部門ごとに会計処理を行うなど、組織の仕組みの構築からスタートします。そのうえで顧問先の経営会議にも出席し、求められた点についてコメントするのが私たちの役割です。
――具体的には、顧問先にどんなアドバイスをしましたか?
藤本: 不良在庫の多すぎるメーカーにこんなアドバイスをしたことがあります。
その会社では、そもそも製品を作り過ぎていたので、ストップをかける必要がありました。また不良在庫を保管するために追加で倉庫を借りるなど、無駄な投資もしていたのです。
そこで、いっそのこと自社の倉庫は売り払うか、他社に貸し出して月に10万円でも20万円でもいいから手元にキャッシュが残るようにしましょう、と助言しました。もちろん貸倉庫はすぐに契約解除です。倉庫を処分することで製品の置き場をなくし、物理的に作り過ぎにならないようにしたのです。
――顧問先から反対意見は出なかったのですか?
藤本: 社長は「なるほど、そんな発想はなかった」と納得してくれましたが、現場の人からは「あれがないと困る、これがないと困る」といった具 合に反対の声が上がりました。
――そうした意見については、どのように対応したのですか?
藤本: 社長とコミュニケーションを取って会社の問題を特定する一方で、現場のリーダークラスの人からも話を聞き、後日の会議で一つ一つの課題について私なりの見解を示しました。私たちは経営コンサルタントではないので、指導するのではなく伴走するのが役目です。その点をわきまえて発言することで、現場のリーダーにもご理解いただけたと思います。
万全のサポート体制で他社ソフトからの乗り換えを支援
――貴事務所では会計サービスとしてfreeeを使っておられますが、導入したきっかけを教えてください。
森上昌司さん(以下、森上): もともとfreeeというクラウド会計のサービスがあることは知っていたのですが、使うまでには至っていませんでした。
2021年の12月頃、顧問先のお客様から「クラウド会計ってどうなの?」とか「freeeってどうなの?」といった質問をいただくことが多くなり、知らないことには答えられないので、いっそのことfreeeを導入して使ってみようと思ったのがそもそものきっかけです。
――クラウド型の会計サービスにはいくつか選択肢があると思いますが、とりわけfreeeを選んだのはなぜでしょうか?
森上: 他のサービスを導入したこともあるのですが、使い切れずに終わっていました。ここは心機一転、お客様からよく名前の上がるfreeeを使ってみよ うと思ったのです。やはり場所に縛られず、インターネット環境さえあればどこでも作業できる点が直感的にいいなと思いました。
とは言え、自力のみでfreeeに慣れるのには難しい面があり、freeeさんの提供するサービス「freee認定アドバイザー制度」に加入することにしたんです。
――会計サービスに限らず、新たなツールや手法を導入する際、「習熟」という壁があると思います。
森上: その点は最初は気になりましたが、すぐに解消されました。freeeさんのサポートは非常に丁寧でいつも助かっています。不明な点があった時や、エラーが出る時などに、チャットワークですぐにご回答いただけますし、Zoomでの定期的な打ち合わせの機会も設けていただいています(※)。
最初は、一人ではできないかもしれないという懸念があったのですが、freeeさんの力を借りてここまで来たという感じです。
※ freeeが提供する「習熟プログラム」に参加すると、Zoomでの定期面談やイレギュラーなことが起こった時に専任の担当者から継続的にフォローが受けられます。
――freeeのサポートに関して、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
森上: 小売業のお客様で、エアレジやスマレジなどを導入してもらう時がありまして、freeeと連携するところでエラーが続き、自力では どうにもならなくなりました。
チャットワークでfreeeさんのサポートに連絡を取って対応していただいたのですが、なかなかうまく行かず、Zoomで画面共有しながらサポートしていただき、先に進めるようになったことがあります。一人では絶対にできなかったので、freeeさんのサポートのありがたみを感じました。
――他のサービスからの乗り換えは大変ではなかったですか?
森上: 他のサービスとは使い勝手がまったく違ったので、最初は戸惑う場面もありました。それでも、まずは言い出しっぺの自分が習熟して、他のスタッフも巻き込むことに成功して徐々に慣れていったんです。
他のソフトからデータを移す場面でも、freeeさんにはデータ移行サービスというものがあるので、それを存分に使うことで問題なく進められたと思っています。
地方の顧問先の課題を解決するfreee認定アドバイザー制度
――貴事務所は香川県高松市にありますが、地方でfreeeを使っていくことに不安はありませんでしたか?
森上: 地域性については特に不安はなかったと思います。強いて言うなら、顧問先にクラウド会計に対するニーズがどれだけあるか、という部分は見極めなければなりませんでした。
ただ、その点についても、新規の問い合わせで「実はfreeeを使っています」というお客様がいたり、「freeeってどうなんですか?」と問い合わせしてくるお客様がいたりして、ニーズがあることは想像できていましたので、やはり不安はなかったです。
――顧問先がfreeeを導入することで得られる優位性はありますか?
森上: 例えば月次決算の遅延をなくしたり、紙ベースだった決算がデータベース化できたり、という部分で優位性が発揮できると感じています。
「freeeを導入してみませんか?」「導入するとこんな良いことがありますよ」と提案しても、ご理解いただけないお客様もいます。そうした場合、試験的に記帳代行プランから始め、freeeの良さを感じてもらってから本格的に導入していく形がほとんどです。
freeeというサービスを持ちつつ、「自社がどうありたいのか」というお客様の想いがいちばん大切ですので、押し付けることは避けるようにしています。
――もし他の会計事務所に対してfreeeをお勧めするとしたら、どんな点がイチ押しですか?
森上: 私自身もそうだったのですが、「freeeを導入したいけれどできるかな」という懸念を抱いている方は少なくないと思います。ただ、freeeさんはサポートが充実しているので、実際に使ってみるとその懸念は払拭できるはず。サービスの機能面でも、例えばクレジットカードとの連携やデータのインポートなど、使いこなせると便利なものがたくさんあるのがfreeeの魅力だと思います。
――今後、freeeに何を期待しますか?
森上: これまでどおりソフトの改善を進めると同時に、様々なノウハウを提供していただけるとありがたいです。私たちはそれをお客様に向けてどんどん発信して、お客様にも満足してもらえたら、これ以上の幸せはないと思っています。
香川の地で顧問先に寄り添いながら、freeeを活用するあかり税理士法人。freeeを使い始めて1年が過ぎた今、スタッフの習熟も進み、多くの付加価値を提供し続けています。
そんな同事務所のポリシーは、顧問先に絶えず伴走すること。今後もfreeeとともに中小企業の業績向上に貢献していきます。
あかり税理士法人
誠実をモットーとし、税務・会計の専門家としてお客様の発展を全力でサポートします。
〒760-0080 香川県高松市木太町5050番地17
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