白色申告の基礎知識

白色申告をする人が抱える大きなデメリットと記帳義務

白色申告をする人が抱える大きなデメリットと記帳義務

個人事業主の確定申告では、白色申告と青色申告という二つの制度が用意されています。白色申告の方が簡単というイメージがあるかと思いますが、実はさほど違いはなく、白色申告にはメリットがあまりないといえます。ここでは白色申告の特徴について確認をしていきましょう。

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白色申告とは何か?

白色申告は、以下のような特徴があります。

◯開業をして、特に何も手続きをしなければ白色申告となる。
開業後、税務署に対してなんの手続きもしていない場合には白色申告制度が適用されます。もう一つの青色申告制度を適用したい場合には、事前に届出が必要です。

◯会計帳簿の作成について、簡便的な方法が認められている。
白色申告では、申告作業の基礎となる会計帳簿の記載について、簡便的な方法が認められています。これに対して、青色申告では厳密な会計帳簿の作成が義務となっています。

◯税金の計算上、特典が用意されていない
厳密な会計帳簿を作成する青色申告では、その分だけ税金計算において特典が用意されています。一方で、白色申告にはその特典がありません。

白色申告はデメリットが大きい?

先に結論を述べると、白色申告にはもはや大きなメリットはあまりありません。以前であれば、小規模な白色申告者は記帳義務が免除されていました。しかし、平成26年以降、すべての事業者について記帳義務が課されることになりました。つまり、白色だろうが青色だろうが会計帳簿は作成しなければならないのです。 作成する会計帳簿の形式はある程度簡便なものにできますが、全員に作成義務がある時点で白色申告の記帳に関するメリットは大きく減退したといえます。

そして、青色申告で用意されている特典は大きな節税効果を発揮するものが複数用意されています。それに会計ソフトがかなり一般的になったこともあり、青色申告をするためのハードルは大きく下がりました。

上記のような事情から、白色申告の選択はあまり賢明とは言えません。

白色申告でも記帳義務がある

紹介した通り、平成26年以降はすべての事業者に会計帳簿の記帳とその保管義務が課されました。規模の大小問わず、個人で事業を行っている限りは必ず作成をしなければなりません。

白色申告者が必ず保存する帳簿は、法定帳簿(収入金額や必要経費を記載したもの)と、任意帳簿(法廷帳簿に記載する以外の業務に関するもの)、その他の書類として、請求書や領収書、納品書などがあります。 白色申告の場合の帳簿は、簡易なものでかまわず、売上などは1日の合計金額をまとめて記載するだけでもよいとされています。

白色申告における「簡便的な会計帳簿の作成」に関しては、一つの注意点があります。それは[会計帳簿の記載方法については簡便的な方法が認められている]が、だからといって「領収書やレシート、請求書などの資料について適当でも良い」ということではないということです。

確かに会計帳簿作成に関してはある程度簡易な方法でも良いのですが、その根拠となる各種資料については、しっかりとした保全管理が必要なのです。仮に税務署から問い合わせがあったときに、それらの資料がしっかりとしていなければ大きな問題へと繋がりかねません。

記帳の義務化、会計ソフトの簡便化なども含めて、これからの個人事業においては青色申告を選ばない理由はほとんどなくなったのではないか、というのが実情です。

所得が高い人は青色申告を選ぶ(所得を高くしたいなら青色申告を選ぶべき)

それでは、実際にどういった方が白色申告と青色申告を選んでいるのでしょう?これはいたって単純な傾向で、所得が低い人ほど白色申告を選びやすく、所得が高い人ほど青色申告を選んでいます。

白色申告を選ぶ理由としては:
◯厳密な記帳が面倒くさい
◯元々所得が低いから、特典を受けても大した効果が期待できない
といったものがあります。

繰り返しになりますが、記帳については全ての事業者に義務化がされました。そして青色申告についても、実は簡易簿記の採用が認められています。 そして特典についてですが、所得の少ないころからだこそ特典が大切だとも言えます。所得が低いということは、無駄な出費を押さえたいということでもあります。青色申告を選択すれば、2~3万円くらいの節税はかなり簡単に実現することができます。売上を伸ばし、経費を削減することに必死になるよりも、遥かに簡単です。会計ソフトの活用や専門家の力を借りることを検討しながら、ぜひ青色申告の活用をしてみてください。

逆説的には、「所得が高いから青色申告を選ぶ」というよりも、「青色申告を選んで無駄な支出を減らし、より大きな所得を獲得できるように努力をしていく」のが結論なのではないでしょうか。

白色申告を簡単に終わらせる方法

確定申告は個人事業主・フリーランスの人だけでなく、副業で収入を得た会社員の方など、多くの人に関わりが深い一大イベントです。

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があり、対象者は期限までに書類を作成し納税をすることが義務づけられています。青色申告するには事前に税務署への届出が必要になるため、その手続きをしていない場合は自動的に白色申告となります。

青色申告に比べると簡単と言われる白色申告ですが、書類作成に不安をお持ちの方は少なくありません。はじめての確定申告で不安な人にはfreee会計がおすすめです。

freee会計は、〇✕形式の質問に答えることで簡単に白色申告に必要な書類を作成できます。

ここからはfreee会計を使って書類完成までの3ステップを紹介します。

STEP1: 基本情報を入力する

自身の情報や仕事(事業)の内容について入力し、青色申告・白色申告のいずれかを選択します。各項目の横には「?」マークがついており、カーソルを当てると詳しい説明を見ることもできます。


freee会計 基本情報入力画面

自身の仕事(事業)内容などの基本情報を入力!

STEP2: 申告書作成に必要な情報を◯✕形式で回答

次に、白色申告書を作成する際に必要な情報を入力していきます。1年間の収支に関して画面の指示に沿って○✕形式で15の質問に答えていきます。


freee会計 書類作成画面「申告書に必要な情報を丸バツ形式で回答」

月額980円(※年払いで契約した場合)から利用できる有料プランでは、チャットサポートがついているので、わからないことがあったらすぐに質問ができます。

STEP3: 白色申告に必要な書類が完成!

上記の2ステップで白色申告に必要な確定申告書が自動で作成されます。有料プランでは、プリントアウトも可能なので、印刷して税務署に郵送すれば確定申告が完了です。※無料プランでは申告書作成まで可能。

また、マイナンバーカードとカードリーダがあれば自宅からでもすぐに提出が完了するので、税務署に行ったり郵送したりする手間も削減されます。

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STEP2で入力した内容を元に確定申告書が完成!

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税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度かかってしまいます。freee会計なら月額980円(※年払いで契約した場合)から利用でき、自分でも簡単に確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の活用をご検討ください。

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