確定申告書にはA・Bの2種類があり、それぞれ「税金の計算」欄があります。こちらの欄に記入するのは、あなたが「納税する税金」です。
この記事では、確定申告の税金の計算について詳しくご紹介していきます。
目次
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確定申告書Aの計算
ここからは実際に確定申告の計算について見ていきましょう。まずは確定申告書Aです。
確定申告書Aは、主に会社員の方が使用する用紙です。記入の際は源泉徴収票が必要ですので、手元に用意しておきましょう。
確定申告書Aの全体像
確定申告書A 第一表の記入欄は主に5つのブロックに分けられます。税金の計算欄は、右上のエリアです。
①収入金額等
給与がある方は、源泉徴収票を参照しながら記入をしていきましょう。一年に支払われた給与合計額「支払金額」を「㋐給与」の項目に記入します。
②所得金額
源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」を「所得金額」内の「①給与」欄に記入しましょう。その他、雑所得、配当所得、一時所得の記入欄もありますので、これらの所得がある場合は記入、合計した金額を「⑤合計」に記入します。
③所得から差し引かれる金額
「所得から差し引かれる金額」欄には、各種控除額を記載します。具体的には、源泉徴収票に記載されている社会保険料や生命保険料の控除額や、すべての人を対象に適用される基礎控除・38万円などです。
すべての控除額を記入後、合計金額を「⑳合計」に記入しましょう。
④税金の計算
「所得金額の合計⑤」から「各種控除金額の合計⑳」を差し引いた額を「課税される所得金額㉑」に記入します。さらに、「課税される所得金額㉑」に所得税率をかけ、「上の㉑に対する税額㉒」の欄に記入をしましょう。所得税率は、国税庁ホームページ「No.2260 所得税の税率」で参照できます。
その他、「配当控除」や「政党等寄付金等特別控除」、「住宅耐震改修特別控除」などがある場合は、計算した「税額㉒」から差し引いていきます。
全ての控除や減免額を差し引いて算出した「㉞再差引所得税額」に2.1%をかけたのが「㉟復興特別所得税額」です。「㉞再差引所得税額」と「㉟復興特別所得税額」の金額を合計し㊱へ記入後、そこから㊲と源泉徴収票に記載されている「㊳源泉徴収税額」を差し引いた金額が黒字の場合は㊴へ、赤字の場合は㊵に記入をします。
⑤その他
最後は「その他」の記入欄です。まず、配偶者に所得があった場合は、前年度の合計所得金額を「㊶配偶者の合計所得金額」に記入します。
㊷については、㊳で記入した税額のうち、雑所得、一時所得の金額に対する源泉徴収税額の合計額です。㊸には、未納付の所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額を記入します。
確定申告書Bの計算
確定申告書Bは、個人事業主やフリーランスなど、事業所得がある方を対象とした申告書です。A同様に、収入、所得金額、控除を計算したのち、税金やその他の項目を記入していきます。
①収入金額等
「収入金額等」の欄では、申告する年度の収入を記載します。フリーランスや個人事業の収入は「営業等(ア)」、従業員として給与を受け取った場合は「給与(カ)」に記入します。
不動産収入があった場合は「不動産(ウ)」に、株式などで配当があった場合は「配当(オ)」に記入しましょう。
②所得金額
所得金額とは、①の「収入金額等」から経費と控除を差し引いた金額です。最後に、「営業等(1)」から「総合譲渡・一時(8)」までの合計金額を「合計(9)」に記載しましょう。
③所得から差し引かれる金額
生命保険料や地震保険料の控除を受けている場合や、配偶者控除を申請する場合はこちらに記入をします。
確定申告の時期になると各控除証明書や源泉徴収票が届きますので、それらを見ながら記入しましょう。医療費控除や寄附金控除は源泉徴収票上に記載されていないので、別途、領収書や明細書を用意する必要があります。
「基礎控除(24)」は、誰でも38万円分受けられますので、忘れずに「38」と記載しましょう。最後に「雑損控除(10)」~「基礎控除(24)」までの合計金額を「合計(25)」に記載します。
④税金の計算
納税する税金の計算をしていきます。まずは「課税される所得金額(26)」の欄に、3の「所得金額」の「合計(9)」から、4の「所得から差し引かれる金額」の「合計(25)」の金額を差し引いたものを記入します。
その上で、「上の(26)に対する税額(27)」に、「No.2260 所得税の税率」をかけて計算します。なお、第三表を提出する人(分離課税の所得を申告する人)は、第三表の「税額(84)」の金額を記載します。
⑤その他の欄の記入
その他の欄は、青色申告や専従者がある場合などに控除額を記入します。
確定申告書の計算を不安に感じたら
これまで見てきたように、確定申告書には収入と所得、控除を記載する欄があります。一つ一つ、ご自身で記入していくのも良いですが、計算ミスなどが起こらないか不安なところです。
さらに、控除の欄では自分が利用できる控除を記入していく必要があります。控除は節税にも影響しますので、できる限り活用したいところ。
別途収支内訳書などを提出する場合もあるので、日々の事業活動や所得状況に動きがある場合は会計ソフトを利用して帳簿をつけておくのがお勧めです。
自動で集計を行ってくれるため、計算ミスも減ります。確定申告書の作成も楽でしょう。さらに、チャットやメールで申告書の書き方や計算について質問することもできます。
ここから先は、確定申告ソフトを使って簡単に計算を行う方法をご紹介していきます。
確定申告を簡単に終わらせる方法
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。
確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。
freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。
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1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。
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さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。
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3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!
各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。
freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。
4.確定申告書を自動作成!
freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。
また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。
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