
美容師の方の中には、「いつか自分のお店を持ちたい!」と独立開業をお考えの方もいるのではないでしょうか。しかし、そのためには入念な計画を立てて、地道に行動していかなくてはなりません。
ここでは、美容室を開きたい人に向けて、開業までの基礎知識についてご紹介します。
目次
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事業計画書を作成する
まずは、自分がどんなお店を開きたいのかについて考えをまとめ、そのために何をすべきなのかを整理しましょう。
このときに「事業計画書」を作成します。事業計画書は融資を受ける際に必要になりますので、融資を考えている方は作成が必須です。また、すでに支援してくれる方や従業員になる予定の方がいるのであれば、その方たちへの説明資料にもなります。創業の動機や事業の長所、数値計画などを含め、第三者を説得することのできる内容にしましょう。
事業計画書を作成したことがない、考えをまとめるのが苦手という方には、「7日で作る 事業計画書」(アスカビジネス)がおすすめです。A4用紙を使用した思考整理方法や事業計画書の作成方法、テンプレートがまとまっています。
また、経済産業省が後援するWebサイト「DREAM GATE」では、事業計画書作成、資金調達方法について無料で相談、専門家との面談が可能です。
こういった無料のサービスも、ぜひ活用してみてください。
融資を受けるには
開業する際の一番の悩みは、お金という方も多いのではないでしょうか。まずは開業するにあたり、どれくらいの資金が必要なのか、算出してみましょう。
このときの資金は、設計・工事費及び薬剤や美容商材などの仕入れ費用が含まれる設備資金と、開業後しばらくかかる消耗品費などの運転資金の2つで考えます。算出できたら、そこから自己資金を引き、融資を受けたい額を決めていきます。
もちろん、おのおのの条件によって受けられる融資の額は変わってきますが、いったいどれくらいの融資があれば開業できるのかを把握しておくことが大切です。それでは、おもな融資先について見ていきましょう。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、100%政府出資の政策金融機関です。原則、誰でも融資を受けることができるため、美容室の開業はこちらを利用する方が多くなっています。無担保や無保証人でも、条件が合えば利用可能な融資制度もありますので、初めて融資を受ける方でも安心です。
制度融資
制度融資とは、各地方自治体が行う個人事業主や中小企業に向けたサポート制度のことです。自治体と金融機関の2つの機関で審査を行いますので、融資を得られるまでに時間がかかるのが難点ですが、一般的な銀行融資の金利よりも低かったり、金利の一部を補填してくれたりするメリットがあります。
制度融資は各地方自治体によって内容が異なりますので、利用したい場合には各自治体のホームページで調べるか、最寄りの商工会議所に相談してみるといいでしょう。
リース・クレジット
融資をうまく受けられずに資金不足となった場合、リースやクレジットを活用するという手もあります。リース契約の場合は原則、途中解約ができないというデメリットはありますが、融資を受けるよりも手続きが容易です。さらに、金利が固定されていますので、金利が高くなっても影響を受けることがありません。
一方のクレジットも手続きは簡単です。金利は支払い回数によって変わりますが、クーリングオフ制度が適用できるなど、リースとはまた違ったメリットがあります。
立地選びの重要性
いくら素敵なお店を作っても、立地が良くなくては集客は望めません。開業の際には立地選びが重要です。
例えば、既存のお客様を多く抱えている場合なら、その方たちが来店しやすいエリアを選んだほうが良いでしょう。なぜなら、そういった顧客が通えない場所に開業してしまったら、お客様を失うことになるからです。逆に、一から集客を考えている場合は、開業対象エリアでどれぐらいの集客が見込めるのか、競合はどれくらいいるのかなど、しっかりと下調べを行いましょう。いずれにせよ、美容室の開業予定地の商圏分析(※)は必須です。
※商圏分析とは、対象のエリアにどれだけの顧客や競合がいるかを分析することです。大手企業が出店する際には必ず行います。
そして、もうひとつ重要なのが、自分が作りたいお店のコンセプトにその土地が合っているかということです。例えば、若者ファッションに特化したお店を、お年寄りの多く集まるエリアに開業しても繁盛しないのと同じで、コンセプトと土地が調和していないと、せっかく満足のいくお店を作ることができたとしても集客が見込めないことがあります。
物件選びのポイント
立地が決まったら、次は物件です。物件は、次に挙げる「居抜き物件」と「スケルトン物件」の2種類に、大まかに分けることができます。
資金を抑えられる「居抜き物件」
居抜き物件とは、まえのテナントが使用していた設備が残っていたり、内装がそのままになっていたりする物件のことです。以前も美容室として使われていた物件なら、シャンプー台や鏡などをそのまま使うことができますので、内装を手直しするだけで開業することができます。
そのため、居抜き物件は開業資金を抑えられるところが大きなメリットです。しかし、設備や内装が比較的新しい場合は、内装・設備・備品などを売買する「造作譲渡契約」を、まえのテナントと結ぶこともあります。この場合、設備や備品がきちんと使うことができる状態なのか、予め確認をしておくといいでしょう。
一からお店を作り上げられる「スケルトン物件」
内装や設備がまったくない物件のことをスケルトン物件といいます。スケルトン物件は、一からお店を作り上げていきますので、自分のコンセプトに合ったお店づくりができます。ただし、その分資金はかかりますし、工事期間中も家賃を支払うことになります。
効果的な集客方法とは
物件が決まれば、あとは開業を待つのみ…となると安心する方が多いと思いますが、勝負はここからです。何もしないままでは、集客は見込めません。お店を繁盛させるためには、効果的な集客プロモーションを仕掛ける必要があります。では、効果的な集客プロモーションとは、いったいどのようなものなのでしょうか。
クーポンサイトでのプロモーション
美容室を探す際、クーポンサイトなどを利用するお客様は少なくありません。クーポンサイトにお店の情報を載せることで、新規のお店でも既存のお店同様の宣伝効果を得ることができます。ただし、そのサイトに載っている美容室は、多くのクーポンを発行することで集客につなげていますので、それにつられて来店するお客様は多くなります。
そのため、新規顧客からリピーターになってもらうためには、美容師の腕はもちろん、お店のコンセプトをしっかりと持ち、お店のファンになってもらうことが重要です。
自社のWebサイトやSNSの活用
自社のWebサイトを立ち上げるのも、集客プロモーションには欠かせません。ホームページではお店のコンセプトをしっかりと示し、価格や提案できるヘアスタイルなどの情報を提供していきましょう。また、意外と見られるのが美容師さんのプロフィールです。もし、抵抗がなければ、顔写真、名前、出身地、年齢、趣味、得意なスタイルなど、親近感を持ってもらえるような情報を載せましょう。また、ブログを利用して、スタッフが働いている写真やお客様との写真を掲載し、お店のコンセプトや様子を伝えていくのも効果的です。
低コストでホームページを立ち上げるなら、無料のホームページ作成サービスを使うのもひとつの方法です。美容室の場合は、デザイン性も高い「Ameba Ownd」がおすすめ。このサービスでは、独自ドメインの設定も可能です。
さらに、FacebookやTwitterなどのSNSを利用して、季節に合ったヘアスタイルの提案やキャンペーンの告知などをしていくことも効果的です。特に美容と親和性が高いのがInstagramとブログです。Instagramを活用する際は、ハッシュタグもできるだけ多く使用しましょう。ハッシュタグは日本語、英語合わせて、最低でも10個はつけたいところです。毎回入力するのは手間ですので、PCやスマホのメモ帳などに保存しておき、投稿する際にペーストしましょう。
これらの方法は、低コストで多くの人に情報を伝えることができます。定期的に更新することを心掛けましょう。
新聞の折込みチラシが効果的な層も
ここまではWeb媒体でのプロモーション方法を紹介してきましたが、紙媒体を活用するのもメリットはあります。
例えば、新聞の折込みチラシだと、新聞購読の割合の高いファミリー層や高齢者層にも情報を行き渡らせることができます。新聞という信頼性の高いツールを使うことで目にとめてもらいやすくなりますし、クーポンなどをつければさらに関心を引き、手元に残してもらえる可能性も上がります。配布エリアや部数も調整がきくので、戦略的に販促をかけたい場合に適した方法でしょう。
既存の顧客にはダイレクトメールも◎
ダイレクトメール(DM)の送付は、開業前からすでにお客様を持っている場合に効果的です。ただし、前職のお客様に案内をする場合は、予め前職のオーナーなどから了解を得ておくといいでしょう。実際にお店を選ぶのは顧客ですが、筋を通しておくことでトラブルの回避にもつながります。
効率化と節税のポイント
必要な届出や日々の経理・確定申告に割く時間をできるだけ短く済ませるにあたっては、freee開業を活用し、3ステップに沿って必要事項を記入していくだけで、最短5分で必要書類が完成します。それでは、具体的に見ていきましょう。
想定月給を入力することで想定年収が自動で計算され、青色申告による節税効果がどれくらいになるかもシュミレーションできます。
想定月給を入力すると、自動で想定年収が計算され、青色申告によってどれだけ節税効果があるかもシュミレーションできます。
出力される書類を確認したら、「書類を確認する」ボタンを押します。
郵送先も印刷されますので、封筒に貼ってポストに投函するだけで完了です。
郵送先も印刷されますので、封筒に貼ってポストに投函するだけで完了します。
いかがでしょうか? 開業のためには色々とやらなければならないことがあります。
少しでも時間と費用を節約するために、freee開業やfreee会計をぜひご活用ください。
確定申告をかんたんに終わらせる方法
確定申告の期間は1ヶ月です。それまでに正確な内容の書類を作成し、申告・納税しなければいけません。
ほかにも、青色申告の場合に受けられる特別控除で、最大65万円を適用するためにはe-Taxの利用が必須条件であり、はじめての人には難しい場面が増えることが予想されます。
そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。
freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。また、所得額や控除額の計算は自動で行ってくれるため、計算・入力ミスの削減できるでしょう。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。
1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!
確定申告を行うためには、1年間のお金にまつわる取引を正しく記帳しなければなりません。自身で1つずつ手作業で記録していくには手間がかかります。
freee会計では、銀行口座やクレジットカードの同期が可能で、利用した内容が自動で入力されていきます。
日付や金額を自動入力するだけでなく、勘定科目も予測して入力してくれるため、日々の記帳がほぼ自動化でき、工数削減につながります。
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2.現金取引の入力もカンタン!
会計ソフトでも現金取引の場合は自身で入力し、登録しなければなりません。
freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿付けが可能です。
自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、会計処理の経験がない人でも正確に記帳ができます。
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さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになるので、わからないことがあったらすぐに相談できます。また、オプションサービスには電話相談もあるので、直接相談できるのもメリットの1つです。
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3.〇✕形式の質問に答えるだけで各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!
各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。
freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。
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4.確定申告書を自動作成!
freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。
また、freee会計はe-Tax(電子申告)にも対応しています。e-Taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。
e-Tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。
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