フリーランスになったら考えなければいけないことの一つに確定申告があります。確定申告には、青色と白色があり、一般的に青色申告の方が節税メリットが大きいと言われています。しかし、フリーランス初心者にとって青色申告はわからないことも多く、興味はあっても自分にできるか不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事では、青色申告をはじめとする確定申告の基本から、青色申告を選択するメリット、スムーズに納税まで終わらせるコツについてご紹介していきます。
▶︎ 青色申告について、まずはこちらの記事!
目次
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フリーランスと確定申告
フリーランスや個人事業主が確定申告をする場合、青色申告か白色申告を選択する必要があります。
確定申告とは、簡単に言うと年間の所得を計算・申告し、納税するための作業です。1月1日から12月31日までの総所得から経費や控除を差引いた金額を算出し、納税金額を自分で計算します。
会社員の場合は、会社が年末調整でまとめて対応してくれるため、個人が確定申告をする必要がありませんが、フリーランスの場合は、2月16日から3月15日までの間に自分で確定申告をする必要があります。16日が土日祝日の場合は、翌月曜日からが申請期間です。例えば、2019年の申告期間は2月18日(月)から3月15日(金)まででした。
フリーランスが納める税金とは
確定申告でフリーランスが納税する税金は主に4種類あります。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
- 消費税
所得税とは、その名の通り所得に対して課税される税金、住民税はお住いの都道府県や市区町村に納税する税金です。個人事業税と消費税は、ある一定の条件に該当すると納税義務が発生します。
フリーランスは、青色申告?白色申告?
ここまで確定申告の概要についてご紹介しました。では、具体的にフリーランスの方は青色申告と白色申告、どちらを選べば良いのでしょう。
一般的に、青色申告は白色申告と比較すると複雑というイメージがあるようです。難しい確定申告作業に対する時間とコストが割に合わないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
どれくらいの税金が発生するのか事前に知りたい方は、下記の税額診断を利用してみてはいかがでしょう。
また、freeeは、税理士・会計士・社労士への相談のためのfreee税理士検索というサービスも提供しています。確定申告に不安がある場合は、プロに任せるのも一つの方法です。
しかし、可能であればご自身の事業の状態(月ごとにどれくらいの所得があって、どんな経費を使っているのか)を知るためにも、最初はご自身で確定申告をしてみることをお勧めします。
おすすめ記事
『確定申告するべき?確定申告が必要なケースと不要なケースとは』
フリーランスが青色申告を選択するメリット
フリーランスが青色申告を選択するメリットは、何と言っても節税効果です。青色申告を選択すると、青色申告特別控除といって最大65万円の控除が受けられます。
また、配偶者など家族が事業の手伝いをしている場合、給料を支払うことができ、その給与を事業の必要経費として申請することができます。
課税対象となる金額は、1年間の売上から経費と各種控除を差し引いて決定するため、控除が多ければ多いほど節税になると言えるでしょう。
他にも、貸倒引当金を設けることができ、赤字を翌年以降3年間にわたって繰り越すことも可能です。
青色申告特別控除 | 最大65万円の控除を受けることができる |
青色事業専従者給与 | 同一生計の家族に給料を支払った場合、経費にできる |
貸倒引当金 | 売掛金や未収金がある場合、年末の残高の5.5%までを貸倒引当金として計上し、必要経費にできる |
赤字の繰越 | 事業で赤字が出た場合、その赤字分を翌年以降3年間にわたって繰り越せる |
少額減価償却資産 | 30万円未満の少額減価償却資産を取得した場合、取得価額全額を経費にできる |
他にも、試験研究をした場合に研究費の総額10%を控除できる、雇用者の数が5人以上増えた場合に20万円×増加雇用者数を税額控除できるなどがあります。
参照:国税庁『No.2070 青色申告制度』
これらの特典を享受したい方は青色申告を選択する価値があるでしょう。ただし、青色申告を行うためには事前に届出が必要ですし、複式簿記でしっかりと記帳を行う必要があります。
フリーランスが帳簿付けをスムーズに行うコツ
青色申告が難しそうなイメージを持たれる一番の理由は、複式簿記で記帳をしなければならないためです。複式簿記は会計初心者にとっては難しいことでしょう。
解決方法として、税理士さんに記帳を依頼したり、会計ソフトを利用してご自身で記帳する方法があります。最近の会計ソフトは、会計の知識がなかったとしても大丈夫なように設計されています。
ここからは、freee会計を例にフリーランスが帳簿付けをスムーズに行うコツについてご紹介していきます。
各種金融機関との連携
freee会計では、PayPay銀行や楽天カードなど、各種金融機関との連携を行なっているため、事業用に指定した口座の取引履歴を自動で取り込むことができます。
このため、全ての記帳作業を手作業で行う必要がありません。
見積書・請求書などの作成、管理
また、見積書や請求書を作成する機能もあります。フリーランスになりたての方にとって見積書や請求書のテンプレート探しや管理は煩雑なことの一つではないでしょうか。
freee会計を使えば見積書の作成から送付(Webで共有も可能です)、さらに見積書からすぐに請求書をコピーして作成することもできます。
前述した金融機関との連携を活用すれば、入金された金額と請求書の照会もできるため請求もれを防ぐこともできるでしょう。
請求書に関しては、一通150円で郵送代行サービスも提供しており、好評です。
参考:『freee会計の請求書郵送サービスについて』
おすすめの領収書保管方法
事業に関係がありそうな出費は経費に計上することができます。このため、何か物品を購入した際などは必ず領収書をもらうようにしましょう。
領収書はどんどん増えていくため、お勧めは月ごとに封筒に分けて保管しておくことです。「●月」と書かれた茶封筒などを用意してどんどん領収書を入れていきましょう。100円ショップなどで購入できるプラスチックのボックスなどにまとめて入れておくとわかりやすいです。
これはアナログでの管理方法ですが、他にfreee会計のアプリを利用する方法もお勧めです。アプリで撮影した領収書を文字識別してくれますので、入力の手間が省け大変便利です。ただし、この場合も領収書の現物は保管の必要がありますので、必ず手元にとっておきましょう。
無料のセミナーやサポートを活用
freee会計や各種フリーランスをサポートするサービスは、確定申告の時期になると無料の確定申告セミナーを開催しています。現地開催もあればオンラインから参加できるものもありますので、時間がある方は積極的に参加してみましょう。
また、freee会計に申し込むと無料で操作のサポートも受けられます。チャットですぐに答えてもらえる場合もあれば、チャットの対応時間外の場合はメールで丁寧に返事をしてもらえますので、確定申告に不安がある方でも安心です。
フリーランスが青色申告をする際の注意点
フリーランスの方が青色申告をする場合、いくつか注意点もあります。
青色申告の申請期限と各種届出
青色申告には申請の期限があります。新たに開業したフリーランスの方は、原則として業務の開始から2ヶ月以内に「青色申告承認申請書」と「開業届」を納税地の所轄税務署長宛に提出しなければなりません。
前述した「青色申告専従者給与」の特典を享受したい場合はさらに届出が必要です。開業時は忙しく、自分にどんな届出が必要なのか、またどうやって届出を記入すればいいのかわからないかもしれません。
実際に、何度か税務署に足を運んで記入のアドバイスをもらったというフリーランスの方もいるようです。後述するfreee開業を使えば、あなたに必要な届出を無料で正確に作成することができます。
また、すでに確定申告をしたことがある方が白色申告から青色申告に切り替えたい場合などは、その年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を提出しましょう。
freee開業なら、税務署に行かずに開業届をかんたんに作成
個人事業を始める際には「開業届」を、青色申告をする際にはさらに「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。 記入項目はそれほど多くはありませんが、どうやって記入したらいいのかわからないという方も多いと思います。
そこでおすすめなのが「freee開業」です。ステップに沿って簡単な質問に答えていくだけで、必要な届出をすぐに完成することができます。
freee開業で作成可能な5つの届出
1. 個人事業の開業・廃業等届出書
開業届のことです。
2. 所得税の青色申告承認申請書
青色申告承認申請書は事業開始日から2ヶ月以内、もしくは1月1日から3月15日までに提出する必要があります。期限を過ぎた場合、青色申告できるのは翌年からになるため注意が必要です。
3. 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
家族や従業員に給与を支払うための申請書です。
4. 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
原則毎月支払う源泉所得税を年2回にまとめて納付するための手続です。毎月支払うのは手間ですので、ぜひ提出しましょう。
5. 青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書
青色申告をする場合に、家族に支払う給与を経費にするための手続です。青色申告をして家族に給与を支払う場合は必ず提出しましょう。
freee開業の使い方を徹底解説
freee開業を使った開業届の書き方は、準備→作成→提出の3ステップに沿って必要事項を記入していくだけです。
Step1:準備編
準備編では事業の基本情報を入力します。迷いやすい職業欄も多彩な選択肢のなかから選ぶだけ。
事業の開始年月日、想定月収、仕事をする場所を記入します。
想定月収を記入すると青色申告、白色申告のどちらが、いくらお得かも自動で計算されます。
Step2:作成編
次に、作成編です。
申請者の情報を入力します。
名前、住所、電話番号、生年月日を記入しましょう。
給与を支払う人がいる場合は、上記のように入力をします。
今回は準備編で「家族」を選択しましたので、妻を例に記入を行いました。
さらに、見込み納税金額のシミュレーションも可能。
※なお、売上の3割を経費とした場合の見込み額を表示しています。経費額やその他の控除によって実際の納税額は変化します。
今回は、青色申告65万円控除が一番おすすめの結果となりました。
Step3:提出編
最後のステップでは、開業に必要な書類をすべてプリントアウトし、税務署に提出します。
入力した住所をもとに、提出候補の地区がプルダウンで出てきます。地区を選ぶと、提出先の税務署が表示されますので、そちらに開業届けを提出しましょう。
届け出に関する説明とそれぞれの控えを含め、11枚のPDFが出来上がりました。印刷し、必要箇所に押印とマイナンバー(個人番号)の記載をしましょう。
郵送で提出したい方のために、宛先も1ページ目に記載されています。切り取って封筒に貼りつければ完了です。
いかがでしょう。
事業をスタートする際や、青色申告にしたい場合、切り替えたい場合など、届出の作成は意外と煩雑なものです。
しかし、freee開業を活用すれば、無料ですぐに届け出の作成が完了。
また、確定申告書の作成もfreee会計を使えば、ステップに沿ってすぐに完了します。
freee開業とfreee会計を使って、効率良く届出を作成しましょう。
確定申告を簡単に終わらせる方法
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。
確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。
freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。
1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!
1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。
また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。
溜め込んだ経費も自動入力でカンタン!
2.現金取引の入力もカンタン!
freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。
さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。
freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。
3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!
各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。
freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。
4.確定申告書を自動作成!
freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。
また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。
e-tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。
完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了!