業務で必要な自動車保険料は、経費にできます。自動車保険は、必ず加入しなければならない自賠責保険と、任意で加入できる任意保険に大別されます。どちらの種類の保険も経費として計上が可能です。

ただし、自動車を業務とプライベートで兼用している個人事業主の会計処理は、費用の按分に注意が必要です。

本記事では、自動車保険料を経費計上する際の勘定科目や、会計処理の注意点を具体的な仕訳例を用いて解説します。

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• 自動車保険は経費計上できる
• 任意保険と自賠責、保険の種類を問わず経費計上できる
• 任意保険と自賠責、保険の種類を問わず経費計上できる
• 自動車保険に用いる勘定科目は主に2種類
• 【損害保険料】
• 【車両費】
• 【事例で解説】自動車保険の仕訳例
• 自動車保険料を現金または預金で支払った際の具体例
• 自動車保険料をクレジットカードで支払った際の具体例
• 2年以上の自動車保険料を一括で支払った際の具体例
• まとめ
• 確定申告を簡単に終わらせる方法
• よくある質問

事業で使う自動車の保険料は、経費にできます。ただし、複数年の保険期間の保険料を一括で支払った場合は、期間に応じた費用按分が必要です。

保険料には消費税がかからないため、非課税取引として処理します。

なお生命保険料や地震保険料は、一定の条件下で個人の所得控除の対象にできますが、自動車保険料は対象外です。所得からの保険料控除はできないので、年末調整や確定申告の際は注意しましょう。

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自動車保険料は、保険の種類にかかわらず経費として計上できます。

自動車保険は大きく分けて、自動車ごとに必ず加入する「自賠責保険（強制保険）」と、任意で加入できる「自動車保険（任意保険）」の2種類があります。

いずれの保険料も経費としての計上が認められますが、業務で使用する自動車の保険でなければならない点に注意が必要です。

個人事業主の場合でも、自動車の使用が事業目的であれば保険料を経費計上して問題ありません。ただし、プライベートと業務で自動車を兼用している場合は、家事按分が必要です。

家事按分では、日数や時間などで業務用として自動車を使用した割合を明確に算出します。割合の算出には業務日報などの記録を参考にするため、記録をとり、根拠資料として保存しておきましょう。

なお家事按分は、青色申告者と白色申告者では条件が異なるため注意が必要です。

白色申告の場合、事業の用途で使用した割合が50％を超えていなければ経費として計上できません。青色申告の場合は、事業用途の割合にかかわらず経費計上が認められます。

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自動車保険の保険料に用いる主な勘定科目は、以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

自動車保険料を経費として計上する際、一般的には「損害保険料」の勘定科目を使用します。会社によっては「保険料」や「支払保険料」の名目である場合も考えられます。

「損害保険料」は、満期保険金のない損害保険の保険料に用いる勘定科目です。

自動車保険料を車両関連の経費としてまとめて管理したい場合、「車両費」の勘定科目を使用できます。

車両費として処理する際は、消費税の取り扱いに注意しましょう。保険料には消費税がかからないため、非課税取引として仕訳します。

「車両費」は車検手数料やガソリン代など課税取引にも使用する勘定科目であり、会計ソフトウェアの設定が課税扱いとなっている可能性が考えられます。仕訳の入力時には、しっかり確認しましょう。

自動車保険の具体的な仕訳例を、「損害保険料」の勘定科目を用いて紹介します。

自動車保険料を現金または預金から支払った場合の仕訳例を紹介します。

例：1万円の自動車保険料を支払った

自動車保険料をクレジットカードで支払った場合の仕訳例を紹介します。費用が発生した時点で計上する「発生主義」で、未払金として処理するケースを想定しています。

例：1万円の自動車保険料をクレジットカードで支払った

支払い時

引き落とし時

2年以上にわたる保険期間の自動車保険料を一括で支払った場合は、期間に応じた期間按分が必要です。

自賠責保険は金額が少額であるため一括での計上も認められますが、一度決めた会計方針は基本的に継続して同様の処理を行いましょう。

例：3年の自動車保険に加入し、保険料合計3万円を一括で現金で支払った

自動車保険料の支払時

2年目以降の経費計上時

2年目における3年目の保険料の前払費用への振替時

自動車保険料は、経費にできます。ただし複数年にわたる契約期間の保険料を一括で支払った場合は、期間按分が必要です。

個人事業主でも、業務で使用する自動車の保険料であれば、経費計上が可能です。自動車をプライベートと業務で兼用している場合は、家事按分に注意しましょう。

自動車保険料を仕訳する際、一般的には「損害保険料」の勘定科目を用います。また車両関連の費用としてまとめて管理したい場合は、「車両費」も使用できます。

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自動車保険料は、経費にできます。2年以上の保険期間の保険料を一括で支払った場合は、金額を期間で按分のうえ計上しましょう。

業務用の自動車の保険料であれば、個人事業主でも経費計上が可能です。ただしプライベートと兼用している場合は、家事按分をして会計処理をする必要があります。

自動車保険の経費計上を詳しく知りたい方は、「自動車保険は経費計上できる」をご覧ください。

自動車保険の保険料の勘定科目は、一般的に「損害保険料」を使用します。車両関連の費用として管理したい場合は、「車両費」での仕訳も可能です。

自動車保険の勘定科目を詳しく知りたい方は、「自動車保険に用いる勘定科目は主に2種類」をご覧ください。