
インターネットが広く普及している現在では、パソコンやスマホなどを使って在宅で取り組める副業が増えています。副業にはたくさんの種類があり、特別なスキルが不要な副業なら未経験でも始めることが可能です。
本記事では、未経験からでも始められる仕事から専門知識を活かした仕事まで、在宅でできる副業の代表例を紹介します。また、副業を始める際に知っておくべき注意点なども詳しく解説します。
目次
未経験でもできる在宅の副業
副業の種類によっては、未経験の方でも始めることが可能です。未経験OKの副業は報酬単価や時給が低めに設定されている場合が多いものの、コツコツ続けていれば収入増加を目指せます。
以下では、未経験でも取り組める代表的な副業を紹介します。
ポイントサイトを活用したポイ活
ポイ活とは、ポイントサイトを利用してポイントを貯める活動です。貯まったポイントで日用品などを購入したり、現金や電子マネーに交換したりできます。
企業がポイントサイト内に掲載した広告からサービスを利用すると、ポイントが貯まる仕組みです。ポイントサイトにはネットショッピングやクレジットカードの発行など、日常生活で利用するサービスが多く掲載されており、さまざまな場面で利用できます。
スマホでも簡単に始められるので、通勤時間などのすきま時間も有効活用できます。
アンケートモニター
消費者向けのサービスや商品を開発している企業は、ニーズを把握するためにアンケートモニターサイトを利用して市場調査を行うことがあります。アンケートモニターサイトに登録してアンケートや調査に参加すると、謝礼をもらえます。
アンケートモニターサイトに登録するだけで始めることができ、スキルなども不要です。
フリマアプリ
メルカリなどのフリマアプリで不用品を販売すれば、収入を得られます。衣類や家電など、不用になった生活用動産を販売して得た収入は非課税になるので、確定申告の必要もありません※。
※営利目的で販売している場合や30万円以上する美術品などを販売した場合は確定申告の対象です。
出典:e-GOV 法令検索「所得税法 第九条」
ただし、フリマアプリは誰でもスマホで簡単に出品ができ、出品数が膨大にあります。商品の写真を見栄えよく撮ったり、商品の状態を詳しく書いたりと、売るための努力が必要です。
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、インターネットを通じて業務を依頼できる仕組みで、副業未経験の方でも始めやすい働き方です。有名なところではランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトがあり、各種案件に応募することで仕事を受注できます。
応募案件は、企業側が応募者のスキルや経験を参考に選定します。高収入が期待できる案件は専門的な知識や実務経験が求められることが多いですが、文字起こしなどのシンプルな作業も多数あり、未経験者でも取り組みやすい環境が整っています。
ただし、こうした案件は報酬が低めに設定されている場合が一般的です。
副業を始めたばかりの未経験者は、すぐに大きな収入を狙うのではなく、まずは少しずつ実績を積み、スキルアップを目指すことが成功への近道です。
データ入力
未経験でも在宅でできる代表的な副業としては、データ入力の仕事も挙げられます。データ入力とは、企業から指示されたデータを既定のフォーマット(WordやExcelなど)に入力する仕事のことです。
基本的なタイピングができる人なら取り組みやすい仕事ですが、パソコンに不慣れな人は作業に時間がかかる場合もあります。
専門知識を活かした在宅での副業
デザイン・プログラミング・ライティング・語学など、専門のスキルをもっている場合は単価を高めに設定して在宅での副業もできます。以下では、専門のスキルや知識を活かして取り組める副業の種類を紹介します。
Webライター
ウェブサイト上のコラムやメディアコンテンツ、商品の紹介文などを執筆する仕事です。1文字単位で単価が決まっている場合が多く、一般的に長い文章になるほど報酬も高くなります。
Webライターになるための資格は特にありません。ただし、文章力や検索順位で上位に表示されるためのSEOの知識、情報収集スキルなどが必要なケースもあります。
未経験でWebライターを目指したい方は、口コミなどの文章が短い案件から挑戦するといいでしょう。
Webデザイナー
Webデザイナーは、ウェブサイトのデザインや制作を行う仕事です。在宅でできる副業の中でも高単価な案件が多く、単発的な案件でも一定の報酬額が見込めます。
もし趣味で制作したイラストなどがあれば、それを実績として見せることで、未経験でも単価の高い仕事を受注できる可能性もあります。
写真販売
写真販売は趣味で写真を撮っている方に向いている副業です。
プロのカメラマンでなくても、写真販売サイトを利用すれば自分の作品を販売できます。写真販売サイトで自分の作品が売れると、売上の一部を報酬として受け取れます。
撮影するものによっては外に出る必要もありますが、販売サイトへの出品作業などは在宅で行うことが可能です。また、データとしてずっと蓄積されるので、在庫を抱えず出品数を増やし続けることができます。
翻訳
翻訳もライティングの副業の一種です。記事の翻訳だけではなく、動画の日本語訳や観光パンフレットの翻訳など、副業の内容は多岐にわたります。
翻訳の仕事は専門性が高いほど報酬が高くなる傾向にあります。語学力に自信のある方や資格のある方にとっては選択肢のひとつです。
株・FXなどの投資
投資や経済・外貨に興味がある方、資金に余裕がある方は、株やFXも副業として考えられます。
特に、株やFXなどは副業禁止の企業でもできる副業なので、勤め先で禁止されていて他の副業ができない人におすすめです。
ただし、株や為替は経済や世界の動きを常にチェックしなければいけないため、継続的な勉強と情報収集が必要です。
在宅でできる副業のメリット・デメリット
副業を始めたことを後悔しないためにも、メリット・デメリットを把握したうえで挑戦するかどうかを検討しましょう。
以下では、在宅でできる副業のメリット・デメリットを順番に紹介します。
メリット
在宅可能な副業の最大のメリットは、自宅で作業に取り組める点です。育児や介護などを理由に家を離れることが難しい人でも、在宅で取り組める副業なら無理なく始められます。
また、在宅でできる副業は、クラウドソーシングサイトを活用した仕事が多く、PCとネット環境があればすぐに開始できます。
デメリット
在宅でできる副業のデメリットは、仕事とプライベートの境目が薄くなる点です。
多くの人にとって、自宅はリラックスしながら好きなように過ごせる空間です。その空間の中で気持ちを仕事に向けるのはなかなか難しく、プライベートと仕事のON・OFFの切り替えが上手くできない場合もあるでしょう。
しかし、気持ちをいつまでも切り替えられないと、仕事にも身が入りません。結果的に、作業に時間がかかったり成果物の質が落ちてしまったりと、副業でお金を稼げなくなってしまいます。
在宅で副業を行う際の注意点
在宅で副業を行う際は、いくつか注意すべきポイントが存在します。以下の注意点を押さえていないと、思わぬトラブルが発生する可能性があります。
契約内容は入念に確認する
業務委託で副業を行う場合、事前に契約内容をよく確認しないとトラブルが発生する可能性があります。
トラブルの例としては、「想定外の業務も作業範囲に含まれていた」「最初に聞いていた報酬金額と実際の報酬金額が違う」 などが挙げられます。こうしたトラブルを防ぐためにも契約内容にはよく目を通し、不明点や疑問点がある場合はすぐに質問しましょう。
怪しい副業には手を出さない
副業を探す際は、悪質な業者による副業トラブルに巻き込まれないように注意してください。副業が身近な存在になった昨今、悪質な手口で申込者のお金を騙し取るような業者が増えています。
たとえば、「副業に必要と称して高額なマニュアルを購入させられた」「高額な情報商材の契約後に業者と連絡が取れなくなった」などのトラブルは実際にあった事例です。
出典:独立行政法人国民生活センター「【20代特に注意!】簡単に稼げるという副業」
副業に取り組むうえで怪しいと感じた場合は、消費生活センターに相談しましょう。
副業で得た所得によっては確定申告をする必要がある
会社員は「副業の所得が1年間で20万円を超えた場合」は確定申告をする必要があります。所得とは「売上 - 経費」のことです。たとえば、売上が25万円あり、経費に3万円かかった場合、所得は差し引き22万円となり確定申告が必要です。
専業主婦(夫)の場合、年収103万円以下であれば確定申告の必要はありません。これには扶養控除が関わってくるので、詳細は「確定申告をする必要はある?結婚して専業主婦になった場合は」をご確認ください。
確定申告には青色申告と白色申告がありますが、節税効果を重視するなら青色申告がおすすめです。場合によっては、還付金として確定申告後にまとまったお金が還ってくるケースがあります。
なお、青色申告をする場合も白色申告をする場合も、帳簿付けや経理作業が必要になります。
【関連記事】
確定申告とは?全くわからない人向けに対象者・やり方について詳しく解説!
青色申告とは?白色申告との違いや豊富なメリット、必要な準備・書類を解説
まとめ
未経験で取り組めるものから専門スキルが必要なものまで、在宅でできる副業にはさまざまな種類があります。副業を探す際はまず自分の得意なものは何かを確認し、取り組みやすいと思える職種から挑戦するとよいでしょう。
また、副業を始める際は本業とのバランスを考えることも重要です。本業に支障をきたさないためにも、無理のない範囲で副業に取り組みましょう。
副業の確定申告をカンタンに終わらせる方法
年末調整をしている会社員でも副業をしていて、その副業の所得が20万円を超える場合には個人で確定申告が必要です。
確定申告には青色申告と白色申告の2種類がありますが、副業所得が「雑所得」に該当する場合は白色申告のみで青色申告は受けられません。
一方、副業所得が「事業所得」「不動産所得」に該当する場合は、青色申告が可能です。青色申告では、さまざまな節税メリットを受けることができる反面、事前の手続きや複式簿記での記帳が必要になり、白色申告に比べて申告準備に手間がかかります。
青色申告の準備や日々の記帳、申告書類の作成を楽にしたい方は、確定申告ソフト「freee会計」「freee開業」の活用がおすすめです。
ここからはfreeeを活用するメリットを、青色申告で確定申告を完了させるまでのステップにあわせてご紹介します。
青色申告するためのステップ1:開業届と青色申告承認書を作成・提出
青色申告するためには、「開業届」「青色申告承認申請書」を税務署へ提出しなければなりません。ここでおすすめなのがfreee開業です。
freee開業では、簡単な質問に答えていくことでこれらの書類を無料で自動作成できます。
青色申告するためのステップ2:日々の記帳
青色申告する準備として、日頃から帳簿をつけることが重要です。青色申告では複式簿記での記帳が義務付けられているため、会計知識が必要になります。
しかし、freee会計を利用すれば、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけを行うことができます。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、会計・経理の経験がない方でも安心して利用できます。

青色申告するためのステップ3:確定申告書類の作成・提出
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freee会計を使って自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告完了です。
なお、納税方法はいくつかありますが、電子申告(e-Tax)がおすすめです。電子申告(e-tax)からの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば、控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。
電子申告(e-tax)を検討されている方は、freee電子申告開始ナビ(無料)をご覧下さい。
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よくある質問
在宅の副業は未経験でも挑戦できる?
専門スキルや知識が必要ない職種であれば、未経験でも在宅で副業に取り組めます。
詳しくは「未経験でもできる在宅の副業」をご覧ください。
在宅で副業をする際に気を付けることは?
在宅で副業をする際の注意点としては、「契約内容は入念に確認する」「怪しい副業には手を出さない」などが挙げられます。
詳しくは「在宅で副業を行う際の注意点」をご覧ください。