経営者であれば、資金繰り表を作り定期的にチェックすることは非常に重要です。では、何で資金繰り表を作るのがいいのでしょう。すぐに思い浮かぶのはエクセルではないでしょうか。
本記事では、資金繰り表を作る際のポイントや、エクセルを使った資金繰り表の作成方法やテンプレートダウンロードについて詳しくご紹介していきます。
目次
資金繰り表とは
企業の事業活動おいて、週・月・年など一定の期間での資金の動きを把握することを資金繰りといいます。
資金繰りが悪化すると、従業員に給与を支払えなかったり、生産ができなくなったりと企業活動に大きな影響が発生します。最悪の場合は、倒産の危険もあります。このため、日頃から経営状態を正しく把握することがとても重要です。
資金繰りのために、収入と支出を一覧にして収支の過不足を明らかにしたのが資金繰り表です。経営者であれば、最低でも3ヶ月先の資金予測は把握しておく必要があります。
帳簿上は利益が出ていても、黒字倒産する企業は少なくありません。資金繰り表を作成しお金の流れを把握することで、黒字倒産のようなリスクの可能性を探ることができます。
資金ショートが予想できれば、売掛金の現金化を急ぐことや、買掛金の支払いの先のばし、金融機関に借入を申し込むなども検討検討できるでしょう。
資金繰り表をエクセルで作成
では、資金繰り表はどのように作れば良いのでしょう。すぐに思いつくのはビジネスマンに馴染みの深いエクセルかもしれません。
資金繰り表を作成する際は、大きく分けて以下の7つを記入していきます。
- 前月繰越
- 営業収支:収入
- 営業収支:支出
- 営業収支:合計
- 財務収支:収入
- 財務収支:支出
- 翌月繰越
エクセル版の資金繰り表で確認するポイント
資金繰り表の役割として最も重要なことは、事業継続のために必要な資金が不足しないか確認する点です。直近最低でも3ヶ月、手元の資金が足りるかどうかを予測するのです。
また、同時に以下の各項目を確認することも大切です。
- 売掛金の回収状況
- 買掛金の支払状況
- 融資状況や返済状況
- 設備投資など大きな支出
特に、売掛金の回収は企業の資金繰りに大きな影響を与えます。回収漏れがないようにしましょう。
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資金繰り表の項目①営業収支
営業収支とは、本業においてどれだけ現金を生み出し、どれだけの経費がかかったのかを示したものです。営業収支がマイナスの場合には、早急に対策が必要です。
営業収支がプラスの場合でも、それが一時的なものなのか継続しているのかなどを考える必要があります。
資金繰り表の項目②財務収支
財務収支は借入金の収支です。財務収支がマイナスの場合は借入金を返済していることになり、プラスの場合は借入金が増加したことになります。
理想の資金繰り表は、営業収支がプラスで且つ財務収支がマイナスになっていくことです。
エクセルの資金繰り表をダウンロード
ここまでご紹介した資金繰り表は下記から無料でダウンロード可能です。上記の資金繰り表は簡易的なものなので、必要に応じて勘定科目の追加をしていきましょう。
また、資金繰り表は融資を申し込む際も作成する必要があります。このため、銀行や日本政策金融公庫がホームページでテンプレートを無料配布していることも。おすすめは、日本政策金融公庫が中小企業向けに提供している各種書式ダウンロードのページです。簡易版・詳細版の資金繰り表のテンプレートが配布されており、書き方も紹介されています。
これまでご紹介してきたように、エクセルを使ってご自身で手入力していくのも良いですが、おすすめは会計ソフトの活用です。登録したデータから自動で資金繰り表を作成してくれるので、会計や経理の知識がなくても簡単に資金繰り表を作成できます。
さらに、freee会計では売掛金の現金化や融資が必要な場合に、利用可能なものを自動で提示してくれる資金繰り改善ナビも提供しています。
資金繰り・資金調達をサポート
この記事をご覧になっている方は、普段から資金繰りの状況についてチェックなさっているでしょうか。freee会計のユーザーアンケートによると、定期的に資金状況についてチェックしている方は約50%、確認の方法は預金残高通帳です。
キャッシュは企業存続の命綱です。キャッシュフローや今後の資金繰り予測などは会社経営の重要な要素の一つであり、資金調達は企業継続・繁栄の重要な手段です。ただし、資金繰りや資金調達は難しい、よくわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。
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まとめ
事業を運営・拡大していく上で資金繰りに関する問題は避けて通れない道です。また、なかなか相談相手がいない話題でもあります。
資金調達freeeやfreee会計のデータを活用して、事業を効率的に運営していきましょう。