ビジネスカードはクレジットカードの一種であり、資金繰りのために活用できます。個人事業主が起業した後にビジネスカードを作るケースも少なくありません。しかし、ビジネスカードに申し込むと必ずカード会社から審査が行われます。
クレジットカードの審査はブラックボックスですが、この記事では、一般的に審査がどのような仕組みで成り立っているかを解説します。
目次
ビジネスカード発行に審査が必要な理由とは
クレジットカードやビジネスカードを新規で申し込むと、審査を避けて通れません。
どうして審査があるのかというと、「イシュアー(カード発行業者)」のリスクを最小限にするためです。原則として、イシュアーは契約者に無担保で信用付与をおこないます。
しかし、すべての申し込み者と無条件に契約をしていたら、「返済トラブル」が起こる確率が高まります。たとえば、契約者が定められた返済日や返済額を守らず、遅延や滞納をするとイシュアーは損をしてしまいます。そして、契約者が完全に返済能力を失うと「債務整理」がおこなわれ、融資額のすべてが帳消しになることすらあるのです。
イシュアーはカード発行の際、返済能力のある相手を選ばなければ、利益が得られません。そのため審査はイシュアーにとって重要なプロセスだといえます。
大切なのは「4C」!ビジネスカードの審査方法
ビジネスカードの審査では、カード会社の独自の計算方法で申し込み者の「信用度」が評価されます。
信用を評価する基本の考え方は、「信用の4C」と呼ばれます。信用の4Cとは「Character(性格)」「Capacity(支払能力)」「Capital(資産)」「Control(自己管理能力)」の頭文字をとった言葉です。
まず、カード会社は申し込み者が支払いを計画的におこなうだけの「性格」であるかをチェックします。
そして、収入や他の借入状況を見て「支払能力」を見極めます。
経済的な安定性を知るためには「資産」の確認も欠かせません。
そして、無理なカード利用をおこなわないだけの「自己管理能力」も評価します。
審査に必要な情報って?クレジットヒストリーとは
ビジネスカードの審査は申し込み情報だけでなく複数の情報を組み合わせて評価します。
個人事業主が起業後にカードを作るのであれば、会社の経営状況や将来性のほか、「クレジットヒストリー」も細かく調べられるでしょう。
クレジットヒストリーとは、クレジットカードの利用履歴のことです。
遅れることなく支払を続け、目立ったトラブルのない契約者は「優良顧客」として、評価されるようになります。
ちなみに、ビジネスカードは法人名義で発行されるカードなので、個人事業主が自分名義で利用しているカードのクレジットヒストリーは審査対象に含まれないこともあります。
もしもすでにビジネスカードを利用していて、優良顧客とみなされていれば、新しくカードを作るときにも審査に通りやすくなるでしょう。
もし審査に落ちてしまったら?
ビジネスカードの審査に落ちてしまったとしても、審査の経過や理由をクレジットカード会社から言うことはできません。
個人事業主としてできることは、自分のクレジット信用情報(CIC)を確認することだけです。
信用情報で支払い漏れなどの問題がなければ、カード会社の審査と合わなかったために通らなかったのだと理解するしかありません。
事業内容に問題がなかったとしても、「申し込みの書類に不備があり、会社が実在していると証明できていない」などのケースでは、審査に落ちる確率が高くなります。
大きな利用枠を目当てに、偽の会社情報でビジネスカードを作ろうとする場合もあるからです。
申し込み時には情報の登録にも手を抜かないようにしましょう。
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