農業を個人事業や農業法人として経営している方にとって、会計や決算の作業は避けることができない仕事の1つです。そこで役立つのが農業経理に対応している会計ソフトです。
本記事では、農業者の方々が利用する会計ソフトには、どのような特徴や選定のポイントがあるのかご紹介します。
目次
農業対応の会計ソフトとは?
農業に対応している会計ソフトには、以下のポイントを満たしている必要があります。
1. 農業簿記に対応している
農業会計には、「農業簿記」と呼ばれる専用の会計知識を利用します。農業簿記では、一般的な簿記の基準とは異なる特殊な勘定科目(「農具費」「生物」など)を利用します。また、普段の農業経営でよくあるお金の動きを踏まえた帳簿付けを行います。
農業会計でソフトを利用する場合、農業簿記に対応しているものを選択することがおすすめです。
出典:freee会計マニュアル「農業(個人事業主)の経理編:記帳」
2. 農業所得の確定申告に対応している(個人事業主の場合)
個人事業主で農業に従事している方の場合、毎年2~3月に確定申告を行います。農業を通じて得た所得は「農業所得」と呼び、それ以外の所得とは区別して帳簿付けを行い、専用の様式に沿って確定申告の書類を作成します。
ご自身で確定申告を行う農業者の方は、利用する会計ソフトが農業所得用の確定申告書類の作成に対応しているかどうか確認しましょう。
【関連記事】
農業所得を得た場合は?白色申告と青色申告での確定申告について
クラウド型の会計ソフトの特徴
会計ソフトには「クラウド型」と「インストール型」に種類が大別されます。近年農業の分野でも、クラウド型の会計ソフトが浸透してきています。クラウド型の会計ソフトの特徴は以下のようになります。
経理知識が乏しくても活用しやすい
クラウド型は基本的に、簿記や会計に関する知識に限界がある人に向けて分かりやすく直観的な操作ができるように作られています。専門知識はほぼゼロという人でも経理業務を行うことができますし、どうしても困ってしまった場合にはサポートデスクなどに問い合わせることもできます。
口座情報や取引明細を自動的に仕訳してくれる
会計処理の効率化において、現金や取引の仕訳は比重が大きい部分です。クラウド型の経理ソフトであれば銀行口座やクレジットカードと情報の連携が可能であり、入出金や取引明細を自動で取り込み仕訳してくれます。
さらに、これらの情報をもとに財務諸表や確定申告書を自動作成する機能も備えています。日々の業務だけでなく、決算や確定申告の際の書類準備においても業務効率を大幅にアップさせることが期待できます。
財務状況をリアルタイムに把握可能
入出金や取引を発生時点でリアルタイムに記録・仕訳するため、現時点での財務状況をいつでもリアルタイムに把握できます。
バージョンアップや更新が自動
企業の会計に関わる税制改正は、毎年施行されています。またバージョンアップも定期的に行わなければなりません。それに合わせて、経理ソフトは常に最新のものにしておく必要があるのです。
インストール型の場合、バージョンアップや更新作業は手動です。しかしクラウド型であればこれらはすべて自動で行われており、いつでも最新のシステムを利用できます。
ネット環境さえあれば、さまざまなデバイスで使用可能
データをクラウドサーバー上に保管するため、インターネット環境さえあればどこでもアクセスできます。データの紛失や、突発的な事象によるデータの破損のリスクがありません。
ソフトの仕様にもよりますが、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスでアクセス可能なことも特長と言えます。
まとめ
農業者の方が会計ソフトの利用を始める際のポイントや注意点をご紹介しました。皆さんの経理/事務作業の効率化に少しでもお役に立ちましたら幸いです。
確定申告を簡単に終わらせる方法
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。
確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。
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ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。
1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!
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また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。
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2.現金取引の入力もカンタン!
freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。
さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。
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各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。
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よくある質問
農業対応の会計ソフトとは?
農業に対応している会計ソフトは、2つのポイントを満たしている必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
農業収入の確定申告はいくらから必要?
農業所得が20万円以下であれば、確定申告は不要です。詳しくはこちらをご覧ください。