はじめに
和歌山県の紀南地域を拠点に、自治体や企業からWebサイト制作、ECサイトの運用、記事執筆、事務サポートなど多岐にわたる仕事を請け負うTETAU事業協同組合様。代表者をはじめ全員が個人事業主で構成する組織で、多様性やグラデーションを大切にした働き方を実践。コアメンバー約10名を中心に、TETAUのこころざしに共鳴するパートナー数十名が集結し全員がリモートワークでお仕事をされています。
発注から請求までの煩雑なやり取りの効率化と、パートナーへ不利益が発生してしまうリスクを防ぐためにfreee業務委託管理(旧pasture)を活用。導入前の課題や効果について、同組合理事の森脇 碌さんをはじめ、同組合の中心メンバーでありWebディレクターの堀内 孝充さん、取引先や社内の案件調整を担当されている中嶋知子さんの3名に聞きました。
【freee業務委託管理(旧pasture)導入の背景】お金のやり取りの曖昧さをクリアにしたかった
――最初に、freee業務委託管理(旧pasture)導入前の課題感から教えてください。
堀内様(以下、堀内)
TETAUでは全員が個人事業主の組織なので、請け負った案件を個人事業主から個人事業主へ依頼するかたちになります。基本的なお金の流れとしては、クライアントから事業協同組合に一度お振込いただき、各パートナーに再分配する流れです。
ただ、案件の依頼時に費用が曖昧なままだったり、依頼が煩雑になったりといった課題がありました。ときには案件を納品した後に金額が決まることもありました。請求書発行や支払いのタイミングが正確に決まっていなかった状況もあり、請求や支払い業務も煩雑でした。
――値決めは個人事業主の皆さんの裁量に委ねられていた、ということですね
堀内 そうですね。本来ならば、発注→契約→納品→請求書発行→支払い、という流れだと思いますが、発注金額を明確にしないまま案件を進めてしまい、案件終了後に金額を探ることが多々 ありました。パートナーの皆さんは遠慮がちなこともあってか、「この案件はいくらなのか?」と聞くやりとりが辛かった部分です。
森脇様(以下、森脇) 皆さんの性格かもしれませんが、「この追加作業について費用を請求していいのだろうか」と気にされて、言い出せないこともしばしば。それによってトラブルが生じることはありませんでしたが、メンバーに不利益が起こらない良い方法を考えたいと思っていました。
――どのようなきっかけでfreee業務委託管理(旧pasture)を導入されたのでしょうか?
中嶋様(以下、中嶋) 広告を通して知りました。課題として大きかった発注の曖昧性が解決できそうと感じたため導入しました。私たちは普段からITサービスを多く利用しており、良いと思ったツールはとにかく試しに使ってみることにしています。freee業務委託管理(旧pasture)に関しても、デジタル上で受発注を一元化できる点に魅力を感じ、これは便利だなと。特に導入のハードルの高さを感じることもなく、とりあえず使ってみようということになりました。