「guiフラワー」という花屋を通して、多くの人に花を届けている株式会社スードリー。
経営している前田氏は、テレビ局に10年間勤務後、イギリスに留学。帰国後、都内の花屋で3年間修行したのち、個人事業主を経て2018年5月に「guiフラワー」を設立しました。
経営未経験の前田氏が夢を実現させるために行動し、会社設立から事業を軌道に乗せるまでのお話を伺いました。
自分らしくいられるお花の仕事を、一生の仕事にしたいと思ったんです
テレビ局を退職後、私は興味のあったお花の勉強をしてみようとイギリスに留学しました。留学中、イギリスのお城にある庭でガーデニングのインターンをしていました。泥まみれになりながら草を抜いたり、虫がたくさんいるバラの花の手入れをしたり、今までしてきた仕事とはまったく違う体力勝負の仕事でした。
実は、テレビ局で過ごしてきた10年間は、自分らしさが見えていなかった気がします。いつも人からの見え方を気にしていて、自分らしさが分からず、仕事も言われたことをしっかりやる。そういう、どこか受け身な姿勢だったんです。
一方で、修行中のお庭での仕事は言われたことをこなしつつも、楽しくてワクワクする、自分から積極的に動こうと思える仕事でした。ふと鏡を見たとき、顔には泥がついていて、爪にも泥が入り込んで真っ黒だったんですね。でも、こっちの自分のほうが自分らしいと思ったんです。
お花の仕事を一生の仕事にしようと決めたのはそのときです。それから日本に帰ってお花屋さんで修行したあと、当時の気持ちを忘れないようにインターン先だったお城の名前「スードリー」を社名にして起業しました。
複雑で途方もない設立準備は、freee会社設立で乗り越えられました
日本に帰ってきてから花屋で修行させてもらうなかで子どもができ、店舗での仕事がきつくな ってしまったこともあって、個人事業主になりました。そうやって1年ほど活動していたのですが、1人でできることには限界があると感じるようになりました。
私には「都会を花で溢れる空間にする」という夢を持っています。大きなことをするためには仲間を作ることが必要で、仲間を作るためには会社という基盤が必要だと思い、会社を設立することにしました。
ただ、実際に会社の設立方法について調べると、途方もない作業だということが分かり、「本当に自分ができるんだろうか」と不安でいっぱいになりました。そのときに、夫からfreee会社設立の存在を教えてもらったんです。起業している夫の知人の評判がよかったこともあり、利用させていただきました。
freee会社設立はステップ形式で入力できたので、分かりやすかったです。分からないところもサポートの方が教えてくださりスムーズに設立まで完了できました。
会計について知らない私でも、freee会計を使いながら事業を経営できています
freee会社設立でお世話になったこともあって、freee会計を設立時から使い始めました。
私はお花が好きなだけで、会計はもちろん、経営についての知識などはまったくなかったので知らないことだらけでした。当然、はじめはfreee会計について分からな いこともあったんですが、困ったときにサポートを利用していくうち、だんだん色んなことを理解できるようになってきました。
サポートはチャット利用しているのですが、特に嬉しいのは問い合わせ後にメールで問い合わせ内容と回答を送ってもらえることです。前回聞いて忘れてしまったことを何度でも見返すことができるので助かっています。
使っていくなかでほかに実感するのは、いろいろなデータをfreee会計に連動できる便利さです。
個人事業主時代は別のソフトを利用していたのですが、会計ソフトと請求書を作成するソフトが別々だったので、作った請求書を会計ソフトに転記していました。手間だったその作業が、今では発行した請求書をもとに自動でデータが作成されて、連携している銀行口座から入金データが紐付いてくれるのですごく助かっています。
あとは、はじめてでも分かりやすいデザインが使いやすいと感じています。取引先によっては会社の決算書をすぐに出すよう要望されることもあるのですが、そういうときでもfreeeならクリックしてプリントアウトするだけですぐに取引先に書類を出せるので助かっています。
会計だけでなく、給与計算も税理士探しもfreeeでお世話になっています
設立後、自分への給与を支払うことになったときに、freee人事労務も使い始めさせてもらいました。少しづつ従業員も増えて今では5人のチームで働いているんですが、freee人事労務を利用していたので入社書類も簡単に作ることができました。
実はほかにも、クレジットカードの作成や税理士さんの紹介もfreee会計経由でさせてもらったんです。税理士さんの紹介についてはfreeeに希望条件を伝えた上で紹介していただき、実際に3名とお会いしていちばん合う方を選ぶことができました。自分ではどう探して選べばよいか分からなかったので本当に助かりました。
お花屋さんでの修行中、紙で請求業務などをすることが多く、やらなければいけないタスクでやりたいことに手が回らないことがよくありました。「お花に触りたいのにお花までたどり着けない…」というもどかしさを自分が感じていたので、スタッフにはできるだけお花のことに集中できる環境を作りたいと思っています。
私自身もスタッフも、本当にfreeeがあったから今お花のことを集中して考えられているんだなと改めて思います。
「自由に楽しく起業して事業をすることもできるんだよ」といろいろな人に知ってもらいたいです
私は子どもが生まれてすぐに会社を設立するという決意をし、はじめての子育てとはじめての会社設立で忙しく日々奮闘する状態が見えていました。
もし、100%自分のことに集中できる状態だったら、セミナーや勉強などをした上で起業に向き合おうとしたのかもしれないんですが、私には時間が限られていました。
そのなかでも今、お花に向き合っていろいろなことをできているのは、起業から日々の経理をサポートしてもらえるfreeeに出会えたからです。
私にもできました。だからこそ、私みたいにいろいろなことを抱えている不安な人にも自由に楽しく起業して事業ができるということが伝わっていくといいなと思います。
私は、freeeのサービスを使うことで自分がもともとしたかったお花に触れたり考えたりする時間を増やすことができました。今はまだ特別なときにしかお花に触れる機会がない方が多いのかなと思っています。だから、今後は「都会を花で溢れる空間にする」ために、お花屋さんがお花を売るというアプローチ以外の活動にも積極的に取り組みたいと考えています。
最近は、ミュージアムで展示したり、ファッションメーカーとコラボレーションさせていただいたりと、少しずつ新しい取り組みをスタートしています。今後もいろいろな世界の人とコラボレーションしながら、お花をもっと多くの人に届けていきたいと思っています。