宇宙用作業ロボット開発のベンチャーに勤めながら、副業で宇宙関連をはじめとした教育事業に携わる田口 優介さん。幼いころからの夢だった宇宙関連の仕事に巡り巡ってたどり着き、いまでは次世代の育成に意欲的に取り組んでいます。そんな田口さんに、本業・副業ともに充実させる秘訣をうかがいました。
一度は諦めた宇宙業界へ再挑戦、いまでは次世代を育成
昔から宇宙が大好きでした。幼い頃にスターウォーズやガンダムが流行りはじめ、4歳から10年間過ごした1980年代当時のアメリカはスペースシャトル黄金時代。宇宙の話題が日々ニュースを賑わせていました。子どもたちの将来の夢は大統領か宇宙飛行士で、私もその一人でした。
日本に帰国後も宇宙熱は冷めず博士号まで取得。在学中にNASAのジョンソン・スペースセンターで開催された国際宇宙会議(IAC)に参加し、宇宙飛行士の野口聡一さんに出会います。
宇宙飛行士への憧れを強めるものの、安定した家庭を築くことを優先して一般企業に就職。英語力を活かし外資系やIT企業で経験を積んでいたところ、運命の再会があり、40歳手前で宇宙飛行士の訓練インストラクターとして宇宙業界に再挑戦する機会を得ました。年収が100万円下がっても「やりたい」という強い思いを捨てきれず、妻を説得(笑)。以降は宇宙関連の会社を複数経験。いまでは副業でも宇宙関連を中心にした教育プログラムに携わっています。
副業では主に、Mothershipという宇宙やロボット業界の次世代リーダーを育成するプロジェクトに携わっています。宇宙飛行士を目指している経験や、宇宙飛行士の訓練インストラクターをしていた頃の知識を生かす日々はとても充実しています。次世代を担う子どもたちが夢を夢で終わらせない世の中をつくっていきたいですね。
ガイドに沿うだけ 知識なしでも簡単に開業届が完成
副業での開業を考え始めたのは、副業をはじめる際取引先からきちんと事業者同士としてやりとりしたいと要望があったことがきっかけです。。サラリーマン(本業)としての私ではなく、個人事業主としての私の方が取引先にとってやり取りがしやすいからです。
そこで開業についてインターネットで調べ、その流れで開業届というものが必要だと知り、たどり着いたのがfreee開業。事務手続きにかける労力は極力減らしたかったので、簡単に開業届が作成できるサービスを見つけられてラッキーでした。ガイドに従って必要な情報を入力していくだけで、あっという間に完成。
書類作成だけでなく、提出の仕方についてもfreee開業が案内してくれました。郵送も選べましたが、もし不備があった場合にすぐ対応できるよう、直接提出することにしました。税務署に出向き、はりきって提出しましたが、問題なくすぐに受領。あまりに簡単で拍子抜けしたくらい(笑)。
事業としての体制をとるために開業届けを出しましたが、税金のことを考えても提出してよかったと思っています。会社勤めの給与もあわせて青色申告し、節税の効果も感じています。
副業だけであればより簡単な白色申告でもよかったのですが、事業として取り組んでいることや、今後の事業拡大に備えて、いまのうちから青色申告にしておきました。
副業でもシビアなお金の管理で適切な事業判断
副業でも確定申 告を楽にしたいし、日々の入出金管理のためにも会計ソフトの導入を検討していました。開業直後に導入した理由は、確定申告期に慌てたくなかったことと、開業当初からのお金の流れをしっかりと管理したかったからです。freee開業で体感したサービスの質のよさから、そのまま会計ソフトもfreee会計を選びました。
エクセル管理だと書類に記入する際、どこに何を書けばいいのか分からないし、税理士が本業ではない自分にとって、必要以上に確定申告の知識をつけなくてもよいと思いました。だから確定申告はfreee会計にお任せ。はじめての確定申告でも数時間で完了しました。
freeeを用いた日々の入出金管理は、事業用にfreee開業からつくったジャパンネット銀行の口座とクレジットカードをfreee会計と連携させておこなっています。事業用の口座やクレジットカードがあると副業でもプライベートの支出とわけて管理できるので便利です。週2〜3回、入出金があったときにfreee会計をチェックするほか、月1回程度、月次レポートを確認しています。シビアにお金を管理するからこそ、本業への転換も見据えた事業のモチベーションになっています。
いまは本業に支障のない範囲で副業していますが、ある程度の収入が見込めるようであれば、法人化して本業にすることも視野にいれています。人に教えることや世話をすることが好きなので、自分のこれまでの経験が、次世代のグローバルリーダー育成に貢献できればうれしいですね。