沖縄県糸満市で生まれ育った宮城 力さんは、市の病院の移転をきっかけに地域密着の介護事業「デイサービスしんか」を立ち上げました。
介護業界での経験はありますが、ご自身での経理や労務などのバックオフィス業務については全くの初心者。しかし、会社のお金の動きをきちんと把握するためにも「まずは自力でやってみよう」とfreee会計、freee申告の導入を決意します。
導入前に抱えていた課題、 導入後の感想、そして今後の展望についてうかがいました。
- 日々の経理や、法人の決算・申告に関して知識が乏しく、手探り状態
- 無料の相談サービスでは限界を感じていた時にfreee申告を知る
- freeeのサポート機能などを利用しながら自力で法人決算・申告を完了
市の病院の移転がきっかけで起業。生まれ育った地域社会に貢献したい
――事業内容について教えてください。
沖縄県糸満市で地域密着の介護事業「デイサービスしんか」を経営しています。
――施設ではどのようなサービスを提供しているのですか?
まず、私たちが朝、利用者の方々のご自宅にお迎えに伺います。そして利用者の方々には8時30分から15時35分まで当施設で過ごしていただきます。
当施設の特徴は、利用者の方に応じた勉強やエクササイズを提供している点です。
全員が同じことをすると、なかには「子供じみたことをさせられている」と不満に感じてしまう方もいます。ですから、国語・算数・理科・社会などの小学校の基礎科目から栄養学・解剖学まで、本当に様々なレベルの教材や書籍をご用意しています。
プリントもあるので、ご希望の方は自宅に戻ってからも勉強できます。
運動に関しては 、生活動作やレクリエーションを通して自主的な運動を促します。
――まるで学校みたいですね!
まさに、デイサービスに行くことを「学校に行く」というんですよ。
当施設の利用者には、本当に色々な方がいます。好きなこと、できることを考慮した上で、ひとりひとりに合わせたデイサービスを提供しているんです。
身体の仕組みを学ぶ解剖学や栄養学なども扱う
――起業のきっかけはなんですか?
ある日、糸満市にあった大きな病院が隣の市に移転することになり、市民に大きな 衝撃が走ったんです。特に、デイサービスを受けてた方々は、これからどうすればいいのか途方に暮れたと思います…。
自分が生まれ育った街の皆さんが、医療や介護について不安を抱く姿を見て「自分にできることをしよう」と、迷うことなくデイサービスの立ち上げを決意しました。
――起業する前も介護のお仕事をしていたのですか?
はい、10年近くこの業界で働いてきました。病院の移転も起業を決めた大きな理由の一つですが、先ほどお話ししたような、ひとりひとりに寄り添うようなデイサービスにチャレンジしたかったんです。
――理想を追求したかったんですね。
はい、単なる運動や学習支援をするだけではなく、利用者の方々の目線を大切に、サービスをどんどん工夫していきたいんです。
そして地域の皆さんが幸福に毎日を過ごせるよう、生活のお手伝いをさせていただきたいと考えています。
何事もまず自分でやってみることで、生きた知識を得る
――freee申告を利用したきっかけはなんですか?
外注することなく、自力で決算・申告作業を完了させたかったからです。
私は、事業周りの仕事をできるだけ自分でやろうと心がけています。ホームページの作成・管理、日々の経理業務も外部の方に頼ることなく自分で行っています。
――なぜそう考えるようになったのでしょうか?
誰かに委託しても、知識が全くなければ丸投げになってしまいます。それに、委託した人の言っていることが本当に正しいかもわかりません。
誰かにお願いをするにしても、その人が何をやっているのか、どういう仕組みになっているのかを知っておきたいんです。
仕事を一度でも自分でやってみると、生きた知識になります。もし今後、誰かに委託することになったとしても正確にチェックできると思うんです。
――freee申告の導入前に感じていた課題はありますか?
自力で経理作業をすることが理想でしたが、やはり限界はありました。そこで、国が提供する「よろず支援」に相談し、勘定科目についてなど教えていただきました。
ただ、何度か相談に足を運んだものの、不安感を完全に取り除くことはできなかったんです。自分の知り合いに相談してどこが間違っているのかなど聞いて、手探りで行ってきました。
しかも「よろず支援」の相談時間は1回1時間。決算申告についてはほとんど話が進みませんでした。次の予約をとっても前回の説明に時間がかかってしまって…。
そこでfreee申告を導入し、自力で申告に取り組むことにしたんです。
――経理に関して、どういった点に不安がありましたか?
例えば、スーパーでモノを買うとします。食品もあれば文房具もありますよね。そもそも何を経費計上できて、何を計上しないのかがわかりませんでした。
さらに、レシートの項目をひとつずつ仕分けしないといけないと思いこんでいたんです。そうしないと、税務調査が来てしまうのでは?と不安に思っていました。
知識もない中で、手探りでひとつひとつ調べながら登録していきました。調べたことが正しい知識かわからないので、先輩の経営者に相談したりfreeeの問い合わせサポートを利用してひとつひとつ確認していきました。
freee申告で費用も時間も節約。浮いた時間で新たな社会貢献活動を
――freee申告を使ってみてどうでしたか?
使ってよかったです。freee申告は最初の決算の前に慌てて導入しました。
freee会計に日々の売上や領収書等は入力済みで、あとは決算書を作るだけだったのですが、税理士さんや会計士さんに頼むとそれなりの金額になります。
先ほどお話ししたように、自力で申告するためにサポートしてくださる方を探していましたが、「よろず支援」の1時間の相談で不明点を解決するのは難しくて…。
――もし身近にfreee申告を使おうか迷っている人がいたら何と伝えますか?
外部に委託するのではなく、freee会計やfreee申告を使って自分自身でやることを勧めたいですね。費用の節約にもなりますが、自分自身で対応することで生きた知識が身に付きます。
経営者は何かあった時に「知らなかった」では済まされません。色々なことを把握・理解する必要があると私は考えています。
事業のお金の流れや決算・納税の一連のことを理解するためにも、一度ご自身でやってみることをお勧めしたいです。
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――今後の展望を教えてください。
freee会計やfreee申告のおかげで、バックオフィス作業は時短でできています。浮いた時間で本業以外の社会貢献活動にも積極的に取り組んでいきたいです。
実は、本業であるデイサービスとは別に、子供の遊び場作りや親子の絆を深めるイベント企画などをしているんです。
こういった活動を通して、年配の方々だけではなく地域の子達にも何か還元していきたいですね。
沖縄県糸満市にて地域密着の介護事業「デイサービスしんか」を運営。利用者の学習速度に合わせた教材、適切な運動など、ひとりひとりに寄り添った時間を提供する。
会社名:合同会社しんかの力
住所:〒901-0305 沖縄県糸満市西崎6-4-3 久米ビル2F
TEL:098-894-6548
ホームページ:http://www.shinkanochikara.com/