freee会計導入で、子育てしながらのリモート経理が実現

(特非)エイズ孤児支援NGO・PLAS
代表理事 門田 瑠衣子様

課題
自由な時間・場所で経理作業したい

2005年12月の設立以来、ウガンダ共和国とケニア共和国の2ヶ国で、エイズによって孤児になったエイズ孤児支援に取り組んでいるのが、国際協力NGOであるNPO法人エイズ孤児支援NGO PLAS(以下:PLAS)です。“クラウド会計ソフトfreee(以下、会計freee)”を導入後は、家のパソコンやスマートフォンからも作業に取り掛かれるようになりました。3人の子どもの母親である、PLAS代表理事の門田さんも、週2日ほどは出社せずリモートで、経理業務を含めた作業に取り掛かることができています。


事業について

エイズ孤児が直面する問題の改善に取り組む、国際協力NGO

私たちは、エイズ孤児が直面する問題の改善に取り組む国際協力NGOです。日本初のエイズ孤児に特化したNGOで、2005年12月に設立されました。ウガンダ共和国、ケニア共和国の2ヶ国で、エイズ孤児が未来を切り拓けるように現地団体と共に活動を行っています。


ボランティアとしてケニアの地を初めて踏んだのは、2005年春。NGOの活動に携わる中で、HIV/エイズや貧困、医療や教育が行きとどかない現状に、ショックを受けました。しかし、不思議と印象に残ったものは、地域を変えようと奔走する現地の人々や、過酷な環境の中でも屈託のない笑顔を見せる子どもたちの姿でした。その後もう一度ケニアを訪問し、「まずは自分にできることから始めよう。」と心に決めて帰国後、仲間とともにPLASを設立したのです。


「勉強をしたい!」「将来は学校の先生になりたい!」と語るエイズ孤児が未来を切り拓き、彼らが笑顔で暮らせるように、現地住民と手を取り合って支援を行っています。


freee会計導入前の経理業務 / freee会計導入のキッカケ

どのデバイスからでも経理作業ができるようにfreee会計を導入

freee会計導入前は、他社の会計ソフトを使って、NPO法人の会計を実施していました。パソコンにインストールするタイプの会計ソフトで、家のパソコンで作業をすることができないため、数字に関するデータを見たい場合や経理作業を行う場合は、1時間以上かけてわざわざ出社することもありました。一番苦しんだのは、キャッシュフローの把握です。毎日経理をする時間もないので、月末に会計処理をまとめて行っていました。そのため、現時点で「今月はどれくらいの収支だろう」ということが見えなかったのです。銀行の通帳残高を見ながら経営せざるをえませんでした。


そうした環境に不便さを感じたため、クラウドの会計ツールを導入することに決めました。そのなかでもfreee会計を選んだのは、シェアNo1であり、導入実績が豊富で、安心できたからです。


freee会計で一番感動したのは、導入時の手厚いサポートです。無料登録の段階から、どういった設定をすればいいか、NPOの独特な勘定科目をどう置き換えればいいのか等をこまやかにサポートしていただきました。当会には、会計のプロがいるわけではないので、こういったサポートの有無が非常に重要なのです。おかげさまで、戸惑いなくfreee会計で経理作業を行えるようになりました。



freee会計導入後の効果

アプリで作業が完了できるため、子育てしながら働くことができる

freee会計を導入し、まずは日々の会計の記録をはじめました。なかでも非常に助かっているのが、「自動で経理」です。日々の入出金や経費は、できる限りインターネットバンキングやクレジットカードで行うことで、会計ソフトにどんどんデータが入ってきます。今までは数時間こもって一気に入力していた会計処理を、毎日かんたんに行うことができるようになりました。経営会議では、常に最新の数字を出して、議論ができています。


また、freee会計導入でより働きやすくなりました。freee会計は、クラウド型のツールなので、家のパソコンからもアクセスできます。また、アプリもあるので、スマートフォンで作業を行うこともできます。たとえば、ご寄付をいただいた場合には、インターネットバンキングからfreee会計にデータが連携され、AIが自動的に「寄付金」だと振り分けてくれるので、合っていればスマートフォンをタップして承認ボタンを押すだけで、作業が完了します。また、相手方から入金確認を依頼された際も、アプリで確認してすぐ返事ができるので、とても便利です。週2日ほどはリモートで働いていますが、その間にも経理作業を行うことができるようになりました。


freee会計導入前は、経理作業を行うために往復2時間掛けて出社することもありました。今ではそういった移動時間がなくなり、、その分を他の業務に充てられるようになりました。そういった時間を、例えば経営戦略などを考える時間に充てることもできるようになっています。また、私は子どもが3人いますが、いつでもどこからでも経理作業を行うことができるので、子どもの発熱など急な予定変更があっても対応できますし、時間のゆとりが生まれたことで、以前より余裕を持って子どもに接することができています。

今後の展望

リモート経理が広がれば、働きやすくなる親は増えるはず

NPO法人は、自分たちの本当にやりたい「本業」に時間を注ぎたいはずなのに、どうしても事務作業に時間を割かれてしまいます。 会計処理を楽に済ませて本業に集中するために、freee会計のようなサービスをもっと活用していくといいのではないかと思います。


freee会計を導入する企業やNPOが増えてリモート経理が普及すれば、多くの親が働きやすくなるのではないでしょうか。もちろん、時間をかけて考えることが必要な仕事はオフィスで行う方が効率的かもしれません。一方で、アプリから完了できる単純作業なら、子どもを抱っこしながらでもできますよね。スキマ時間で少しずつ作業をすれば、業務が早く片付くはずです。子どもが病気になった時に家で子どもの顔を見ながら働ける方のも、気持ちの面でも安心につながっています。


PLASの今年の活動目標は、エイズ孤児の子どもやエイズ孤児を育てているHIV陽性のシングルマザーなど、あわせて1,132人に支援を届けることです。
私たちの活動は、応援してくれる方々のご寄付によって支えられています。たとえば、エイズ孤児を抱える貧困家庭に対して、技能を提供し、カフェなどを開業するための初期投資を支援する生計向上支援や、親に対しては家計のプランニングや進学の準備を、子どもたちに対しては将来を描くためのカウンセリングやワークショップを実施するライフプランニング支援なども、寄付金によって継続できている活動です。月々1,000円からのマンスリーサポーター制度がありますので、もし活動に共感していただいた方がいれば、ご協力いただけるとうれしく思います。

(特非)エイズ孤児支援NGO・PLAS