freee会社設立を利用して会社を立ち上げ、その後、経理や労務システムとしてfreeeを活用されています。会社の立ち上げから実際の業務まで、苦労やコツ、考えていたことをうかがいました。
中小企業をIT活用により支えていきたい
会社を設立しようと思ったきっかけを教えてください。
元々、前職の企業で様々な法人のIT活用に関するコンサルティング業務を行っておりました。しかし、世の中には大企業向けのコンサルティングサービスは数多くあるものの、中小・ベンチャー企業向けのサービスが少ないということに問題を感じておりました。
元々、実家が自営業だったことも中小・ベンチャー企業向けのサービスを立ち上げるきっかけとなりました。中小企業の取り組みを見ていると、どうしても行き当たりばったりになってしまうことがあります。中小企業の施策にWebの活用や組織戦略の視点を入れると、もっとうまくいくのでは、と思い会社を作りました。
また、「いずれは起業しよう」という思いは学生のころからありました。社会人になってちょうど10年が経ち、キリが良いタイミングであったことも設立の後押しとなりました。
会社設立で一番不安だったのは書類の手続き
会社設立をするときにどのような情報を集めましたか?
学生のときから、起業家の方々にマインドや考え方を積極的に聞くように心がけていました。従業員としての目線と同時に、起業家の方々の話を聞くことで、経営者としての意識を作っていくようにしていました。
実は、会社設立の細かな手続きやプロセスに関しては、会社を実際に設立しようと思うまでほとんど調べておらず、税理士と社会保険労務士の違いすらわからないところからスタートしました。
インターネットや書籍を使って手続きについて調べましたが、そもそも書類の名称や役割、順番もわからない状態だったので、何をしていいのかわからない状態でした。全く知識がない中で、特に公証役場や法務局などとのやり取りは特に不安を感じる部分でした。
freee会社設立により、スムーズな手続きができた
その中で、freee会社設立を見つけた経緯をお教えください。
たまたまネット上で会社設立について解説している記事を見たり、ガイド集をダウンロードしたりする中でfreeeの存在を知りました。
私はサービスを使うとき、そのサービスを提供している企業の企業理念などを見てサービスを選ぶのですが、「スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできるよう」というfreeeの企業理念に非常に共感が持てたのも大きかったですね。無料でしたし、とりあえず自分でやれるところまでやってみようと思い、freee会社設立を使い始めました。
実際にfreee会社設立を利用してみて、いかがでしたか?
会社設立に必要な手続きがフローに従って一つずつ順番に実施していくだけで会社設立ができるというのが、ToDoリストのように直感的ですごくわかりやすかったです。
不安だと思っていた役所への届け出なども全て自力で行いましたが、特に障壁はありませんでした。会社設立は大変というイメージを持っていましたが、freee会社設立を使うことで実は簡単なんだと思いました。
会社設立でfreeeの良さを体感し、会計・給与計算も導入
こうしたfreee会社設立で実際に設立をした経験が、freee会計と給与計算freee(現・freee人事労務)の導入にも繋がっているのでしょうか。
そうですね。freee会社設立を利用して実際に法人を簡単に設立できた体験がその後の導入に大きく影響しました。freee会社設立はインターフェースがシンプルで使いやすかったので、会計ソフトや労務管理ソフトも同様に使いやすいはずだと思い、導入に至りました。
会計ソフトや労務管理ソフトは、会社を設立する上で必ず必要なものだと思います。別の会社のソフトを使うのではなく、同じ会社のものを使うことで、経理から労務全般に関することを全て一括で管理できるので、わざわざソフトを分けようとも思いませんでした。
実際に利用してみると、クラウドサービスということもあり、オフィスだけではなく、外出先や自宅などどこからで操作することができますし、ユーザーインターフェースも直感的で操作しやすいです。また、チャットサポートも親切で、すぐに回答してくれる点も非常に良いところだと思います。
最後になりますが、これから起業する人に向けたアドバイスはありますか?
起業をするにあたって「きちんと準備してから実施しないと」と思いがちだと思いますが、あまり気張って準備する必要はないと思います。
自分でビジネスを行うことは本当に楽しくてワクワクすることなので、困難も楽しむような気持ちで、まずは一歩を踏み出してみることだと思います。準備に時間をかけてしまうと起業の第一歩を踏み出すことが難しくなってしまいます。
freeeをはじめとして、簡単に起業をするための様々なITサービス、クラウドサービスが揃い始めていますし、起業のハードルはどんどん下がっています。とりあえずやってみると、色々なことが見えてくるので、「走りながら考える」つもりでやってみると身につくことの方が多いと思います。
ちなみに、株式会社ピージェーエージェントの「ピージェー」には「Play Job(=楽しく仕事をする)」という意味を込めています。自分で仕事をすること、つまり起業することって、本当に楽しいことですよ!