北海道産こだわりの生みるく餅を1日で600個売った日。物産展出店と店舗運営の両立を支えるfreee請求書

きのえね 小幡 直輝 さん

課題
バックオフィスの体制構築・効率化

北海道・札幌にあるプリンと生みるく餅専門店「きのえね」。ご夫婦二人で助け合って商品開発から店舗運営までをこなしながら、物産展にも出店して北海道のおいしさを全国に届けています。商品にこだわりながら、経理業務などもこなさなければならない、そんな多忙な日々になくてはならない存在が、freee請求書だといいます。


こだわりの商品やお店のこと、そしてfreee請求書の活用について、きのえねを運営する小幡直輝さんに伺いました。


夫婦の二人三脚でお店のオープンへ。北海道産のおいしい素材の味を提供したい

きのえね


――きのえねさんは、どのようなお店なのでしょうか。

小幡さん(以下、小幡) : きのえねは、プリンと生みるく餅の専門の店です。看板商品はオリジナルスイーツの「生みるく餅」です。この商品は、牛乳と生クリームをお餅のように固めたもので、餅粉は使っていないけれどお餅のようなもちもち感がありつつ、口の中ですーっと溶けていくような、新食感スイーツとなっています。


――きのえねさんの商品は、どのようなところが特徴ですか?

小幡: きのえねでは、素材本来のおいしさを味わっていただけるよう、極力甘さを控えるようにしています。ペロッと2~3個食べられて、食べた後に口の中がベタつかない、飲み物もいらない控えめの甘さが特徴です。添加物も一切使っておらず、体にも優しいデザートを作りたいと思っています。


また、原材料は、できる限り北海道産のものを使っています。とはいえ、同じ北海道産の牛乳や生クリームなどでも、メーカーによって味が全然違います。商品開発では材料を何通りも試し、掛け合わせを試行錯誤して、ようやく今の商品にたどり着きました。ぜひ、北海道産のおいしい素材の味を楽しんでいただきたいです。


きのえね


――お店を設立された経緯をお教えください。

小幡: きのえねを始める前は、物産展を回る仕事を15~16年していました。ところがコロナ禍で物産展が軒並み中止となり、2年弱ほど物産展の仕事がない状態になってしまったんです。そこで、実際に店舗があったほうが良いのかなと思うようになりました。


ちょうど物産展で知り合ったパティシエからレシピを提供してもらったこともあり、それを改良したものを商品化して、店舗を始めることになりました。-Winな状態を目指しています。


店をオープンしたのは2022年11月7日です。この日は「きのえね(甲子)の日」と呼ばれる、物事を始めると長く続くといわれる縁起の良い日で、店名はそこから来ています。お店のロゴのデザインには「甲子」の字を取り入れているんですよ。


――店舗はどのような体制で運営されていますか?

小幡: 今は私と妻のほぼ2人で運営しています。お互いに製造も販売もどちらもできるので、手が空いているほうができることをする形です。物産展があるときは、私が物産展に行って妻に店舗を任せています。


店を始める前に物産展を回っていたころから妻は一緒に仕事をしてくれていました。結婚してからは11年目になります。店のオープン日や、店舗や商品に関連するさまざまなデザイン、商品開発なども妻が決めてくれるところが大きいですね。デザイン関係は99.9%を妻に任せてます(笑)


経理業務は、日々の帳簿入力などは妻にやってもらうこともありますが、請求書の作成などは私が行っています。


消費税区分の分かりやすさが導入のきっかけ。インボイス制度への対応も楽に

きのえね


――freee請求書を使いはじめたきっかけは何でしたか?

小幡: 最初はエクセルで請求書を作成していたのですが、取引先によって、8%と10%の消費税の軽減税率の区分が複雑で、分かりやすい方法はないだろうかと調べていてfreee請求書のことを知りました。最初に使ったときからすごく使いやすく、そのまま導入を決めました。


※freee請求書では、請求書や明細ごとに標準税率と軽減税率の区分を変更可能。また、税率別の合計額計算が自動で行われる。


――freee請求書を使ってみて、どのような点を気に入っていただきましたか?

小幡: 請求書の明細行ごとの税率をすぐに分けられるのは一番のポイントです。きのえねでは、百貨店との取引が多いので、インボイス制度の登録番号を取得済みなのですが、取引日時など日付の入力がすべて行われるのでインボイス制度の対応も楽だと感じました。ロゴを入れることができるので、従来よりもかっこいい請求書を作成できるようになったのも嬉しい点です。


また、出張先でもPCさえあればどこでもすぐに使うことができるのも助かっています。必要なときにすぐにクラウドに保存されたデータを確認できますし、現地で急に注文が入ったときも、その場で請求書を作成でき、後から簡単に確認できます。


これだけしっかりとした機能を利用できるソフトを作ってくれたfreeeさんにはとても感謝しています。他のソフトを使う選択肢はないですね。


きのえね


――きのえねさんにとって、freeeはどのような存在ですか

小幡: freee請求書は、きのえねにとってなくてはならないものだと思っています。freee請求書がなかったら、ただでさえやることがたくさんあるなかで、請求書作成にもう、めちゃくちゃ時間を取られていたと思います。


物産展に出店するにあたってはいろいろな書類を用意する必要があります。そのため、PCとにらめっこしながら作業をすることも多いのですが、freee請求書を利用することで請求書周りの作業にさくっと簡単に対応でき、他の業務の時間も取れるので本当に助かっています。開店前にPCで作業して、後で時間ができたときに見返すということも簡単です。


生みるく餅が1日600個売れた「伝説の日」の売上でも請求書作成はfreeeで簡単だった

きのえね


――請求書発行で特に印象に残ったことはありますか?

小幡: 5月に出店した百貨店での物産展で、担当者から「伝説ができましたね」と言われるくらい毎日行列ができたときは、請求書の作成が感無量でしたね。生みるく餅が1日600個くらい売れていきました。


また、それだけの売上があって朝早くから夜遅くまで忙しいなかでも、freeeを使っていたおかげでPCひとつでその場でちょっとした時間に作業ができ、請求書作成をさくっと完了できました。


「伝説の売上」を生めた要因としては、百貨店のバイヤーさんと良い関係性が築けていたことが大きかったです。きのえねを始める前から付き合いがあり、店を始めるにあたり「オープンするときは教えてね、良い場所を用意しておくよ」と言ってくださっていて、想像以上に良い場所を用意していただきました。それに加えて、広告でも一番良い場所に商品を掲載してもらったことや、地元テレビ局の取材を受けたことも重なりました。


きのえね


――今後、どのようにお店を運営していきたいですか?

小幡: きのえねをオープンしてから、ありがたいことに多くの物産展からオファーを頂いています。これは、それまで10年以上物産展を回っていたなかで、そのころからの仲間が積極的に紹介してくれることが大きいです。開店から半年そこらではお声がけいただけないような百貨店さんからもオファーを頂きました。


物産展はおいしくないとお客さんが付いてきてくれません。そんななか、「小幡さんがやっている商品なら間違いなくおいしい」と思ってくださる方も多く、本当に長くやってきて良かったと思います。だからこそ、物産展でも店舗でも、こだわった商品を出さないといけないと思っています。


きのえね

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