変化1 普段の経理・記帳作業の負担が減少
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記帳作業は、2週間に1回
領収書をためてしまい2、3時間作業 - 会計ソフト専用にPC用意
- 記帳作業は週1回数分で完了
通帳、クレジットカードのデータは自動取得 - 普段利用しているPCで隙間時間を活用
変化2 リアルタイムで売上がわかり、経営している実感
- 売上の確認がわかりにくい
- 自分で経営している感覚がない
- リアルタイムで売上がわかる
- 経営状況を細かく把握。自分の会社がどう動いているのか実感
変化3 コスト4割減、心理的負担9割減
- 顧問税理士費用+会計ソフト費用
- 顧問税理士と毎月2時間の面談
- 顧問税理士費用+会計ソフト費用が4割減
- 顧問税理士とオンラインで随時共有・確認
江ノ島駅から徒歩3分。江ノ電が走る通りにあるThe "A+" Personal Trainigは、アメリカでアスレティックトレーナーとして活躍していた山中徹雄さんが開業したジムです。コンセプトは「カラダが変わるとココロが喜ぶ」。運動を習慣づけ、健康になることで生活の質をあげていくことを目指しています。freee導入に合わせ税理士を変えた山中さんに、導入前後の変化について話を伺いました。
運動が習慣となり、効果を感じてもらうことが何よりも嬉しい
――日本でパーソナルジムを開こうと思ったのはどうしてですか?
アメリカで、アスレティックトレーナーの資格をとり、希望だった大学のアメフトチームで働いていました。アメリカでの生活が10年を超え、僕も30代後半。年齢的に日本で仕事を見つけるのは難しくなる。また、同時にアスリートではなく、一般の人が健康に暮らせるようにしたいという思いも芽生え始めていました。アスリートとして生計を立てられるのはほんの僅かな限られた人しかいません。限られたアスリートではなく、多くの人の健康の役に立ちたいと思ったんです。
2015年にアメリカから帰国し、1年間の準備期間を経て2016年4月に起業し、5月にここをオープンさせました。最初は、“ゴルフ&トレーニングA+”という名前だったんです。
――ゴルフ専門のトレーニングジムですか?
そういう訳ではなかったんです。ゴルフとトレーニングという2つの入り口がある方がお客さんは入会しやすいので はと思ったんです。正直に言うと、トレーニング一本でやるのが怖かった。そのときは、ここの3分の2はゴルフのトレーニングスペースになっていて、奥には、ゴルフのシミュレーターもあったんですよ。でも、9ヶ月くらいでゴルフ部門は畳みました。
――判断が早いですね!
当初は真っ赤っかな赤字が続いたんです。「ゴルフはやっていないから」と感じる方が多く、入会しづらくなっていたようで…。僕の考えが甘かった。それに、当時は、お客さんの95%以上がトレーニングのみ。トレーニングのみのお客さんが増えて黒字がみえているのに、こんなにゴルフのスペースをとって何をやっているんだと。リフォームなどにお金はかかりましたが、背に腹はかえられないと思いトレーニング一本のジムに変えたんです。
――現在は、どういうお客さまが多いんでしょうか?
プロのスポーツ選手もいますが、多くは、一般の方です。部活をやっている高校生からお年寄りまでいます。「立ち座りが楽になったよ」とか「ゴルフが上手くなった」とか、運動が習慣になり、その効果を実感した言葉を聞くことが何よりの喜びです。
――この仕事の醍醐味ですね。
人の繋がりを感じるときもそうですね。長く通ってくださるお客さんが多く、パーソナルトレーニングなので、だんだんと個人的な付き合いになっていくんです。僕の結婚式に来ていただいたり、子どもの写真を見せたり。実は、今の税理士さんもこのジムのお客さんなんですよ。
――そうなんですね! 今の税理士さんはいつからですか?
2期までは前の税理士さんで、3期目から今の税理士さんになりました。
会計ソフトをインストールするためだけにパソコンを購入
――最初の税理士さんのお話から聞かせてください。契約されたきっかけは?
アメリカ生活が長かったこともあり、起業のために何をすべきかわからなかったんです。そんなとき、知り合いが税理士さんを紹介してくれて、その方に、金融公庫の申し込みや会社の設立登記の申請など手伝ってもらったんです。ここまでお世話になったのだからと、顧問契約をしました。
――税理士さんには、記帳代行からお願いしたんでしょうか?
記帳は自分でやりました。税理士さんが使う会計ソフトをインストールして。僕は、Macを使いたかったんですが対応していないということで、Windowsのラップトップを買いました。この会計ソフトを使った記帳作業が本当に煩わしくて…
――どこに面倒臭さを感じていたんですか?
記帳の度にパソコンを立ち上げなくてはいけないことです。それに、起動にすごく時間がかかったんです。別のことをやりながら30分経っても、まだ起動できないということもありました。そこから、ようやくソフトを開いて数字を打っても反応が遅く、数字が打ち込まれるのに5秒くらいかかることも。もうバーンと叩きつけてやろうかという気持ちになったこともありましたね(笑)。
――会計ソフトをインストールするために買ったパソコンですよね?
そうです。6、7万円しましたね。会計以外には全然使っていませんでした。それに、記帳作業をするには、そのパソコンでしかできないというのも本当に嫌で。ぱっと思いついたときにできないし、家に持って帰るにも重い。ストレスを感じていました。
税理士との面談は毎月2時間。そのためにトレーニング予約を制限することも
――そうなんですね…。記帳したものをどのタイミングで見てもらっていたんですか?
毎月、面談に来ていただいて、そこで領収書と一緒に記帳の内容を見てもらうという流れでした。毎回2時間ほどかかりましたね。この毎月の面談のために、2時間空けなくてはならず、トレーニングの予約を制限しないといけないというのも嫌でした。
――それもストレスを感じそうですね。毎月の売上などはその時に聞けるんですか?
売上は、翌月の面談のときに先月分を教えてもらっていました。僕としてはもっと早く知りたかったんですが…。会計ソフトで売上の見方を教えてもらうんですけど、一人になるとうまくできなくて…。いちいち聞くのも面倒になり流してしていました。そのため、売上もすぐにはわからないし、経費がいくらかかったなどお金のやり取りもわからず、自分で経営している感じがしませでした。
――会計ソフトの使い方が複雑だったんですか?
税理士さんが使うものなので専門用語が並んでいてよくわかりませんでしたね。あと、なにより、デザインがださいんです(笑)。それで、画面を見るのがますます嫌になって いました。一度、面談のときに2週間分の記帳を忘れていた時があったんです。そのとき、税理士さんがその場でばーっと記帳してくれて。記帳もやってもらえるんだと思ったのですが、それをお願いすると、さらに顧問料はあがったでしょうね。
――顧問料などコストの面はどうでしたか?
会計ソフトのレンタル料と月々の顧問料でした。うちの売上規模だと割高になってしまい、もっと売上が大きい会社があう税理士さんなのかなと感じていました。
一度は諦めたfreee。導入するために税理士を変える
――記帳作業、毎月の面談、顧問料といろいろと負担を感じていたんですね。freee会計を知ったのはどういうきっかけですか?
起業する前に知人からfreeeを勧められたことがあって。そのときは「なんかいいじゃん」と感じました。当時は、クラウドうんぬんはよくわからず、料金が安いことに魅かれました。実は、最初の税理士さんにfreeeの話をしたんですが「使うんだったら契約はできない」と言われ諦めていたんです…。
――そのことを思い出してくださったんですね。
もう一度freeeを調 べてみると、僕の求めているものが書いてあったんです。オンラインで税理士さんとチェックしあえるから、毎月の面談が必要なくなる。会計ソフトをインストールしなくてよいので、Macでも使える。もう「これじゃん!」と。そのときに税理士さんから契約出来ないと言われたことを思い出し、税理士さんを変える必要があると思ったんです。
――新しい税理士さんはどのように探したんですか?
freeeが使える税理士さんを前提に探しました。「freeeの税理士紹介(※)」も使いましたが、最終的には、ジムのお客さんが紹介してくれた税理士さんと契約を結ぶことにしました。その税理士さんがfreeeを使えるのが決め手でした。しかも、その税理士さんが、うちのジムのお客さんになっているんです。
※freeeでは、自分で条件を選択し税理士を探すことができる「freee税理士検索」と、あなたに合った税理士をコーディネーターが紹介する「税理士紹介」を無料で提供しています。また、税理士に依頼すべきかどうかお悩みの法人向けに「電話相談窓口」も提供しています。
日々の記帳作業が楽に!以前の記帳作業が大変だったことを気づかされる
――freeeの導入に関してはいかがでしたか?
導入の際に、電話で使い方指導をやっていただき本当に助かりました。会計に関する言葉は、税理士さんにとって当たり前でも、よくわからないものが多いので。再度、1ヶ月間使用してから電話でアドバイスをもらったんですが、この2回で使い方は掴めましたね。
――記帳作業は楽になりましたか?
freeeはとにかくわかりやすい。適当に触っているだけで「こうすれば売上が見られるんだ」と気づけたり。知識がなくても理解できる。
また、日々の売上に関してはAirレジとSquareを連携し、通帳やクレジットカードも同期しているので、自動入力になっています。なので、記帳する量がすごく減りました。以前の会計ソフトの入力がどれだけ手間だったのかを気付かされました。
――現在、記帳作業はどのくらいの頻度でやっていますか?
基本的に週1回です。freeeと同期できない現金での取引と通帳は手打ちになりますが、それでもひと月40件くらい。記帳する量が多い時は、30分ほどかかりますが、大抵は数分で終わります。ジムの受付にあるMacを使って、隙間時間にやっています。
――以前に比べ、労力が減りましたね。
前の会計ソフトのときも、基本に週1回…、いや、やっていなかったですね。2週間に1回。下手したら月1回でした。そのせいで領収書がたまって、記帳を始めると2、3時間かかるのが普通でしたね。
freee会計導入でコスト4割減!心理的負担9割減!
――税理士さんとのやりとりはいかがですか?
直接会うのは、半年に1回ほど。気楽な雰囲気でカフェなどで珈琲を飲みながら話しています。税理士さんもユーザー登録をしているので、「記帳を終えたので見ておいてください」と伝えると、「この記帳に誤りがある」とか「消耗品が多いのはどうしてですか?」など、何かあればその都度メールがきますし、僕も質問があればすぐにメールをしています。あと、週1でジムにトレーニングでお越しいただいているので、必要な書類などはそのときに渡すこともできますしね。
――それは随分楽になりましたね!経理にかかるコストはどうなりましたか?
コストは3、4割減ですね。それ以上に実感しているのが、心理的負担。経理作業やそれに伴う無駄な時間や労力が減り、9割減です。すごく楽になりました。
――freeeを導入して4年ほど経ちますが、いかがでしょうか?
勉強になっていますね。前の会計ソフトのときは、会計の知識がなく、税理士さんの言われた通りに訳もわからず記帳するだけでした。freeeは、お金の流れがわかりやすいため、自分の会社がどう動いているのか実感できるので、会社の経営状況が細かく把握できるようになりました。今頃になって、開業当時の税理士さんがおっしゃっていた意味がようやくわかるようになってきました。
運動する場所をつくるサポートをしていきたい
――今後の展望はありますか?
今、何もかもオンライン化していますよね。僕自身、できるものはどんどんオンライン化すべきだと思っているんですが、でも、その一方で、場所が必要なものもあるんです。こういうトレーニングジムもその一つ。30kgのダンベルがある家はあまりないですからね。そういう場所をつくるお手伝いをしていきたいなと思っているんです。
――例えばここに所属しているトレーナーさんが独立したいと言ったときとかでしょうか?
そうですね。僕一人では、どんなに頑張ってもやれることも売り上げも限界があります。ですので、ジムの開業を目指している人と提携を結び、投資をし、支援をしたいと思っています。
――山中さんも悩みながらこのジムを開業しているので心強いですね。
失敗談からもいろいろアドバイスできると思います。いろんな人をサポートしながら、僕もいろんな人に助けてもらいながら、運動する場所を広げていきたいと思っています。とはいえ、まだ子供が小さいので、少し先の話になりそうですけどね。
取材当日はあいにくの雨でしたが、江ノ島駅から近く、江ノ電が走る通りにThe "A+" Personal Trainigはあります。ジムの前にはクラシックミニが停車しており、その風景を撮った写真が、地元の写真展で受賞作品となるなど、ちょっと懐かさも感じられる素敵な雰囲気でした。
しかし、そこで提供されているのは、アメリカで活躍された山中徹雄さんの知識が詰まった本格的なトレーニングです。アメリカでの華麗な活躍とそこで得た確かな知識を、一般の方が健康に暮らすために役立てたいと熱く語る山中さんの話に取材陣も思わず聞き入ってしまい、予定時間を大幅に上回ることになってしまいました。予定時間を過ぎても真摯に対応してくれる山中さんの人柄に、都内からわざわざトレーニングに通っているお客さんがいるということも納得です。
そんな山中さんが、経理にとられる手間や時間・心理的負担を減らして、トレーニングや事業に集中できる環境をつくることにfreee会計を役立ててもらえていることがうれしく、freeeがミッションとしている「スモールビジネスを、世界の主役に。」を実感できる取材でした。
会社プロフィール
The "A+" Personal Training
株式会社GATES Alpha
〒248-0033 鎌倉市腰越三丁目15-20
事業内容:パーソナルトレーニング
HP:https://www.gates-alpha.com