現役研究者による知識のシェアリングサービスを運営する株式会社A-Co-Labo(エコラボ)の原田さん。修士課程を修了してから化学メーカーに就職し、ずっと研究者畑でキャリアを築いてきました。しかし、出産を機にキャリアに変化が訪れます。
お話を通じて見えてきたのは、研究者として感じてきた課題、そして女性として感じてきた課題に、起業を通じて立ち向かう姿でした。
「税理士さんにお願いするに しても、決算・申告を一度は自分でやってみるべき」と語る原田さんに、freee申告を使ってみた感想について詳しくうかがいました。
研究者の選択肢を広げるサービスを立ち上げたい
――事業内容を教えてください。
「研究者が研究を諦めない社会へ」を掲げ、研究知のシェアリングサービスを提供しています。
ナレッジシェアサービスの中でも研究や先端分野に特化していて、現役の研究者から知見を得られる点が弊社の強みです。
今はすごく変化が激しい時代です。どの企業も新事業の創出や既存企業の存続のために、新しい情報・知識のインプットに迫られています。しかし、必要な時に専門知識・研究知見を持った研究者に出会うことは、簡単ではありません。
そこで、弊社が現役の研究者と企業の間に入ってサポートをしています。
――原田さんご自身も研究者ですか?
私自身は、修士まで大学で学び一般企業に就職しました。
子どもの頃から、お医者さんや理科・科学の先生など白衣を着る職業に憧れていました。始まりはそんな小さな憧れですね。理系大学に進学して、研究室に入りました。そこで自分の考えたことが論文やデータになって世の中に出ていくことに面白さを感じるようになったんです。
博士課程への進学も考えましたが、当時は博士課程まで学んだ20代後半の女性が就職できるのか、一抹の不安がありました。同時に、自分が作ったものが世の中に出るのを早くみてみたいというポジティブな気持ちもありました。
――そこから起業に至るまでをお聞きしてもいいですか?
化学メーカーには6年ほど勤務したのですが、出産を機に退職しました。私は出産で一度キャリアをストップしているんです。一年休んで復帰した時にサイクルの早い半導体分野で仕事についていけるのか不安もありましたし、時短勤務で仕事に100%フルコミットできる自信もありませんでした。
そこから30代は、色々な新しい分野へのチャレンジに時間を捧げました。そして企業を退職してから約6年後に、ご縁あって大学に勤めることができたんです。
大学に戻ってみて、研究者たちを取り巻く環境が自分の頃と変わっていないことに愕然としました。でも、1人で解決できる問題ではなくて…。課題から目を背けて自分のことに専念してたんです。
転機は3年前に訪れました。同世代の研究者がキャリアを苦に自殺するという痛ましいニュースがあったんです。その時の衝撃は、今でも忘れられません。「やっぱり、こんなのはおかしい」と強く思ったんです。自分の気持ちを事業として形にして、世の中に向けて発信することを決めました。
研究者の選択肢を広げて、1人でも多くの人が所属や肩書きに囚われず研究を続けられるようにしたいーーその想いに共感してくれる研究者を集めて立ち上げたのがA-Co-Laboです。
決算申告を丸投げしないためにも、まずは自力でやってみたい
――freee申告を利用したきっかけは?
freeeには、申告作業に限らず、会社設立から日々の経理、人事労務までお世話になっています。その流れでfreee申告も使うようになりました。
私は元々研究畑の人間で、起業自体もバックオフィス周りも、自分の専門分野以外はほぼ素人です。しかし、会社を経営する上では今いる人材の中で仕事を回していかなければなりません。
「どうすれば本業以外の作業負担を減らせるのか、減らした上で事業を加速していくにはどうしたらいいのか」
そう考え、様々なバックオフィス系のサービスを調べたんです。その時にfreeeに出会いました。
――もともとfreee会社設立やfreee人事労務を使われていたんですね。freee申告を知った経緯はなんですか?
決算申告に関しては全くの無知で、どうしたものかと困っていた時にfreeeから連絡があって、freee申告の紹介をしてもらったんです。
担当の方が資料やデモ画面を見せながら説明してくださって「わかりやすい。こんなに簡単にできるのか」と、すぐ導入を決めました。
――税理士さんへの依頼は考えませんでしたか?
検討はしま したが、まだ税理士さんに頼むような事業規模でもないし、決算申告に関してどんな作業が発生するのか把握するためにも、できることは自分たちでやりたかったんです。
税理士さんに仕事をお願いするにしても、最低限相手が言っていることはわかるレベルにならないといけないと考えています。そうでないと、対等にお話ができません。
でも、税務署のホームページに掲載されている情報や資料だけでは独学は難しそうだと考えていました。freee申告の「使い方ハンドブック」は、イエス・ノーでカンタンに判断できる内容からスタートして「御社の場合だと、ここにこの数字の入力が必要です」と、理由の解説も含めてすごく理解しやすいんです。
それをもとに自分が何をすればいいのか、どの資料が必要なのか、画面に沿って進んでいくだけなので、簡単に決算申告作業ができました。
――「freee申告使い方ハンドブック」をしっかり活用されたんですね。困った点などはありませんでしたか?
いえ、すごくわかりやすかったです。わからない人の気持ちに沿って書いているのが伝わってくるような手順書ですよね。「伝えるためにはどうしたらいいんだろう」と、すごく悩んで作ったんだろうなと読みながら感じました。
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――申告をする際は、電子申告を利用しましたか?
いえ、今回は税務署に持参して提出しました。さっとチェックされて完了で、「こんなにもあっさり終わるのか」と驚きましたね(笑)。
――freee申告がもしなかったらどうですか?
自力ではとても無理でした。freee申告に限らずfreeeのサービス全般がなければ、会社設立の時点から司法書士さんなど士業の方のサポートが必要 です。そうなると、出ていくお金の方が多くなってしまうので、私たちの会社は資金繰りが非常に厳しくなってしまったと思います。
私たちが使える価格帯でサービスを提供してくださっているのは本当にありがたいです。苦手意識があったバックオフィス業務を学びながら、実務も行える点が本当に素晴らしい。
これから起業される方や個人事業を始める方も、freeeを使えば何の苦もなく始められるのではないでしょうか。さまざまな側面から、freeeは起業へのハードルを下げてくれていると思います。
現役研究者による知識のシェアリングサービス。「研究者が研究を諦めない社会へ」を掲げ、研究者と企業を伴走型でつなぐ。
会社名:株式会社A-Co-Labo (A-Co-Labo Inc.)
住所:東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F
ホームページ:https://www.a-co-labo.co.jp/