はじめに
今回は、freee業務委託管理(旧pasture)をご導入頂いた、デジタルハリウッド株式会社のxWORKS事業を立ち上げ、運営統括をされている齊藤様にインタビューをさせていただき、企業・事業概要や今後の展望、またfreee業務委託管理(旧pasture)を使用頂いての効果や反響等についてお話頂きました。
サービスや業務内容について
ハリウッドスタイルの世界観を実現!デジタルハリウッドの成長の秘密とは?
デジタルハリウッドは、1994年に日本初の産学協同スクール「THE MULTIMEDIA SCHOOL」を開校、2005年大学を設立、来年で生誕25周年を迎えます。
学長の杉山が研究員として在籍していた米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボで見てきた最先端の技術を扱える人材が日本でも必要であると確信し教育が必要というビジョンのもと立ち上げられた同学ですが、”デジタル、インターネット”をテーマに、コンピュータの技術を利用してモノや空間の表現、そしてビジネスのできる人間を育て、ハリウッドスタイルの様にあらゆる所から優秀な人が集まってプロジェクトを相互解決していく”という世界観の構築を目指してきました。
その中で、まずはCGとウェブを中心にエンタテインメントコンテンツ産業の土台を築いてきたと言えます。
学校法人としてではなく、ITやコンテンツに精通した企業から出資を募って設立したという所も重要なポイントですね。
次の世代を育て輩出している学校として、世界レベルで活躍する卒業生も多数いるのが特徴です。90年代前半からコンピューターの未来を見据え、教育を行っている学校は当時は本当になかったんですよね。
現在、運営を担当している「xWORKS」という事業の前身として、2003年から数年程は「ハリウッドスタイル」という卒業生のフリーランス向けのコワーキングスペースを運営して、そこで外部からの制作案件を受託していくというビジネスモデルを行っていた時期もありました。
しかし、フリーランスとしての働き方がまだ世に普及していなかったり、案件によっては秘密保持等の契約の壁があり受注が難しい案件が多かったりと、時代の風潮に合わずに継続にはいたりませんでした。
その後、いくつかの事業を起こし、各々の事業がベンチャーの域におさまっている間は同学と連携して卒業生の受入れを積極的に行っていました。しかし、各企業の成長が進み独立していくにつれてその流れが減少し、7年位前から徐々に卒業生がフリーランスとして業務受託を行うスマートワーク事業へのシフトが進んでいきました。
さらに、時代が進み、企業としても雇用では人が集まらないため、アウトソーシングという手法を使って人材不足に対応しなければならなくなってきました。
その時に、スマートワーク事業としては業務委託へのニーズを合わせる提案をしていましたが、果たして企業のニーズに応えられているのかということを障壁と感じていました。
そこで、新たにxWORKS事業を立ち上げ、xWORKS JSS(Job Style Search
)という卒業生向けの求人サイトプラットフォームを構築しました。
これにより、卒業のスキルデータベースを再構築・活用して就職や雇用、業務委託など幅広いニーズに対応できる様な体制を創っていきました。
フリーランスマネジメントシステム導入を決めた背景とは?
ひと目見れば理解できるプロジェクト、タスク組成でコミュニケーションの効率化!
freee業務委託管理(旧pasture)導入に至ったのは、フリーランスの登録数や発注数が増える中で、管理体制を整えていく必要があると考えたのがきっかけです。
その中でサービス選定の大きな決め手となったのは、人事系のしっかりした会社が運営しているというバックグラウンドがあるので安心感を持ったということと、他にない充実したフリーランスマネジメントシステム(FMS)としての内容が揃っていたということがありますね。
freee業務委託管理(旧pasture)導入前は、SNSやタスク管理ツールにてグループや個人などのメッセージが乱立してしまい、整理ができずで困っていましたが、freee業務委託管理(旧pasture)は1つのプロジェクト内でのやりとりを行うことができるので、タスクの属性がひと目でわかり、付随したメッセージがバラバラにならないためとても便利です。
導入当初にフリーランスを集めて使用方法の説明会を開いてもらえて、そこから上手くオンボードの流れにのせられたのがスムーズな活用につながったポイントでしたね。
また、元々各フリーランス自体のITリテラシーも高いこともあり、導入後も特に問題もなく使えていると聞いています。
タスク管理と コミュニケーションツールの融合バランスが非常に良く、シンプルでスムーズなUIで取扱も容易ということも嬉しいです。
フリーランスならではの悩みや不安を払拭!
freee業務委託管理(旧pasture)内に醸成されたフリーランスの帰属場所
「自分がどのプロジェクトに属しているのかという点が明確で、帰属感がある」というフリーランスの声が多いです。
フリーランスは、その働き方の特性上、自由である反面孤独を感じやすいと思うのですが、freee業務委託管理(旧pasture)上のプロジェクト内に自分のアイコンが存在しているだけで、案件が動いていないときの居場所がないという不安感も払拭されるのだと思います。
freee業務委託管理(旧pasture)の利用方法の説明会に関してもフリーランス向けに個別で開催してくれるということに特別感を感じて、twitterで説明会の様子を投稿するというケースもありました。
「自分にぴったりあった人生、働き方を創る」を実現したい!
デジタルハリウッドの軌跡と今後の構想とは?
フリーランサーの存 在感を明確にしていきたいです。
xWORKSは雇用もフリーランスもという主旨で卒業生向けの仕事とのトータルコーディネートを目指していますが、一方、総合的な観点になればなるほどフリーランスの存在感が薄れてしまうという側面も有り、そこを危惧しています。
そのため、もっとフリーランサーに焦点をあてた仕組みを作っていきたいと思っています。
我々がメンターとして働き方をコーディネートして、かつ企業とクリエイターが円滑案件を進められるよう上手くメンタリングできるようなコミュニティを運営することも行っていきたい。
また、今後は「自分にぴったりあった人生を創る」をテーマに、今だけではなく、先の未来も見据えていろいろな生活パターンに合わせていける働き方をどんどん促進していきたいですね。
そして同時に、クリエイターと企業が同じ立場で仕事ができる環境づくりをしていけたら良いですね。
Company Profile
デジタルハリウッド株式会社
業種:IT
フリーランス数:10〜30人
URL:http://www.dhw.co.jp/