東京都練馬区で「吉田のうどん」の専門店を経営する合同会社Genuineの高原さん。コロナ禍の開業にも関わらず、お店は大盛況で有名メディアにも複数取り上げられました。
順調に成長を続けていますが、そのぶん本業も忙しくなります。バックオフィスはfreee会計とfreee申告をフル活用し、時短で済ませているそう。会計の専門知識に富んだわけではないにも関わら ず、税理士さんに頼ることなく自力で法人税の申告を完了しました。
導入前に抱えていた課題と導入後の感想、そしてこれからの展望について伺いました。
- 経理の実務経験はほぼゼロからスタート
- 決算申告のために必要な書類や、入力すべき数字がわからない
- 会計の専門知識が少ない初心者でも法人税の申告書類を作成できる
- 画面に沿って進むだけで完了する
- 約1時間で法人税申告書の提出が完了
赴任先で出会った吉田のうどんに惚れ込み起業を決意
――事業内容について教えてください。
東京都練馬区で吉田のうどんを提供しています。
吉田のうどんは、山梨県富士吉田市の郷土料理。醤油とみそをベースにした出汁と、コシの強い独特の麺が特徴です。前職で富士吉田市周辺の営業所に赴任した際、吉田のうどんに出会い、その美味しさに惚れ込みました。
――起業する前も飲食業だったのですか?
いえ、もともとIT業界で働いていました。飲食業は全くの未経験ですが、2021年5月の開店以来、順調に事業は成長しています。
テイクアウトも好評でキロ単位で麺を購入してくださる方もいるほどです。これまでにグルメ雑誌や週刊誌など、いろいろな媒体にも取材していただきました。
――コロナ禍にも関わらず、集客に成功した秘訣はなんですか?
ソーシャルメディアをフル活用しました。都内に吉田のうどんのお店がほとんどないので、珍しいのかもしれませんね。まめに投稿をしていたら、興味を持ったお客様が来店してくださったり、メディアから取材の依頼がありました。
毎日妻と反省会をして、試行錯誤しながら投稿内容を考えたり、日々の店舗経営を行っています。
「自力は無理」と言われ、心が折れかけたセルフ申告
――freee申告を利用したきっかけを教えてください。
当店は開店当初からfreee会計を導入し、税理士さんに頼らずバックオフィス業務に取り組んできました。できれば決算も自力でやりたかったんです。しかし、自力で決算書を作るのは無理 だろうと思っていました。
――自力では難しそうだと、どんな場面で感じましたか?
税務署に相談に行った時です。職員さんが書類の束を持って色々と説明してくれましたが、自分の申告にどの書類が必要で、なんの数字入れたらいいのか全くわかりませんでした。
また、杉並区が創業から1・2年の会社を対象に主催する、確定申告や決算書作成関係の説明会に参加した際も、税理士さんに「会計の知識がないのに自力で決算書を作るのは、とても無理だ」と言われました。
自分1人では無理かもしれないーー。そう心が折れかけた時に、法人税申告のためのfreee申告があることを知りました。
わずか1時間ほどで作業完了
――freee申告を使ってみていかがでしたか?
本当に簡単に終わりました。僕はiPadを使って申告したのですが、作業自体は1時間くらいで終わったんですよ。
――特にfreeeに問い合わせや質問もせずに完了しましたか?
はい、「freee申告使い方ハンドブック」のおかげで迷いませんでした。「本当にこんなに簡単に終わってしまって大丈夫?」と逆に不安になったほどです(笑)税務署に念のため確認もしたのですが、特に修正や指摘の連絡は来ていません。
ちなみに、僕はずっとIT系の仕事をしてきたので、IT機器を使った作業に慣れています。パ ソコンやインターネットに苦手意識のある方は、もしかしたらハンドブックのPDFを読みながら、もう一方でfreee申告の操作をする、というのに時間がかかるかもしれません。困ったことがあれば、サポート問い合わせ窓口を利用するのもひとつの手ですね。
クラウド型法人税申告ソフト freee申告
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――freee申告を使う前段階では、freee会計で数字の入力をする必要があります。その作業についてはどうですか?
クレジットカードや銀行、Airレジとの連携がとても便利ですね。私は、使用している口座を全て連携させているので、仕分けをするだけです。現金を使用した場合は、領収書を撮影して登録していますが、それ以外は日常的に手作業でやることはほとんどありません。
以前は電子決済の消し込み作業が大変だったのですが、機能改善されて決済期日を選ぶだけになりました。iPad一つで日々の経理から申告まで完結するので、なかなかゆっくりパソコンと向き合う時間のない飲食業の立場としては、非常に楽です。
店舗経営もバックオフィス作業もノウハウを提供したい
――今後の展望について教えてください。
いろいろとやりたいことはありますが、まずはうちの店舗が起点となって「吉田手打ちうどん」のネットワークを作ることです。
――フランチャイズみたいなイメージでしょうか?
はい、その通りです。
私は独立前、30年近くサラリーマンとして働きました。収入もそれなりにありましたが、50歳になって今後の人生を考えたんです。役職定年は55歳、60歳で定年、65歳までは延長可能で、さらに厚生労働省は努力目標として70歳までの雇用を推奨しています。
「会社は55歳で役職定年になった人を15年も雇いたいだろうか?それなら新しいことにチャレンジしよう」
これが独立の理由の一つなんです。
今後の夢は、うちのお店が「ラボ店舗」となって挑戦をしてノウハウを蓄積し、新しく店舗を立ち上げる人のサポートをすること。セカンドキャリアとして、うどん屋をやりませんか?と呼びかけたいんです。
コロナ禍で未経験から飲食店を立ち上げて、バックオフィス業務も決算申告も自力で完了していることは大きな強みだと感じています。私の経験したことが他の方々の生きがいや起業を支えることにつながって、さらに大好きな吉田のうどんを広めることができたら、こんなに嬉しいことはありません。
店舗情報
山梨県富士吉田の手打ちうどん文化に惚れ込み、本場の粉・製法を追求。本物の吉田のうどんを都内で味わえる店として話題になり、オープン間もない頃から各種有名メディアにも取り上げられる。
店舗名:手打ちうどん力丸
住所:東京都練馬区富士見台2-18-9
TEL:03-6770-3749
営業時間:11:00〜15:00 / 17:00〜21:00(LO20:00) 木曜定休日
ホームページ:https://teuchiudon.amebaownd.com/