内部統制の構築に向けて、ツールを一元化。全体最適と統制効果の最大化!

株式会社Rhelixa 取締役 CFO 神谷 様

課題
バックオフィスの体制構築・効率化内部統制・IPO準備の効率化

『生命科学に寄り添い、未来を豊かに』をミッションに掲げ、エピゲノム解析のリーディングカンパニーとしてオミクス情報を独自の技術とノウハウで解析し、顧客が行う研究・開発の効率化と精度向上に貢献している株式会社Rhelixa(レリクサ)。


次世代シーケンス受託サービスやクラウド研究サポートツール「RIAS(ライアス)」を提供する。 10,000件を超える支援プロジェクト(2024年9月現在)に携わっています。また、新規事業として、2023年11月より、「老いを恐れない社会の実現」を目指すエピクロック®事業を展開しています。


課題

・事業の成長とともに、内部統制の構築に力を入れる必要性が出てきた。
・社内で利用しているツールが部分最適になっており多種多様なツールを利用していたため、情報の分散やツールそのものをまとめる必要性が生じていた。

導入の決め手

・監査法人など外部専門家に対する知名度が高く、内部統制の構築にあたって外部の専門家が「知っている」状態からスタートできる利便性があること。
・内部統制の構築にあたり必要な機能を複数のプロダクトを組み合わせて活用することで整備できること。

導入後の効果

・申請・承認・仕訳の全ての工程が一元管理されており、履歴なども全て記録されるため内部統制の構築を実現することができた。
・APIが利用できるため外部システムと連携を行い業務効率化も実現することができた。

freee導入のビフォアアフター




業績拡大に社内の体制整備が追いつかず、ツールが乱立している状態...

――freee導入前の貴社のバックオフィスはどのような状況でしたか?

神谷様(以下、神谷): バックオフィスの部署は、経理2名、労務2名、私が管理者として業務に関わっていました。実は元々、freee人事労務のミニマムプランを利用して給与計算を行っていました。確か、設立して数年が経過したタイミングだったと思いますが、コストが低廉であったため導入していたかと記憶しております。


勤怠管理は別のツールを利用、アルバイトの方についてはExcelで管理・処理を行い外部の社労士にチェックを依頼していました。年末調整については、税理士に業務を依頼している状態でした。


――freee会計の導入やfreee人事労務の更なる活用を検討された理由は何がきっかけでしょうか?

神谷: 事業が伸びるにつれて、案件数が増大し、組織の規模が拡大してきたため内部統制に力を入れたいと考えるようになったことがきっかけです。当時は、様々なツールを導入していたこともあったので、先を見越してツール全体を整理する必要もありました。


また、業績拡大に社内の体制整備が追いついておらず、ツールを活用した効率的な業務フローの構築も並行して進めたいと考えました。


知り合いの監査法人や証券会社の方からアドバイスをもらい、内部統制の構築に対してfreeeが強みを有していると伺いました。また、当社はコミュニケーションツールとしてSlackを利用しているのですが、freeeは外部システムとの連携が柔軟にできるため、Slackとの連携にも期待を持つことができました。


ツールの絞り込みをかけた後は、各社の話を聞きましたがfreee会計では仕訳の入力のしやすさや、なんといっても転記などの繰り返し処理を最大限減らすことができる点に魅力を感じました。


――freeeを導入されるにあたって苦労したことなどはありますでしょうか?

天野様(以下、天野): 私は給与計算の実務を担当しているのですが、freee人事労務に給与計算だけではなく勤怠管理などを移行する際はとても慎重に実行しました。特に、勤怠管理部分については、「従業員に馴染むかどうかわからない」といった不安がありましたので、マニュアルを作成するなど準備を重ねました。結果、従業員への浸透は思った以上にスムーズにできました。


給与計算の整合性の確認については、少し苦戦した部分があります。すでに稼働しているfreee人事労務で勤怠管理をスタートしたこともあり、賃金規程に記載の計算結果と同じ計算結果になるか慎重に確認をしました。


神谷: freee会計の導入については、データ移行が一番苦戦しました。freeeには「タグ」と呼ばれる独自の分析軸を持つことができる機能があるのですが、従来の会計ソフトでは補助科目等で取引先などを管理するため、freeeに移行するタイミングで過去仕訳との整合性を慎重に整理しました。


使いやすいUI・UXで従業員が利用する際にもすぐに慣れてもらえる!

――freeeを導入されてみてよかった点や便利になった点は何かありますか?

神谷: freeeは、画面のUIの良さからくるUXが非常に良いです。ボタンの配置など直感的でわかりやすく、迷うことがありません。また、外部のツールとAPI連携を行う自由度が高く様々なツールと連携することに利便性を感じています。弊社では、Slackと連携してSlack上でスタンプを押すことでfreee人事労務に打刻処理ができるように連携しています。


従業員はfreeeで経費精算を行っていますが、各機能ごとに画面のUIが違っていたり、ボタンの配置が異なることがないのですぐに慣れて操作できています。


また、証票確認・仕訳入力・申請が全て同じ画面の中で確認できるのは大変便利です。従来は、紙で印刷した証票に伝票番号を手書きで記載、紙の状態でファイリングしていたので仕訳と証票の関係性を確認するのも一苦労でした。


天野 勤怠から給与計算など、シームレスに連携するようになったのでとても嬉しいです。従来は、各業務ごとにデータがバラバラで外部に委託もしていたのでデータの出し入れを繰り返していました。手入力も非常に多かったですが、今では手入力する箇所も相当減っていると感じます。


Rhelixa
freee人事労務では、設定した勤怠情報と勤怠実績をもとに勤怠控除などの計算を行う


――freee導入当初の目的は達成できましたか?また、今後の目標を聞かせてください。

神谷 : まだまだやらなければならないことは山積みですが、freeeの各プロダクトを有効に活用し、着実に達成に近づいていると感じています。上場準備に向けて監査法人や証券会社の方に相談する際には、他の企業のfreeeの活用事例を伺うこともあり、それを応用して弊社で実施できることも順調に進んでいる要因の一つだと感じています。


今後は、弊社のビジョンである「生命科学を『一歩先に進める』ためのインフラになる」を実現するためのマイルストーンとしているIPOを達成することです。事業の拡大と内部統制の強化を両立し、ビジョンの達成に向けて成長し続けたいと思います。


――これからfreeeの導入を検討する企業の方にアドバイスをお願いいたします。

神谷: 私からは、2点あります。1つ目はシステムの導入は「点」ではなく、全体構成から検討することをお勧めします。例えば、会計を効率化する、勤怠管理を行うみたいな個別論点ではなく将来に向けて目指す目的から逆算した設計を検討する必要があります。その上で、「最初のステップとして」会計から導入する...のようにシステム導入を行う必要があるかと思います。


もう1つは、社内規程などどうしても外せない要件が存在する場合もあるかと思います。そのような時は、何をやるのか、何のために導入するのかを明確にして検証をしっかりと行って導入する必要があるかと思います。


天野: やはり、何をしたいかの整理も重要です。私は、前職などでシステム導入に携わる機会がありましたので、他のシステムと比較してfreeeを検討することができました。しかし、システム導入が初めての方もいらっしゃるかと思います。その場合は、トライアルを行うなど自社の要件にシステムがしっかりと合うかを確認することをお勧めします。


掲載日 2025年2月18日


Company Profile

株式会社Rhelixa様
従業員規模:51名以上
URL:https://www.rhelixa.com/


事業内容

オミクス解析の受託およびコンサルティングサービス/医学生物学研究支援クラウドサービスの開発・運営/抗老化に関する研究開発及びサービスの提供