税理士任せの経理業務を内製化して、コスト削減とリアルタイム経営を実現

合同会社みらいBASE 代表取締役 佐藤 康介 様

課題
経営の課題をリアルタイムに把握

兵庫県でフィットネス事業を展開する合同会社みらいBASEは、事業の本格稼働を目前にしたタイミングでコロナ禍に直面。コスト削減策の一環として税理士との顧問契約を解消し、freee会計を導入しました。


その結果、経理業務にかかる年間コストを1/10にまで削減。経営状況をリアルタイムで把握できるようになったため、経営判断のスピードアップも実現させています。freee会計の具体的な活用法を、代表取締役の佐藤 康介様に伺いました。



フィットネス事業を通して、健康寿命の延伸に貢献する

弊社は2019年に設立して以来、兵庫県を拠点にしてさまざまなフィットネス事業を展開しています。私自身が独立前に大手フィットネスクラブのトレーナーとマネージャー、調剤薬局の経営に従事していましたので、その経験を事業に活かしています。


主力事業は2020年にオープンしたフランチャイズの女性専用フィットネススタジオ運営です。加えて、出張型パーソナルトレーニングや、ジムを併設する薬局のコンサルティングなど、少しずつ事業領域を拡大させているところです。


これらの事業は、いずれも「健康寿命を延ばす」ことをコンセプトに掲げています。高齢化が進む日本では近年、平均寿命と健康寿命が乖離していて、支援や介護がないと日常生活を送れない期間が伸びてしまっていることが問題になっています。健康寿命が延びれば自立した生活ができる期間も延びて、自身と家族、ひいては社会にとってプラスになるはずです。弊社は運動指導を中心とした方法を通して、人々の心身の健康をサポートしてまいります。



コロナ禍を機に自計化へ。経理業務のコストを1/10に削減

みらいBASE

独立を決めた当初から、バックオフィスはなるべく専門家に外注していこうと考えていました。ですから、設立手続きの段階から税理士さんに相談していました。創業融資の獲得に尽力していただいて非常に助かったので、その流れで経理業務も同じ税理士さんにお願いしていました。


当時の経理業務は、自分である程度の数字を把握してから、領収証などの書類を税理士に送り、先方で記帳をしてもらう流れで進めていました。面談は毎月実施していましたが、先方が作成した試算表を見ながら数字を確認するだけで終わることが多かったです。気になった点が発生したときは都度LINEや電話で相談すれば対応してくださっていたので、月次面談で改めて相談したいことは特にありませんでした。月次面談の必要性を感じなくなってきた私は、次第に経理業務を内製化してもよさそうだと思うようになりました。


自分で経理をやろうと決めた大きなきっかけは、コロナ禍です。開業から1年近い準備期間を経て、女性専用フィットネススタジオのオープンを間近に控えたタイミングで、兵庫県に緊急事態宣言が発令されたのです。その影響でオープンを延期せざるを得なくなり、経営状況は苦しくなっていきました。


売上が作れない中で経営を維持するには、経費を削るしかありません。そこで経費削減策の一環として、前々から考えていた経理業務の内製化を進めることにしました。前職で少しだけ使ったことがあるfreee会計を中心に、複数のクラウド会計ソフトを比較検討した結果、使い勝手に優れていてサポート体制も充実しているfreee会計の導入を決めました。税理士さんとの顧問契約料と比べると、経理業務にかかるコストは約1/10まで削減できています。



数字をリアルタイムで把握可能になり、経営判断のスピードが向上

みらいBASE

今年がfreee会計の利用初年度なので、今は自動登録ルールの設定を少しずつ進めています。一つひとつルールを登録する時間はかかりますが、freeeの仕組みの理解にもつながるので苦にはなりません。取引登録の自動化ができれば、これまで毎月税理士への書類送付作業にかけていた時間を大幅に削減できるでしょう。経理業務が効率化する手応えはありますね。


以前は税理士さんに書類を送ってから試算表があがってくるまでに2ヶ月程度のタイムラグがあったので、freee会計にしてから数字をリアルタイムで把握できるようになったのは本当にありがたいです。事業拡大を検討する際に、どこにコストをかけるのが最適なのかを迅速に判断しやすくなりました。間接的な効果として、金融機関からの信頼度アップにもつながるのではないでしょうか。自社の数字を税理士任せにせず、自ら責任をもって把握している経営者の方が、金融機関との交渉を進めやすくなるだろうと思います。


自分の見たい視点で数字を分析できるようになるのも嬉しいです。税理士さんが作成した試算表やレポートだけでは、本当に欲しい情報を得られずに不満に思うこともありました。自分の思い通りに勘定科目やタグを設定できるので、以前は十分にできていなかった事業部門別の会計分析の精度を高められる期待もあります。



自己研鑽を積んで視野を広げ、さらに事業を拡大させたい

平均寿命と健康寿命の乖離を解決するためにできることは今の事業以外にも数多くありますから、私自身まだまだ研鑽が必要です。今後は事業領域を拡大させて、より多くの方々の健康課題を解決していきたいと考えています。すでに新しい事業の構想案はいくつかあるので、今はその具現化に向けて必要な資格取得に向けた勉強をしているところです。


事業拡大の構想を練っていると、改めてfreee会計を導入して良かったと感じます。会社の規模が大きくなれば、自分でやっている経理業務は、いずれ従業員に引き継くことになるでしょう。会計知識がなくても直感的に操作できるfreee会計を使っていれば、引き継ぎもスムーズにできそうです。


ゆくゆくは、海外にも事業を展開していきたいと考えています。東南アジアでも今後、高齢化が進むと予想されていますから、日本と同様の健康課題を抱える可能性は十分あります。そこで弊社が、日本での実績を活かして現地の方々のお役に立てたら嬉しいですね。





Company Profile
合同会社みらいBASE
兵庫県西宮市南越木岩町6-7-302
0798-31-7920
https://mirai-base.com/


事業概要
2019年設立。「フィットネスを通じて健康寿命を延ばす」をコンセプトに、AIマシンを使った女性専用のパーソナルトレーニングスタジオや、初心者特化型の出張パーソナルトレーニングなどの事業を手掛ける。

合同会社みらいBASE