全国4か所に拠点を置き、宿泊予約サービス「Relux」を通して地域の魅力や宿泊施設を発見・体験を提供してもらい、「つながりをふやす」ことをミッションとして掲げている株式会社Loco Partners。
従業員数およそ170名を有する会社で経営管理部長として活躍する川口達也さんから、freee導入の経緯や内部統制、管理会計の強化に至った流れをお伺いしました。
--freee導入前に感じていた課題を教えてください。
組織拡大に伴う業務の煩雑化と内部統制ニーズの高まりをきっかけに
freee導入以前は別のオンプレ型の会計ソフトを使用していました。組織拡大に伴い取引先数が増加していく中で、作業効率化の必要性を感じ、クラウド型会計ソフトへの乗り換えを検討し始めました。
2017年に、弊社はKDDIの傘下に入り連結対象になったことで決算の早期化と内部統制の強化が必要とされていたので、締め機能があるかや内部統制を見据えた機能設計をしているかというのは重要な検討ポイントでした。
また当時はすでに利用していた身近なツールを組み合わせて作業しており、内部統制の質を向上させることも課題の一つでした。
--導入に至ったきっかけ、決めたポイントを教えてください。
厳しい内部統制基準に耐えるプロダクトと開発体制に安心・共感して
課題を感じ始めたちょうどその頃、freeeのエンタープライズプランをプレスリリースで知りました。前職でお世話になった経理の方からも高評価を受けていると知り、信頼している人のお眼鏡にかなったプランならKDDIの厳しい基準に耐えうるプロダクトだなと思いました。
freeeの組織構造がプロダクトごとではなく会社の規模ごとにチームが決まっているというところも気に入りました。今後会社が成長して他のプロダクトも導入しようかという話になったとき、他部署との連携がスムーズにいく のではと感じました。
クラウドの強みはユーザーの声が届いて改善に反映されるところだと思いますが、freeeはユーザーコミュニティがあると聞いたので一緒にプロダクトを伸ばしていけそうだと思いました。
freeeを導入した当初、経費精算はまだエクセルでひな形を作って、それを紙に印刷して領収書を貼って上司に提出しハンコをもらってという紙文化でやっていました。
支社についてもPDFで請求書を事前にもらって、後日原本を郵送で回収してというフローでした。監査法人からも、稟議から請求書そして支払依頼への継続性が断絶しているので統制的には厳しいものがあると言われたり、組織の拡大に伴い各部署で承認できる体制も求められていました。そもそも集まれることを前提での紙文化であり、それだといわゆるハンコ出社と同じ現象が起きます。会社の組織拡大やコロナという変化点もあり、全部デジタル化するならこのタイミングでしょう!と、今年エンタープライズプランのさらなる利用拡大に踏み切りました。
--当初感じていた課題は解消されましたか?
1ヶ月のスピード導入で、月次決算早期化とテレワークを実現
当初の課題は月次決算がちゃんとタイムリーに締められるかというところでしたが、そこについては導入から半年ぐらいで導入から月初第5営業日に締めることが当たり前にできるようになりました。
特に消込については、3年の間でAIでの推測精度が改善の改善と、現場メンバーの地道な紐付け蓄積データのお陰で助かっています。債権管理にかかっ ていた工数をfreeeの機能で代替出来るようになったので、メンバーが増えていく中で手が付けられていなかった内部統制や経費精算を解決出来るようになったところがよかったです。
また、コロナにちゃんと対応できている、っていうのはすごく実感します。オンライン上での作業が難しい時に出社しています。
伝統的な紙ベースでの経理をしている会社はコロナへの対応は簡単ではないと思いますが、弊社の場合、すぐにはじめられるようなDX基盤がすでに整っていたのは良かったなと思う点です。以前のオンプレ型のままだったらと思うと大変だったなと思います。
その結果、コロナ禍によるテレワーク環境にも関わらず、経費精算、ワークフロー機能を約1ヶ月でスピード導入することができました。
--freeeの経費精算、ワークフローの便利な機能を教えてください。
経路検索とSlack連携で利便性向上
領収書をOCRで読み取ってくれるのは便利な機能です。経路検索も今までは自分で調べて記入していたものを出発地と到着地を選択するだけで申請できるのはすごく楽なんじゃないかと思います。対応デバイスがPCだけじゃなく、スマホからも申請できるのは利便性という意味でいいですね。