a.schoolの事業内容
「学びへのモチベーションを 育む」オリジナルカリキュラムが特徴の塾
a.schoolは、2018年で創業から5年、塾を開いて4年が経つ会社です。オリジナルカリキュラムによる学習塾の経営のほか、カリキュラムの外部への販売というシステムフランチャイズ事業も行っています。
メイン教室となる文京区の本郷校は東京大学から近い場所にあり、代表の岩田も東大院卒ではありますが、a.schoolはいわゆる「お受験塾」ではありません。
たとえば算数であれば、栄養学と結びつけて、実際の料理や食品に含まれているカロリーの数値を知る。そこからステップアップして、家族のためにカロリー計算した献立を実際に作ってみるといったように、実生活や職業と結びつく、子どもたちが興味を抱ける学びが特徴です。
代表の岩田自身が、転機を迎えるときに必ず影響を与えてくれた大人がいたということ。そして、院生時代に活動していた分野越境型の教育を実践しているNPO団体での経験が、開業のきっかけでした。
大学入試の変化に伴い、高校、中学の学びも変わっていきます。そのため、これからは自ら学び、考え、行動できる力も大切になるでしょう。そのような変化もあり、インプットよりもアウトプットに重きをおいたa.schoolの授業は、特に小中学生家庭に支持され、ここ1年で飛躍的に生徒数が伸びています。
また、最近は「自分で考えられるようになってほしい」「パッションをもてるものに出会ってほしい」と願う保護者の方が多いです。親や世間が敷いたレールにただ乗るのではなく、自分で考えることを大切にしているのは、当塾の受験に対するスタンスにも 通じています。
そういった「自分で考える力」をつけてもらうためにも、中学受験を志す生徒には「なぜ中学受験をするのか」「高校受験との違い、メリットデメリットは何か」といったところから考える時間を設け、あらためて「なぜ」を明確化できるようにしています。これも人気の授業のひとつですね。
ただ、受験塾というわけではないため、のびのび学ばせたいというご家庭のお子さんも多く、特別教育熱心なご家庭ばかりではありません。
「いい大学に」という既存ルートにただ乗るのではなく、「なぜその選択をしたのか」を考えられるようになってほしいというのがa.schoolのスタンスです。また、「好きを仕事に」と望まれる保護者の方も多いですが、無理に仕事につなげる必要はなく、「好き」を見つけられて大切にできる大人になってくれたらなと思っています。
freee会計導入のきっかけ
生徒数の増員とパソコンの故障を機に、freee会計の導入を決定
freee会計を導入するまでは、今よりも生徒数が少なかったこともあり、アナログで帳簿付けを行っていました。また、顧問税理士が使っていた会計ソフトと同じものを入れて使っていたのですが、そのパソコンがある日、壊れてしまいまして…
会計ソフト自体が古いものだったことと、使用しているMacに対応していないソフトだったことから、パソコンに 依存しないクラウド型の会計ソフトの導入を検討し始めました。
そこで、クラウド型の会計ソフトに知見のある会計士さんに相談したところ、いくつかのソフトをリストアップしてくれ、その候補の中にあったのが、freee会計です。同時に自分たちでもリサーチして「いいな」と思っていたこともあり、ほぼはじめからfreee会計に決めていました。
また、会計ソフトを選ぶときに外せなかったのは、オンラインバンキングやクレジットカード決済の同期ですね。それまでは、オンラインバンキング非対応だったので、入出金の記帳に銀行に行かなければならなかったのです。それがほぼなくなっただけでも随分と楽になりました。
そのほか、将来的に必要になりそうなものとの同期が可能であるとか、人事労務もいずれ必要になるだろうといった予測も、freee会計を選んだ理由ですね。
導入後は、顧問税理士も一緒にfreee会計を勉強してくれたこともあり、ソフトの使用に関しては、苦労していません。
freee会計導入後の効果
経理時間の圧縮を実現させ、本業に集中する時間を確保
freee会計は、最初にきちんと設定をしてしまえば、あとは自動的に帳簿付けができるようになるので、その分の人件費が不要になりました。
現在、事務スタッフを1名抱えるべき規模ではあるのですが、導入時に税理士さんと相談して設 定とチェックをきちんと行ってさえいれば、事務スタッフに頼むような単純な事務作業は発生しないんですよね。さらにどうしても人の手が必要な局面は、同時に経営的な判断が必要なときだったりもしますので、事務スタッフに任せるというよりも私たち経営サイドが行った方がスムーズなのです。
もともと代表がやっていた経理業務を私が引き継いだのですが、私が本来やるべき業務はマネジメントやマーケティングです。しかし、経理業務を抱えてしまうと、これらの業務には手が回らなかったり集中できなかったりします。そのような状況でしたが、freee会計導入後は、経理業務に時間をとられなくて済むようになり、本来の業務に時間を割けるようになりました。さらに効率化するために、備品購入や交通費はfreee会計とも連携できるクレジットカード払いにするようにして、帳簿付けの負担を削減しています。
また、この4月から増加したコンサルティングなどの対事業者向け(BtoB案件)での請求書発行にも、freee会計が役立っていますね。たとえば、「請求書を紙で郵送してください」という取引先には郵送オプションを活用しています。
BtoB案件のなかには、システムフランチャイズでの教材パッケージの販売もあるのですが、この場合は生徒数に応じて請求額が変動します。そのため、毎月25日までにその月の生徒数の連絡を受け、請求書を発行しています。
freee会計ではいちど作った請求書を複製できますので、複製したあとに人数を変えてメールで送付することができるので便利です。
もともとITに特別長けていたわけではありませんが、さまざまなソフト やサービスを利用していたので、freee会計の操作が難しいと感じたことはありませんでした。また、取引入力の仕方や手順など、「こうすれば1番効率的にできる」といった方法を見つけ出して、使用しています。
a.schoolは8月で期が終わり、freee会計導入からもちょうど1年が経過しました。次の期では、今よりも細かくタグ付けなどを行いたいです。さらに新教室も開校する予定なので、売上を校舎別にするなど、スタート前にしておいた方がいいことをきちんとしておかなければと思っています。
今後の展望
新教室の増設やパッケージ販売展開の拡充など、事業規模を広げていきたい
2020年を目処に、あと2教室を増やしたいと考えています。そのほか、常設教室ではなく、サテライト塾としての出張授業も行っていきたいですね。小学生向けのカリキュラムは、あらためてブランディングを行い、年内にも専用ランディングページを開設する予定です。また、中高生向けのカリキュラムは今後リニューアルし、より多くの生徒さんにお越しいただきたいと考えています。
BtoB案件においては、パッケージ販売とコンサル事業の拡充が目標ですね。パッケージは、学習塾、民間児童館、保育園、学童などに向けて販売しており、今後は全国の各主要都市にも展開していきたいと思っています。一方、コンサル事業の販売先は教育関連企業だけに留まらず、人材系や大学などさまざまな機関・企業が対象です。
a.schoolが作っている教育プログラムやカリキュラムで得られるものは、子どもの教育だけではなく、大人にとっても必要なものです。たとえば、「仕事につながる学び」といった視点は大学生のキャリア開発につながりますし、企業の社員研修や採用のためのプログラムとしても展開が可能です。こうしたBtoB案件のほか、今後は行政の案件にも携わりたいと考えています。
また、秋田、岡山、名古屋など、さまざまな地域の幼稚園・保育園、学習塾、民間児童館でシステムフランチャイズのカリキュラムを導入していただいています。同じカリキュラムを使っていても、それを用いる講師や大人によって教育のカラーが変わると考えています。
それによって、子どもが得られるものも異なりますので、今後は各地の子どもたちとの交流の機会も設けられたらと考えています。先日は、実際に岡山の子どもたちが本郷校に遊びに来ました。このような子どもたちとの触れあいに加えて、講師同士のコミュニケーションも継続していきたいです。
店舗情報
サイトURL:http://aschool.co.jp/
住所:東京都文京区本郷4丁目1-7 近江屋第二ビル 601
TEL:03-6869-9822
営業時間:平日 10:00~22:00 土曜日 10:00〜18:00