freee申告の導入で申告作業の時間を大幅に短縮。自身の「働く姿」を子どもに伝えたい

株式会社アグリスタ
代表取締役 馬渡 ゆかり 様

課題
初心者でも経理や労務を簡単に法人の決算・申告まで自分でやりたい自由な時間・場所で経理作業したい

大学では薬学を専攻し、卒業後は製薬会社に勤めた経験を持つ馬渡さんは、超高齢社会を考えた時に今後ますます「食」の重要性が高まると感じていました。


そんな折、あるご縁がきっかけで農業界へ転職。仕事を通して農業の魅力を知る一方、課題も感じるようになりました。もっと日本の農業や生産者の方々に貢献するために起業を決意し、現在は農業用肥料の販売、コンサルティング業務を行います。


前職時代に経理の経験はあるものの、一期目の決算・申告作業はとても大変だったそう。freee申告を導入したことで感じた変化や、今後の展望についてうかがいました。


課題
  • 税務署で申告書の書き方を教えてもらいながら申告書を作成したため、時間がかかった
  • 税務署の繁忙期は予約を取りにくく、自身のペースで作業が進まない
導入の決め手
  • 使い方ハンドブックに沿って操作すれば、申告書作成から提出まで迷うことがない
導入後の効果
  • 大幅に時間を削減した
  • 通常業務のない土日にじっくりと申告作業を進めることができた

生産者と協力し、強く・美味しい作物作りを目指す

――事業内容を教えてください。

プロ農家を対象とした農業用肥料の販売です。また、施肥のアドバイスや、コンサルティング業務も行っています。


インターネットの普及で大変便利な世の中になりましたが、その反面、情報が氾濫しています。正しい情報を見極める「目」が必要です。農業においても同様で、多くの資材や肥料、農業情報に簡単にアクセスできる一方、その情報が正しいかを判断するのが難しいことがあります。


弊社は、資材や情報を公平な目で判断し、正しい情報を伝えることで、生産者の方々が栽培に集中するお手伝いをしています。


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――なぜ起業を決めたのですか?

日本の超高齢社会が進む中で重要なことの一つは、病気になってから薬で治すのではなく、病気にならない身体づくりをすること。そのためにも、伝統食の米を中心に旬の食材を食し、免疫力を高めることが大切です。


毎日食べるものが良いものであれば、病気にならない身体作りの補助になります。身体に良い食材は「天然の薬」なんです。


もともとこういった考えはありましたが、我が子の出産・子育てを通じ、いっそう強く感じるようになりました。その頃、ちょうど肥料メーカーとご縁があり、思い切って農業界へ転職することにしたんです。


各地の生産者の方々ともお話しする機会をいただき、あらためて農業の魅力を実感したと同時に、農業の課題も知る機会も得ました。異常気象、農業人口の減少、病害虫の発生、肥料の過剰施肥…これらの課題を一つでも解決したく、起業を決意しました。



――素晴らしいですね。取引をする農家の方々はどんな作物を育てているのですか?

トマトやいちご、きゅうりなどのハウス栽培の農家さんがメインのお客様です。環境変化に強く・美味しい作物づくりをするために、生産者の方々と一緒に考え解決する企業を目指しています。


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経理の経験はあるものの、自力での決算書作成に課題を感じる

――freee申告を使い始めたきっかけは?

もともとは自力で作成しようとしていたのですが、少しづつ事業が広がって、決算申告にかける時間を節約したいと感じたことがきっかけです。


一期目は税務署の職員さんにアドバイスをいただきながら、自力で決算を行いました。職員さんはとても丁寧に教えてくださいましたが、やはり時間と労力がかかりましたね。


――経理の経験をお持ちなのでしょうか?

はい、前職は大企業ではなかったこともあり役割が固定されず、色々な業務を経験させていただく機会があったんです。税理士さんにアドバイスをいただきながら、会計業務も行っていました。


――経理の経験があっても、自力で決算を行うのは大変でしたか?

はい…。設立初年度は、税務署に相談しながら決算申告を行いました。


初めてで不安もあったので、申告期限から余裕を持って着手し、不明点は税務署の相談窓口に予約を取って質問をしました。私の場合は1月が申告期限で、この時期は税務署の繁忙期でもあります。


このため、予約を取るのも一苦労でした。そうしてようやく提出できたと思ったら、やっぱり提出後に間違いが見つかってやり直すことになり…本当に大変でした。


「今年もまた決算の時期が来てしまった」と憂鬱な気持ちになっていた時に、freeeからfreee申告の案内が届き、導入を決意しました。


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――そもそも、freee会計を導入したのはなぜですか?

前職も会計ソフトを使っていましたが、パソコンにインストールして使うタイプでした。一台のパソコンでしか作業ができず、経理作業をする場合は会社に戻る必要がありました。


せっかく起業するのであれば、場所にとらわれない自由な働き方がしたい、もちろん経理業務もーー。そう考えてクラウドの強みがあるfreee会計の導入を決めました。すべてオンラインで完結するのはやはりいいですね。


さらに、クラウドソフトの場合は、法令の変更や申告書の新様式にも、ソフト側が自動でアップデート対応してくれるのも助かりますね。費用の面でも、freee申告を導入して自力でできれば、税理士さんに委託した場合と比較して抑えることができます。


一期目と比較して大幅に時間を短縮。土日に作業して本業に集中

――使ってみてどうでしたか?

とても楽になりました。設立初年度の申告書作成は税務署の方々に丁寧に教えていただき、とても感謝しているのですが、相談予約を取らなくてはいけないのは大変でした。


弊社は11月決算なので、申告期限は1月末です。その時期はちょうど年末調整の提出期限などもあることから窓口が混雑しがちで、なかなか予約が取れません。申し込みをしても相談日は10日後になってしまうこともあるので「期日までに提出できなかったらどうしよう」と、精神的負担がありました。


さらに、税務署に相談する場合、土日だと相談窓口が開いていません。平日は本業で何かと慌ただしいので、私は土日に集中して経理作業をするようにしていますが、土日に何か質問をしたい場合、問い合わせることができませんでした。


freee申告は税額計算やほとんどの申告書への入力は、会計データをもとに自動でやってくれる上に、いくつかの手入力の部分は使い方ハンドブックの解説を見ながら操作すれば、特に疑問も発生せずに作業を終えることができました。嬉しいのは、土日でも作業ができることですね。


――画面の使いやすさなどはどうでしたか?

使いやすいですね。問い合わせをすることもなく、1人で完結しました。


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freee申告入力画面の参考例



――前回(一期目)と比較してみて、時間は短縮できましたか?

苦労した初年度は、1月6日に決算データなどの整理から取り掛かり、1月19日に提出しました。その後、間違いが見つかり最終的には1月28日に申告を完了させました。初めての決算・申告が提出期限ギリギリになってしまったので、本当にハラハラしました。今回は1月21日にfreee申告で申告書を作成しはじめ、22日には提出完了しています。


私の場合、平日は本業でバタバタするため、決算・申告作業は土日にやりたいのですが、税務署は土日休みなのでその場で電話で聞くこともできない。相談窓口の予約も1週間以上先になったりと、自分のペースではなかなか進められませんでしたが、freee申告を利用した今期は、自分のペースで週末の時間だけでできたので、精神的にもかなり助かりました。


――不安に感じた点はありませんでしたか?

freee申告を利用した今期は、前年と比べてあっという間にできたので、逆に「本当にこれだけでいいの?」という不安はありましたね。税務署で教えてもらいながら作った、前年度の申告書の数字と見比べて確認をしました。また、そもそもの提出書類に過不足がないかも気をつけました。

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多様な働き方があることを、子どもに伝えたい

――今後の展望について教えてください。


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現在の仕事を通して、日本の農業に貢献することがまず第一にありますね。また、私には小学生の子どもがいるのですが、私が働く姿を見せることで「多様な働き方があるんだよ」と伝えていきたいです。


新卒で入社した会社はいわゆる大手会社で、個人の名前ではなく会社の名前で呼ばれることもしばしばあり、会社の看板があっての「私」なんだなと感じていました。


それから20年余り、時代は大きく変わったと思います。大きな会社だからいい、小さな会社だからダメなんてことはありませんし、会社の看板ではなく「個人」を見てもらえるようになったと感じています。


きっと子どもが大きくなる頃には、その傾向はもっと顕著になるでしょう。私自身の働き方や挑戦を通して、子どもには働き方の選択肢を伝えていきたいですね。



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会社情報

農業生産者の方々を対象に、農業用肥料・植物活性液を販売。適切な施肥をするためのアドバイスや、コンサルティング業務も行う。


会社名:株式会社アグリスタ
住所:〒334-0013 埼玉県川口市南鳩ヶ谷6-15-5
TEL:048-229-2237
ホームページ:https://agrista.co.jp/