日本の育休制度は世界一と言われていることをご存知でしょうか?しかし、その優れた制度を活用しきれているかというと、必ずしもそうではありません。
ご自身のお子さんが産まれた際に、育休を取得できなかった体験から、育休の研修やセミナー提供を始めた育Qドットコム株式会社 代表取締役 広中秀俊さん。
個人事業主の頃からfreeeのサービス利用を開始し、法人化された現在は法人税の申告もfreee申告で行っています。
自社サービスへのニーズが高まるなか、「クラウドサービスを活用して効率化することが重要」と、広中さんは語ります。
ご自身の事業とfreeeサービスの関わり、freee申告の魅力や使い勝手についてお話を伺いました。
目次
男性の育休をワクワクする「冒険(Quest)」にするために
――事業内容を教えてください。
男性の育休をネガティブなものとしてとらえる社会の雰囲気を変えるために、研修やセミナーを提供しています。
私はこれを「育Qメソッド」と名付けました。
- 冒険(Quest)のようなワクワクする
- 3ヶ月(Quarter)以上の能動的育休で
- 生活の質(Quality of life)を育む方法論です。
――現在の事業を始めたきっかけを教えてください。
会社員時代、子供が生まれたら育休を取りたいとずっと考えていました。しかし、今まで部署で育休を取った男性がおらず、すごく申請しにくい雰囲気があったんです。社内調整をした結果、結局1週間ほどしか育休を取得することができませんでした。それがすごく、悔しかったんですよね。
調べてみたところ、「日本の育休制度自体は世界一」と言われるほど優れていました。制度の秀逸さと、社会の雰囲気が噛み合っていないんです。使われないのはもったいないですし、私と同じく育休の取得しずらさに悩む方もいるだろうと、制度の良さを広める活動をしたいと考えるようになりました。
2019年には育児・介護休業法の法改正もあり、世の中も変わっていくだろうと予測しました。世の中が変われば、新たなニーズも生まれます。
もともと、プロボノとしてベンチャー企業数社の経理を手伝っていた経緯もあり、経理業務で自分が食べる分は稼げると感じていました。そこで思い切って会社を辞めたんです。
日々の経理から申告まで、一気通貫でできる点が魅力
――freee申告を導入したきっかけを教えてください。
企業勤めをしていた頃、経理システムの導入担当をしており、その頃から「独立するならクラウドソフトを使おう」と考えていました。調べたところfreeeが良さそうだったので、導入を決めました。
最初の2年は個人事業主として活動していたので、まずfreee開業を使いました。確定申告もfreee会計で何回かした経験があります。その後、freee設立を活用して法人化し、今年で3年目を迎えました。
――freee設立やfreee会計などの使用経験があったのですね。
はい、freee申告に関しては、freeeのサービスを使い慣れていたことと、 一つのプロダクト内で日々の経理も申告も完結できる点に惹かれ導入を決めました。
もともと、法人税申告は自分でやってみたいと考えていたのですが、その当時はfreee申告のリリース前だったので、他社ソフトの使用を検討していたんです。しかし、freee会計から決算データをエクスポートして、他社ソフトにインポートするのは手間です。どうしようかと悩んでいた矢先にfreee申告 法人税がリリースされ、ガッツポーズでしたね(笑)
今までの経理経験でも、異なるソフト間でのCSVインポート・エクスポートの手間には散々悩まされてきたので、freee内で会計と申告が完結できることはとても魅力的。迷わず導入を決めました。
使い方ハンドブックを見ながら、3時間ほどで申告完了
――申告はスムーズに進みましたか?
はい、特に困った点もなかったですね。私はPDFの「使い方ハンドブック」を読みながら、郵送含めて3時間ほどで申告が完了しました。会計・経理の知識にまだそこまで自信がないという方でも、画面に従って進めばできてしまうのではないでしょうか。
――申告を進めるにあたって、つまづいたことはありませんでしたか?
なかったですね…。私自身にもともと会計の知識があったこと、業態がシンプルなこともあり、スムーズに進みました。また、個人事業主の頃から確定申告もfreee会計で行っていた経験もあったので、法人税の申告でもある程度自信を持ってやれたところがありました。
――簡単すぎて不安という声もあります。
確かに、とてもカンタンだったので、これでいいのだろうかという考えはよぎりました(笑)何かわからないことがあったら税務署に聞こうと考えていましたが、それもせずに終わりましたね。
――電子申告は利用されましたか?
いいえ、今回はfreee申告で作成した申告書のPDFをプリントアウトして郵送で提出しました。電子申告に必要な初期登録などが今回は間に合わなかったこともありまして。
――これから起業やセルフ申告を考えている方にメッセージがあればお願いします。
現在、ありがたいことに東京都のセミナー講師やアドバイザーをやらせていただいています。地方からの講演や研修の依頼も増えているのも嬉しいですね。今後は人事の制度設計やサービスのパッケージ化、マッチングサイトの立ち上げなども構想しています。
仕事が増えていくなかで、クラウドツールを活用すれば、さまざまな側面で業務を効率化できます。freeeを含めSaaSツールに詳しくなることは、非常に大切です。
法人税申告に関しては、自分で申告することで会計・経理や税金の知識がつきます。決算や申告って、税理士さんに依頼するもの、と思われがちですが、本来は、納税者自身が行うのが基本なんですよね。日々の経理から申告まで自分自身で一気通貫で完結できるのはすごく気持ち良いですし、それによって納 税意識も高まるのではないかと思いますね。
――本日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
Company Profile
会社名:育Qドットコム株式会社
住所 :〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-23-4 桑野ビル2階
URL : https://19-q.com/
事業概要
セミナーや研修などを通した、男性育休の推進事業を運営。独自の育Qメソッドにより、男性育休の普及を行う。
利用サービス
freee開業、freee会計、freee設立、freee申告