世界や地方のキャッシュレス事情を語る。"Cash freee Day!" 開催レポート
こんにちは。freeeの木本と申します。
2018/10/30(火)、freee部2018ミートアップ#6「Cash freee Day」を開催したのでレポートします。
freee部とは、freeeと一緒に、freeeのプロダクト、ミッション、価値基準を広め、応援してくれるパートナーのあつまりのことです。
freeeを利用する皆さまと、今年の4月から毎月イベントを実施し、様々なテーマについて学びや発信をしています。
今年6回目のミートアップのテーマは「キャッシュレス」。最近、メディアでもよく扱われるキャッシュレスに関して、様々なスピーカーに話していただきました。
参加者によるTwitterも残っておりますので、Tweetも紹介しながら当日の様子をレポートします(Tweetまとめはこちら)。
世界と日本のキャッシュレスの流れ
最初は、7月にfreeeとも提携をしたStripeの小島英揮さんからのプレゼン。
「キャッシュレス社会への不可避な流れ〜世界でおきていることと日本の現状〜」というテーマでお話しいただきました。
(発表資料はこちら)
まずキャッシュレスのに関する4つの要因に言及し、世界の流れを解説いただきました。
現金回避の流れは確実に日本にもやってくる。
— 田園調布坂上事務所@11/18しばいのまち会計講座 (@densakaoffice) 2018年10月30日
#freee部 pic.twitter.com/Rz0i5Bo9Cm
小島さんは、Amazon Goで買い物するためだけにシアトルへ行き、単なる「無人コンビニ」ではなく、キャッシュレスによるUX(ユーザー体験)の大きな進化を体験できたとのこと。
プレゼンで少しだけ触れたAmazonGoのお話は、こちらのブログもご参考いただければと。https://t.co/4xvwB6rE26
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年10月30日
#freee部
さらに、キャッシュレスの大きな流れや、ご自身の体験をふまえた上で、日本の現状に踏み込んでいきます。
日本は、いまだに根強い現金主義と言われます。しかし、銀行のレポートでも現金引き出しは軒並み下がっており、キャッシュレスは進んでいるそうです。
日本は根強い現金主義。いまは高額紙幣の利用率が高い。が、セブン銀行の現金引き出しが減っていることをIRレポートにも書いてる。
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
更にそこに人口減少が来ると、もっと現金が減るはず。#freee部 pic.twitter.com/oSuAVcR8ln
日本の人口が減る中で、売上を上げるにはインバウンドやアウトバウンドのビジネスが鍵になります。
しかし、今後訪れるであろう「海外に詳しくないインバウンド旅行者」が日本の現地通貨を使うのは簡単ではありません。
旅行者が普段使っている決済手段、特にクレジットカードやデビットカードが利用できることが、訪日客向けのビジネスには不可欠。
キャッシュレスの利用の鍵となるツールは、クレジット/デビットカードが汎用的な決済基盤かも。#freee部 pic.twitter.com/a3MRXWsIi3
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
残りの課題は、キャッシュレス決済の導入です。キャッシュレス決済をイチから自分で導入するのは簡単ではありません。
しかし、Stripeのような決済プラットフォームを利用すれば、ツボを抑えつつキャッシュレス決済も導入できます。
とはいえカード対応するのは簡単ではない。から、Stripeのようなサービスで店舗導入ができるように!#freee部 pic.twitter.com/SQqMTbZyCc
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
便利なツールをうまく活用し、一緒に日本のキャッシュレス化を進めていきましょう!という嬉しいお言葉もいただきました!
#freee
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
と#stripe
で一緒にキャッシュレスを進めましょう!#freee部 pic.twitter.com/5iYr7MqAbu
オランダ移住でで現金派がキャッシュレス派に
2番手はオランダ在住フリーランスの佐藤まり子さんが発表。(発表資料はこちら)
佐藤さんが日本で住んでいる時、「わかりやすさ」からキャッシュ派でした。
しかし、オランダは予想以上に現金が使えず、キャッシュレスが当たり前です。
キャッシュ派が、オランダでキャッシュレスに馴染むまで。
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
郊外だとむしろ現金使えない。#freee部 pic.twitter.com/yP9YK2vM09
オランダではカードによるスムーズな支払いが進んでいます。
さらに、小島さんの発表でも言及されていたとおり、少額通貨が廃止されて現金払いがかなり不便な状態です。
郊外のスーパーでは無人かつカードでしか決済できないところも。
カフェで、お店が釣り銭用の小銭を切らしているときに値上げされたこともあったそう。
佐藤さんは、オランダでキャッシュレスのメリットを体感して、現金を持つのがおっくうに思うまでになりました。
オランダでキャッシュレス派に転向 #freee部 pic.twitter.com/oRVVegs1Cx
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年10月30日
freeeの「自動で経理」開発者トーク
freeeでのキャッシュレスにおける鍵のひとつ、「自動で経理」。今回は「自動で経理」の開発者チーム坂本と藤崎でトークセッションを行いました。(資料はこちら)
Freee 製品開発チームのターン! #freee部 pic.twitter.com/LYhrUdwzBg
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年10月30日
freeeの同期機能は、核となるエンジンなので「コアエンジン」と呼ばれています。
銀行口座やクレジットカードとの同期には、「スクレイピング」機能が鍵になります。人間がwebページをみているような方法で明細を自動的に取得し、freeeに反映します。
各金融機関のwebデザインが変わった際は、毎回直しに行く必要があります。
現在、freeeでは4,000の金融機関のwebデザインの変更に対応しており、特にクレジットカード会社は各社で仕様が違うため、他の金融機関よりも対応に時間がかかるそうです。
同期連携機能の質問!
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
Q.どんな仕組みで金融機関の連携をしているの?
A.各金融機関の情報をスクレイピングして、暗号化して持ってくる#freee部 pic.twitter.com/lBJkznwKl2
今後の「コアエンジン」の開発にも少し触れました。
いままでは、カードは支払いが確定した明細しか入手できなかったが、今後は未確定の明細もリアルタイムに取り込むように開発中です。
現状は「freeeカードライト」のみの対応(ヘルプページ)ですが、今後は順次他のカードも対応します。
未確定の明細もfreeeカードから対応を開始。ほかカードにも順次展開します!#freee部 pic.twitter.com/509a2SdGRc
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
秋田だからこそのキャッシュレス
最後のプレゼンは、秋田で「秋田キャッシュレス協議会」を立ち上げた株式会社フォーチュナの八木澤さんの発表です。(発表資料はこちら)
これまでの発表は最新の情報の共有でしたが、あえて秋田でキャッシュレスを推進しようとしている八木澤さんに話を伺いました。
秋田のキャッシュレスの現実について #freee部 pic.twitter.com/5l0XXcrTCe
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年10月30日
首都圏は情報革新の環境が整っていますが、地方はキャッシュレスが進みません。高齢者も多く、対応できない人が多いと言われています。
実は秋田県は日本一高齢化が進んでいる県。30年後には65才以上が50%強になります。
高齢化率は最近では36%。
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
でもだからこそキャッシュレスが面白いのではないか?と考えた。#freee部 pic.twitter.com/bXCw0FwY7o
八木澤さんは、だからこそここでキャッシュレスを推進する理由があると熱く語ります。
ペイメントを通して親や高齢者とつながる、安全な地域作りがしたい。
高齢者ならではの問題を解決の視点でキャッシュレスを考える。
— 田園調布坂上事務所@11/18しばいのまち会計講座 (@densakaoffice) 2018年10月30日
#freee部 pic.twitter.com/ICP6QfPWek
バスやタクシー、スーパーなど日常の決済にスマホ決済を使ってもらうことで、高齢者の様子がわかるはず。
手数料うんぬんではなく、キャッシュレス、ペイメントの価値を見つめ直すことで問題解決に繋げようとする素敵なとりくみでした。
手数料はどうでもよくて、ペイメントでどういう価値を作っていくのが大事!
— Toshimitsu Kimoto (@TKimotoshi) 2018年10月30日
ということで、応援します!#freee部
「freee キャッシュレスアワード」と次回のミートアップ紹介
今回のミートアップでは、キャッシュレスサービスの提供社、フリーランス、法人、freeeと、様々な立場の発表者からキャッシュレスの考えや体験を聞くことができました。
発表の最後に、ビジネスをもっと進める取り組みとして、「freee ビジネスキャッシュレスアワード」の開催を先行発表。
「ビジネスもキャッシュレスに」freee ビジネスキャッシュレスアワード開催
— freee | 全自動クラウド会計ソフト (@freee_jp) 2018年11月6日
freeeは、ビジネスの現場にあるキャッシュレス知見を募り、優れたアイデアを表彰するアワードを開催します さまざまな観点から表彰し、入賞者には副賞も贈呈します#キャッシュレス https://t.co/c5DYhlkULM pic.twitter.com/c5HEEOF2f4
様々なビジネスの現場でのキャッシュレスの取り組みにスポットライトを当て、表彰することで、日本のキャッシュレスをもっと進めます。
11/19(月)までに応募された方には、さらに抽選でfreeeグッズもプレゼントされます!
その後は、発表をネタに懇親会。
発表者、参加者、freee社員が一緒になってキャッシュレス話に花を咲かせました。
最後は、いつもの記念写真で締めくくり。
11月のfreee部ミートアップのテーマは「資金調達」です。
次回のミートアップも、freee部に入っている方、紹介者に限ったイベントですが、レポートを後日公開する予定です。
また、freeeと一緒に、freeeのプロダクト、ミッション、価値基準を広め、応援してくれる方は、ぜひfreee部の活動にご参加ください。
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